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公開番号2024080142
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193070
出願日2022-12-01
発明の名称加熱調理器用トッププレート
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C03C 17/34 20060101AFI20240606BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】高強度かつ低熱膨張性を示す結晶化ガラスを基板に使用し、白色を呈する加熱調理器用トッププレートを提供する。
【解決手段】Li2O-Al2O3-SiO2を主成分とし、遷移元素を含む結晶化ガラス基板と、
前記結晶化ガラス基板の下面に設けられ、屈折率がいずれも前記結晶化ガラス基板よりも小さい第1低屈折率層と第2低屈折率層を、前記結晶化ガラス基板側から順に少なくとも有する低屈折率積層とを有し、
前記第1低屈折率層の厚さは、前記第2低屈折率層の厚さの0.01%以上10%以下であり、
少なくとも前記第2低屈折率層に青色顔料が含まれる、加熱調理器用トッププレート。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
Li
2
O-Al
2

3
-SiO
2
を主成分とし、遷移元素を含む結晶化ガラス基板と、
前記結晶化ガラス基板の下面に設けられ、屈折率がいずれも前記結晶化ガラス基板よりも小さい第1低屈折率層と第2低屈折率層を、前記結晶化ガラス基板側から順に少なくとも有する低屈折率積層とを有し、
前記第1低屈折率層の厚さは、前記第2低屈折率層の厚さの0.01%以上10%以下であり、
少なくとも前記第2低屈折率層に青色顔料が含まれる、加熱調理器用トッププレート。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記第1低屈折率層の厚さは、1.0μm以下である請求項1に記載の加熱調理器用トッププレート。
【請求項3】
前記第1低屈折率層と前記第2低屈折率層はいずれも複数の空隙を有する、請求項1または2に記載の加熱調理器用トッププレート。
【請求項4】
前記第1低屈折率層と前記第2低屈折率層の少なくとも1つに中空粒子が含まれ、
前記空隙には、前記中空粒子の空洞が含まれる、請求項3に記載の加熱調理器用トッププレート。
【請求項5】
前記第1低屈折率層と前記第2低屈折率層の両方に中空粒子が含まれ、
前記第1低屈折率層に含まれる中空粒子の平均粒子径は、前記第2低屈折率層に含まれる中空粒子の平均粒子径の0.01%以上50%以下である、請求項4に記載の加熱調理器用トッププレート。
【請求項6】
前記第1低屈折率層に含まれる中空粒子の平均粒子径は、10nm以上500nm以下である、請求項5に記載の加熱調理器用トッププレート。
【請求項7】
前記第1低屈折率層と前記第2低屈折率層の少なくとも1つにフィラーが含まれる、請求項1または2に記載の加熱調理器用トッププレート。
【請求項8】
前記フィラーは、
金属、金属酸化物、セラミック、金属塩、ガラス、シリカ、マイカ、タルク、クレー、ゼオライト、有機物材料、およびそれらの複合物、ならびに、
それらの表面にカップリング材、活性基、反応基、有機物および金属酸化物の少なくとも1つが結合、吸着または蒸着した材料
よりなる群から選択される1以上で構成されている、請求項7に記載の加熱調理器用トッププレート。
【請求項9】
前記低屈折率積層の下面に、反射層、遮光層、および塗膜強度向上層よりなる群から選択される1以上の層を有する、請求項1または2に記載の加熱調理器用トッププレート。
【請求項10】
前記反射層に、反射材と光輝材のうちの1以上が含まれる、請求項9に記載の加熱調理器用トッププレート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、加熱調理器用トッププレートに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
電磁誘導加熱式調理器、発熱体から放射される赤外線によって加熱する電熱式調理器等の、加熱調理器のトッププレートには、透明な耐熱ガラスが基板として用いられる。そして、耐熱ガラス基板の下面、すなわち耐熱ガラス基板の調理面とは反対側の面に、遮光性の着色層を設けることで、顧客のニーズに合わせた色調の加熱調理器を実現している。
【0003】
従来、前記耐熱ガラス基板として、石英ガラス基板、ホウケイ酸ガラス基板、結晶化ガラス基板等が使用されている。近年は、強度が高くかつ熱膨張率の抑えられた結晶化ガラス基板が多く用いられている。
【0004】
前記結晶化ガラス基板を用いたトッププレートとして、例えば、基板ガラス本来の強度を失うことなく、意匠性を高めた電磁調理器用ガラストッププレートが提案されている。例えば特許文献1には、透明低膨張ガラスからなる基板ガラスの裏面に、ガラス組成物からなるマット装飾用ガラスを1層又は複数層積層し、さらに、光沢層あるいは遮光層を1層又は複数層積層してなり、上記基板ガラスの線熱膨張係数と、上記マット装飾用ガラスの線熱膨張係数を特定した電磁調理器用ガラストッププレートが開示されている。また、特許文献2には、透明低膨張ガラスからなる基板ガラスの調理面とは反対側の面である裏側面に、TiO
2
、CeO
2
、ZrO
2
のうち1種以上を主成分とすると共に、厚みが20~300nmである高反射膜を積層し、該高反射膜上にパール調材料を含有するパール調層を積層し、さらに、該パール調層上に遮光層を積層した調理器用ガラストッププレートが開示されている。
【0005】
更に、特許文献3には、質感と、表示の視認性を両立した調理器用ガラストッププレートとして、基板ガラスに遮光部と透光性の表示部とが設けられ、該表示部の下方に表示体が配置され、上記基板ガラスは、平滑な面よりなる調理面と粗面化面よりなる裏側面とを有し、上記遮光部は、上記基板ガラスの裏側面に遮光層を積層することにより設けられ、上記表示部は、上記基板ガラスの裏側面に透明中間層を介して透光性板を接着することにより設けられ、更に上記透光性板は、少なくとも透明中間層と面しない露出する面が平滑である、調理器用ガラストッププレートが開示されている。
【0006】
また特許文献4には、美観性に優れた調理器用トッププレートとして、酸化チタンを含む透明結晶化ガラス基板と、前記透明結晶化ガラス基板の裏面に形成され、可視波長域における少なくとも一部の波長域の光を反射させる反射膜と、前記透明結晶化ガラス基板と前記反射膜との間に、可視波長域において、波長が長くなるに従って光透過率が漸減する色調補正膜とを備え、前記反射膜と前記色調補正膜とは、可視波長域において、前記色調補正膜と前記透明結晶化ガラス基板との間の界面における平均光反射率が、前記色調補正膜と前記反射膜との間の界面における平均光反射率よりも低くなるように構成された調理器用トッププレートが開示されている。
【0007】
特許文献5には、電磁誘導加熱装置を備えた調理器のトッププレートとして用いられ、低膨張透明結晶化ガラス板からなる調理器用トッププレートであって、低膨張透明結晶化ガラス板の調理面側の一部又は全部に緻密な無機顔料層からなる装飾層が形成され、加熱装置側の一部又は全部に多孔質の無機顔料層からなる遮光層が形成されてなることを特徴とする調理器用トッププレートが開示されている。また特許文献6には、透明な低膨張結晶化ガラスからなるガラスプレートの表面に,無機顔料粉末40~90重量%とガラスフラックス10~60重量%とからなる多孔質の遮光層を設けてなり,且つ,隣接する無機顔料粉末同士,又は無機顔料粉末とガラスプレートとの間は,上記ガラスフラックスを溶融,固化してなるガラスにより接着してなることを特徴とする遮光性ガラスプレートが開示されている。
【0008】
特許文献7には、装飾層を有するガラス、又はガラス・セラミック製品を製造する方法であって、少なくとも1つの装飾用顔料をゾル・ゲル結合剤と混合し、そして該ゾル・ゲル結合剤と混合された前記顔料を、アニーリングにより前記製品の前記ガラス、又はガラス・セラミック基板上で硬化して、多孔性セラミック様構造を有する装飾層を形成する方法が開示されている。
【0009】
特許文献8には、機械的強度の補強されたガラスセラミックプレートまたはガラスプレートとして、ほぼ平行な2つ主面を有するプレートの形態にある、ガラスセラミックまたはガラスの基板、および2つの主面の少なくとも一方に固定された、耐高温性である少なくとも一種類の(コ)ポリマーを含む少なくとも1つの層または多孔質のシリカベースの無機マトリクスを備え、ガラスセラミックまたはガラスの基板の厚さが4mm未満であるものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2008-16318号公報
特開2008-215651号公報
特開2008-267633号公報
特開2011-208820号公報
特開2003-168548号公報
特開平10-273342号公報
特表2008-536791号公報
特表2007-530405号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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