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公開番号2024114816
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2024102655,2023057065
出願日2024-06-26,2020-01-29
発明の名称光学ガラス
出願人株式会社オハラ
代理人個人,個人,個人
主分類C03C 3/068 20060101AFI20240816BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】ガラスを熔解する過程で酸化してガラス中に溶け出した白金によるガラスの着色を抑制しながら、可視光のうち短波長側の光の透過率が高く、脱泡性が向上された光学ガラスの製造方法を提供する。
【解決手段】原材料を混合する工程と、水分の供給を行わずにガラスを熔解する工程と、を含み、前記原材料が還元剤を含有することを特徴とする、光学ガラスの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
原材料を混合する工程と、
水分の供給を行わずにガラスを熔解する工程と、を含み、
前記原材料が還元剤を1%以下含有することを特徴とし、
屈折率(n

)が1.75以上であり、質量%で、Nb
2

5
成分が15%以下またはTiO
2
成分が40%以下であり、PbO成分を実質的に含有しない光学ガラスの製造方法。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
原材料を混合する工程と、
水分の供給を行わずにガラスを熔解する工程と、を含み、
前記原材料が還元剤を1%以下と脱泡剤を含有することを特徴とし、
屈折率(n

)が1.75以上であり、質量%で、Nb
2

5
成分が15%以下またはTiO
2
成分が40%以下であり、PbO成分を実質的に含有しない光学ガラスの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の光学ガラスの製造方法であって、
前記光学ガラスは、酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%で、
La
2

3
成分 30~65%、

2

3
成分 1~25%、
Nb
2

5
成分 15%以下、
SiO
2
成分 15%以下、
TiO
2
成分 25%以下、

2

3
成分 15%以下、
含有することを特徴とする、光学ガラスの製造方法。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の光学ガラスの製造方法であって、
前記光学ガラスは、酸化物換算組成のガラス全質量に対して、質量%で、
SiO
2
成分 5~75%、
含有することを特徴とする、光学ガラスの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学ガラスの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、光学系を使用する機器のデジタル化や高精細化が急速に進んでおり、デジタルカメラやビデオカメラ等の撮影機器や、プロジェクタやプロジェクションテレビ等の画像再生(投影)機器等の各種光学機器の分野では、光学系で用いられるレンズやプリズム等の光学素子の枚数を削減し、光学系全体を軽量化及び小型化する要求が強まっている。
【0003】
光学ガラスを製造する中で、坩堝などによく用いられる白金は、融点が1700℃超と高いため、ガラスの熔解に適している反面、酸素と反応して劣化しやすいため、酸化された白金や白金イオンが、ガラス中に溶け出してしまう。ガラス中に溶け出した白金は、可視光を吸収するため、最終製品である光学ガラスの着色を招く。これに対し、特許文献1では、熔解工程中に水蒸気を供給または熔融物に水蒸気をバブリングすることで還元色が低減され、脱泡性が向上されたガラスが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-19050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1で開示されたガラスでは、熔解工程において水を添加しなければならず、ガラスの製造工程が煩雑化している。また、還元剤を添加して製造したガラスは、TiO
2
の含有量を少なくするか、一度得られたガラスを再加熱処理しなければ、可視光の透過率が高く、還元色が低減され、脱泡性が向上された光学ガラスを得ることは困難であった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、極めて簡便な方法で、ガラスを熔解する過程で酸化してガラス中に溶け出した白金によるガラスの着色を抑制しながら、可視光の透過率が高く、脱泡性が向上された光学ガラスを得ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意試験研究を重ねた結果、ランタン系及び、Si-Ti系のガラスの原材料に、水分を添加しない環境で還元剤を含有させるという、極めて簡便な方法で、ガラスを熔解する過程で酸化してガラス中に溶け出した白金によるガラスの着色を抑制しながら、可視光の透過率が高い、光学ガラスの製造方法を見出した。
【0008】
また、本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意試験研究を重ねた結果、ランタン系及び、Si-Ti系のガラスの原材料に、水分を添加しない環境で還元剤及び脱泡剤を含有させるという、極めて簡便な方法で、脱泡性が向上した光学ガラスを得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
【0009】
(1)原材料を混合する工程と、
水分の供給を行わずにガラスを熔解する工程と、を含み、
前記原材料が還元剤を含有することを特徴とする、光学ガラスの製造方法。
【0010】
(2)原材料を混合する工程と、
水分の供給を行わずにガラスを熔解する工程と、を含み、
前記原材料が還元剤と脱泡剤を含有することを特徴とする、光学ガラスの製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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