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公開番号2024080342
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193450
出願日2022-12-02
発明の名称胃瘻カテーテルおよび胃瘻カテーテルの製造方法
出願人SBカワスミ株式会社,住友ベークライト株式会社
代理人個人
主分類A61J 15/00 20060101AFI20240606BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】キャップ内に収容されたときバンパーがキャップに対して傾きにくい胃瘻カテーテルおよびかかる胃瘻カテーテルの製造方法を提供する。
【解決手段】胃瘻カテーテルは、シャフト20とバンパー10とキャップとを備える。シャフトはルーメンが通孔形成されており、ルーメンの軸線方向に延在している。バンパー10はシャフト20の先端に設けられており、可撓性で縮径可能である。キャップは縮径したバンパー10に着脱可能に外装されており、バンパー10を縮径状態で保持する。バンパー10は、バンパー10の周縁11上に偶数個かつ四個以上の折曲げ点110を有する。周縁11で隣り合った二つの折曲げ点110において、周縁11がシャフト20の延在方向の互いに異なる向きに凸になるように折り曲げられてバンパー10は縮径している。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ルーメンが通孔形成されてルーメンの軸線方向に延在するシャフトと、
前記シャフトの先端に設けられた可撓性で縮径可能なバンパーと、
縮径した前記バンパーに着脱可能に外装されて前記バンパーを縮径状態で保持するキャップと、を備える胃瘻カテーテルであって、
前記バンパーは、前記バンパーの周縁上に偶数個かつ四個以上の折曲げ点を有し、
前記バンパーは、前記周縁で隣り合った二つの折曲げ点において前記周縁が前記シャフトの延在方向の互いに異なる向きに凸になるように折り曲げられて縮径している、胃瘻カテーテル。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記バンパーの前記周縁は二以上の対称面に関してそれぞれ面対称である、請求項1に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項3】
前記キャップに収容された前記バンパーを拡径方向に付勢する線状部材を有し、
前記線状部材は、前記折曲げ点のそれぞれに対応する複数の屈曲点を有し、
前記屈曲点のそれぞれにおいて、前記屈曲点に対応する前記折曲げ点における前記周縁の折曲げ方向に前記線状部材は折り曲げられている、請求項2に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項4】
前記線状部材は、前記バンパーを拡径方向に付勢または前記バンパーの縮径方向への変形を制限する付勢部と、前記シャフトの延在方向に沿う軸部と、を有し、
前記付勢部における前記軸部側の開始端において前記線状部材は前記キャップの先端に向けて凸になるように折曲げられており、
前記付勢部の前記開始端の近傍に配置される前記折曲げ点において、前記周縁が前記キャップの先端に向けて凸になるように折られている、請求項3に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項5】
前記線状部材は、前記付勢部の前記開始端と前記軸部とに挟まれた仲介部を有し、
前記仲介部と前記軸部とは交差しており、
前記開始端の近傍に配置される一の前記折曲げ点を含む一方側における前記キャップに対する前記バンパーの付勢力は、前記一方側と対向する他方側における前記キャップに対する前記バンパーの付勢力よりも大きい、請求項4に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項6】
前記バンパーは先端に開口部を有し、
拡径状態において前記開口部は前記シャフトの延在方向に前記ルーメンと重なり合っており、
縮径状態においても前記バンパーの開口部の少なくとも一部と前記ルーメンとは、前記シャフトの延在方向に重なっている、請求項5に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項7】
前記バンパーは、前記周縁および先端の開口部を含んで構成される先端面を有し、
前記バンパーは、周縁上に互いに交互に配置される複数の第一の折曲げ点および複数の第二の折曲げ点を有し、
前記第一の折曲げ点のそれぞれにおいて前記先端面が内向きまたは外向きになるように折畳まれている、請求項1から6に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項8】
前記第一の折曲げ点のそれぞれと、前記延在方向における前記先端面の中心と、を結ぶ線を折り目として、前記先端面の少なくとも一部が折畳まれている、請求項7に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項9】
前記折曲げ点が四つである、請求項8に記載の胃瘻カテーテル。
【請求項10】
前記バンパーは、前記周縁を含んで構成される側周面を有し、
前記バンパーは、周縁上に互いに交互に配置される複数の第一の折曲げ点および複数の第二の折曲げ点を有し、
前記側周面が、前記シャフトの軸心および前記第一の折曲げ点を通り前記シャフトの延在方向に延びる平面に押し潰されている、請求項1から6に記載の胃瘻カテーテル。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、胃瘻カテーテルおよびかかる胃瘻カテーテルの製造方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
胃瘻カテーテルには、胃内に配置されるバンパーをキャップの内部に収納して提供されるものがある。
この種の技術に関し、下記特許文献1には、胃内に配置されるバンパーである内部ボルスタ(30)がカプセル(62)によって覆われて収容された胃瘻カテーテルが開示されている。
具体的には、内部ボルスタ(30)は、自然な状態では半楕円形の円盤状であり、円盤状部分が折畳まれて円筒形のカプセル(62)に収容されている。カプセル(62)に内部ボルスタ(30)を収容する際には組立て治具(70)が用いられる。具体的には、同文献の図5のように組立て治具(70)には円錐型空洞(79)が設けられており、内部ボルスタ(30)は当該円錐型空洞(79)へ通されながら折畳まれて、カプセルホルダー(72)内に設置されたカプセル(62)へ収容される。
胃瘻カテーテルを胃内に据え付けるときは、カプセル(62)が取り外されることで、折り畳まれていた内部ボルスタ(30)はカプセル(62)による拘束が解かれて拡径する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2005-511206号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようにキャップ(特許文献1におけるカプセル(62))にバンパー(特許文献1における内部ボルスタ(30))を収容する場合、バンパーは組立て治具の円錐形空洞に単に押し込まれて折り畳まれるため、バンパーの一部は不定形に折畳まれる。例えば、キャップの先端側から見たとき、バンパーがキャップの内側の一部に偏って配置されていることがある。具体的には、特許文献1の図3Bでは、キャップの先端側から見たときバンパーの周縁同士が重複するようにバンパーが折畳まれている。周縁が重複するよう折畳まれたバンパーはシャフト(特許文献1における管状部分(16))の径方向の一部(同図の紙面手前側の一部)に重なりながらかたまって配置され、シャフトの径方向の他の一部(同図の紙面奥側の一部)にはかたまって配置されていない。この場合、折り畳まれたバンパーの復元力によってキャップ内においてバンパーが傾いて配置されうる。キャップ内においてバンパー(特にバンパーの周縁)は拡径方向に広がろうとするが、バンパーの周縁が偏在する径方向の一部では、バンパーによりキャップの内側面が強く付勢され、バンパーがあまり配置されなかった径方向の他の一部では、キャップの内側面が当該一部ほど付勢されないためである。
キャップ内においてキャップの中心軸に対してバンパーが傾いて配置されると、キャップが外しづらくなる等、胃瘻カテーテルを胃内に留置するときに不具合が生じうる。
【0005】
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、キャップ内に収容されたときバンパーがキャップに対して傾きにくい胃瘻カテーテルおよびかかる胃瘻カテーテルの製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の胃瘻カテーテルは、ルーメンが通孔形成されてルーメンの軸線方向に延在するシャフトと、前記シャフトの先端に設けられた可撓性で縮径可能なバンパーと、縮径した前記バンパーに着脱可能に外装されて前記バンパーを縮径状態で保持するキャップと、を備える胃瘻カテーテルであって、前記バンパーは、前記バンパーの周縁上に偶数個かつ四個以上の折曲げ点を有し、前記バンパーは、前記周縁で隣り合った二つの折曲げ点において前記周縁が前記シャフトの延在方向の互いに異なる向きに凸になるように折り曲げられて縮径していることを特徴とする。
【0007】
本発明の胃瘻カテーテルの製造方法は、ルーメンが通孔形成されてルーメンの軸線方向に延在するシャフトと、前記シャフトの先端に設けられた可撓性で縮径可能なバンパーと、縮径した前記バンパーに着脱可能に外装されて前記バンパーを縮径状態で保持するキャップと、を備える胃瘻カテーテルの製造方法であって、前記バンパーが周縁上に互いに交互に配置される複数の第一の折曲げ点および複数の第二の折曲げ点を有し、前記バンパーの周縁の一部と他の一部とが互いに近づけられて、複数の前記第一の折曲げ点で前記周縁が折り曲げられる第一折曲工程と、複数の前記第一の折曲げ点が互いに近づけられて、複数の第二の折曲げ点で前記周縁が折り曲げられる第二折曲工程と、前記第二折曲工程で縮径した前記バンパーに前記キャップが着脱可能に外装される装着工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】
上記発明の胃瘻カテーテルにおいては、バンパーの周縁が四個以上の折曲げ点においてシャフトの延在方向に山折り谷折りされてバンパーが縮径している。これによって、バンパーの周縁が周方向によれることがない。すなわち先端側から見てバンパーの周縁が重ならず、バンパーの周縁がシャフトの径方向の一部に重複して偏在することが防止される。これにより、バンパーの周縁によるキャップの内側面に対する付勢力が径方向の一部に偏ってかかることが防止されるため、キャップ内部でバンパーが傾くことが防止される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の胃瘻カテーテルによれば、キャップに対して傾かずにバンパーがキャップ内に収容される。これにより、例えばキャップの取り外しが容易となる他、キャップを取り外したときにバンパーが拡径しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1(a)は本発明の第一実施形態にかかる胃瘻カテーテルの一例を示す模式図である。図1(b)は第一実施形態にかかる胃瘻カテーテルがキャップを外されて拡径状態となったときの模式図である。
図2(a)および図2(b)は第一実施形態にかかる拡径状態の胃瘻カテーテルにおける先端の一部の斜視図である。図2(b)においては内層の基端側の一部と外層を図示省略している。
図3(a)は第一実施形態にかかる拡径状態の胃瘻カテーテルを図2(a)中の一点鎖線で示す面に沿う断面を矢線III-IIIの方向に見た縦断面図である。図3(b)は第一実施形態にかかる拡径状態の胃瘻カテーテルを先端側から見たときの模式図である。
図4(a)は第一実施形態にかかる縮径状態の胃瘻カテーテルにおける先端の一部の模式図である。図4(b)は第一実施形態にかかる縮径状態の胃瘻カテーテルを先端側から見たときの模式図である。
図5は第一実施形態にかかる縮径状態の胃瘻カテーテルの縦断面図である。
図6(a)は第一実施形態にかかる拡径状態の胃瘻カテーテルにおける線状部材の先端の一部を示す斜視図である。図6(b)は第一折曲工程を終えた線状部材の先端の一部を示す斜視図である。図6(c)は第一実施形態にかかる縮径状態の胃瘻カテーテルにおける線状部材の先端の一部を示す斜視図である。
図7(a)は第二実施形態にかかる第一折曲工程を終えた線状部材の先端の一部を示す斜視図である。図7(b)は第二実施形態にかかる縮径状態の胃瘻カテーテルにおける線状部材の先端の一部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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