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公開番号2024080250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193288
出願日2022-12-02
発明の名称基礎構造の施工方法及び基礎構造
出願人日本製鉄株式会社,日鉄環境株式会社
代理人個人,個人
主分類E02D 27/00 20060101AFI20240606BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】鋼管杭に接合される上部架構柱の設置精度を向上させることが可能となり、上部架構柱の引き抜き耐力を向上させることが可能となる基礎構造の施工方法を提供する。
【解決手段】最大径が鋼管杭の外径よりも大きく下方に向けて縮径される円錐状鋼管の上部に、該円錐状鋼管の最大径と同じ径を有し、上方に向けて縮径されるテーパー部を有する筒状鋼管を接合してなる複合鋼管の前記円錐状鋼管を鋼管杭の杭頭部に挿入し、前記円錐状鋼管と前記鋼管杭と接合する工程と、前記複合鋼管の内部に前記複合鋼管の上端よりも下の高さまで第1経時硬化性材を打設する工程と、前記第1経時硬化性材に位置決め治具を固定する工程と、上部架構柱の下端に取り付けられた柱脚板に形成された第1貫通孔に前記位置決め治具を挿入し、硬化した前記第1経時硬化性材の上方に前記上部架構柱を設置する工程と、前記複合鋼管の内部に第2経時硬化性材を打設する工程と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上部架構柱と、地中に打設された鋼管杭とを接合する基礎構造の施工方法であって、
最大径が鋼管杭の外径よりも大きく下方に向けて縮径される円錐状鋼管の上部に、該円錐状鋼管の最大径と同じ径を有し、上方に向けて縮径されるテーパー部を有する筒状鋼管を接合してなる複合鋼管の前記円錐状鋼管の下端を鋼管杭の杭頭部に挿入し、前記円錐状鋼管と前記鋼管杭とを溶接して接合する接合工程と、
前記複合鋼管の内部に前記複合鋼管の上端よりも下の高さまで第1経時硬化性材を打設する第1打設工程と、
前記第1経時硬化性材から露出されるように前記第1経時硬化性材に位置決め治具を固定する位置決め治具固定工程と、
前記上部架構柱の下端に取り付けられた柱脚板に形成された第1貫通孔に前記位置決め治具を挿入し、硬化した前記第1経時硬化性材の上方に前記上部架構柱を設置する上部架構柱設置工程と、
前記複合鋼管の内部に前記柱脚板が埋設されるように第2経時硬化性材を打設する第2打設工程と、を備えること
を特徴とする基礎構造の施工方法。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記上部架構柱設置工程では、前記上部架構柱の下端よりも上方に取り付けられた板材に形成された第2貫通孔に前記位置決め治具を挿入し、前記位置決め治具にナットを螺合して前記位置決め治具と前記板材とを固定すること
を特徴とする請求項1記載の基礎構造の施工方法。
【請求項3】
前記上部架構柱設置工程では、前記第2貫通孔に前記位置決め治具を挿入し、前記第2貫通孔と前記位置決め治具との間に上方から下方に縮径する楔部材を挿入し、前記位置決め治具にナットを螺合して前記位置決め治具と前記板材とを固定すること
を特徴とする請求項2記載の基礎構造の施工方法。
【請求項4】
前記上部架構柱設置工程では、下方から上方に向けて拡径する前記第2貫通孔に前記位置決め治具を挿入し、前記第2貫通孔と前記位置決め治具との間に前記楔部材を挿入し、前記位置決め治具にナットを螺合して前記位置決め治具と前記板材とを固定すること
を特徴とする請求項3記載の基礎構造の施工方法。
【請求項5】
請求項1~4の何れか1項記載の基礎構造の施工方法により施工される基礎構造であって、
前記筒状鋼管は、内面に突起部が形成され、
前記突起部は、前記第2経時硬化性材に接触されること
を特徴とする基礎構造。
【請求項6】
前記筒状鋼管は、縞鋼板を筒状に形成することにより前記突起部が形成されること
を特徴とする請求項5記載の基礎構造。
【請求項7】
前記筒状鋼管は、円周方向に延在するリング部材により前記突起部が形成されること
を特徴とする請求項5記載の基礎構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、基礎構造の施工方法及び基礎構造に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、上部架構柱と鋼管杭とを接合する基礎構造に関する技術として、特許文献1が開示されている。特許文献1の基礎構造は、上部架構柱と鋼管杭との間に配置され、鋼管杭の杭径より大径の筒状鋼管、及び筒状鋼管の下端から下方に向けて縮径された円錐状鋼管を有する外鋼管と、外鋼管の内部に充填された充填コンクリートと、を備えた連結部材が設けられ、筒状鋼管は、下方に向けて拡径するテーパーに形成され、上部架構柱は、一部が充填コンクリートに固着されるアンカーボルトを介して外鋼管に接続され、連結部材は、杭頭部内に円錐状鋼管の少なくとも一部が挿入された状態で、円錐状鋼管が杭頭部との接点で溶着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-27037号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の開示技術では、充填コンクリートの打設前にアンカーボルトを外鋼管の内部に仮固定する。このため、充填コンクリートを打設する際に、アンカーボルトの設置位置がずれてしまうおそれがある。これにより、アンカーボルトを介して外鋼管に接続される上部架構柱の設置位置もずれてしまう。したがって、上部架構柱の設置精度を向上させる技術が求められている。また、上部架構柱の下端の柱脚板が充填コンクリートから露出される。このため、上部架構柱の引き抜き耐力を向上させる技術が求められている。
【0005】
そこで本発明は、上述した事情に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、鋼管杭に接合される上部架構柱の設置精度を向上させることが可能となり、上部架構柱の引き抜き耐力を向上させることが可能となる基礎構造の施工方法及び基礎構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1発明に係る基礎構造の施工方法は、上部架構柱と、地中に打設された鋼管杭とを接合する基礎構造の施工方法であって、最大径が鋼管杭の外径よりも大きく下方に向けて縮径される円錐状鋼管の上部に、該円錐状鋼管の最大径と同じ径を有し、上方に向けて縮径されるテーパー部を有する筒状鋼管を接合してなる複合鋼管の前記円錐状鋼管の下端を鋼管杭の杭頭部に挿入し、前記円錐状鋼管と前記鋼管杭とを溶接して接合する接合工程と、前記複合鋼管の内部に前記複合鋼管の上端よりも下の高さまで第1経時硬化性材を打設する第1打設工程と、前記第1経時硬化性材から露出されるように前記第1経時硬化性材に位置決め治具を固定する位置決め治具固定工程と、前記上部架構柱の下端に取り付けられた柱脚板に形成された第1貫通孔に前記位置決め治具を挿入し、硬化した前記第1経時硬化性材の上方に前記上部架構柱を設置する上部架構柱設置工程と、前記複合鋼管の内部に前記柱脚板が埋設されるように第2経時硬化性材を打設する第2打設工程と、を備えることを特徴とする。
【0007】
第2発明に係る基礎構造の施工方法は、第1発明において、前記上部架構柱設置工程では、前記上部架構柱の下端よりも上方に取り付けられた板材に形成された第2貫通孔に前記位置決め治具を挿入し、前記位置決め治具にナットを螺合して前記位置決め治具と前記板材とを固定することを特徴とする。
【0008】
第3発明に係る基礎構造の施工方法は、第2発明において、前記上部架構柱設置工程では、前記第2貫通孔に前記位置決め治具を挿入し、前記第2貫通孔と前記位置決め治具との間に上方から下方に縮径する楔部材を挿入し、前記位置決め治具にナットを螺合して前記位置決め治具と前記板材とを固定することを特徴とする。
【0009】
第4発明に係る基礎構造の施工方法は、第3発明において、前記上部架構柱設置工程では、下方から上方に向けて拡径する前記第2貫通孔に前記位置決め治具を挿入し、前記第2貫通孔と前記位置決め治具との間に前記楔部材を挿入し、前記位置決め治具にナットを螺合して前記位置決め治具と前記板材とを固定することを特徴とする。
【0010】
第5発明に係る基礎構造は、第1発明~第4発明の何れかの基礎構造の施工方法により施工される基礎構造であって、前記筒状鋼管は、内面に突起部が形成されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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