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公開番号2024077910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-10
出願番号2022190144
出願日2022-11-29
発明の名称火災報知システム
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 27/00 20060101AFI20240603BHJP(信号)
要約【課題】火災の発生場所に応じて最も安全な避難方向を火災感知器にて表示することができる火災報知システムを提供する。
【解決手段】表示手段を有する複数の火災感知器と記憶部および制御部を有する受信機とを備えた火災報知システムにおいて、前記制御部は複数の火災感知器のうちいずれか一の火災感知器から検出情報信号または火災検知信号を受信すると、一の火災感知器以外であって通路に沿って配設された複数の火災感知器のそれぞれについて、火災を検知した火災感知器との位置関係、避難口との位置関係、設置されている通路の延設方向、に基づいて避難方向をそれぞれ決定し、表示手段に表示する避難方向に関する情報信号を対応する火災感知器へ送信し、通路に沿って配設された複数の火災感知器は、制御部から情報信号を受信すると当該火災感知器が備える表示手段に受信した情報信号に基づいて避難方向を示す情報を表示するようにした。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
表示手段を有し建物または施設の区画内および通路に沿って配設された複数の火災感知器と、
前記複数の火災感知器が設置されている通路および避難口を含む内部構造情報および当該建物または施設における前記複数の火災感知器の設置位置情報が階別に記憶されている記憶部および制御部を有する受信機と、
を備えた火災報知システムであって、
前記制御部は、
前記複数の火災感知器のうちいずれか一の火災感知器から検出情報信号または火災検知信号を受信すると、
前記一の火災感知器以外であって前記通路に沿って配設された複数の火災感知器のそれぞれについて、当該火災感知器と火災を検知した火災感知器との位置関係、当該火災感知器と前記避難口との位置関係、当該火災感知器が設置されている通路の延設方向、に基づいて火災感知器の設置位置における避難方向をそれぞれ決定し、前記表示手段に表示する避難方向に関する情報信号を、対応する火災感知器へ送信し、
前記通路に沿って配設された複数の火災感知器は、前記制御部から前記情報信号を受信すると、当該火災感知器が備える前記表示手段に、受信した前記情報信号に基づいて避難方向を示す情報を表示する
ことを特徴とした火災報知システム。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記記憶部は、
前記通路に沿って配設された複数の火災感知器それぞれについて、前記内部構造情報および前記設置位置情報から定まる他の火災感知器への方向を示す第1の方向ベクトル、当該火災感知器が設置されている通路の延設方向を示す第2の方向ベクトル、前記避難口への第3の方向ベクトルを記憶し、
前記制御部は、
前記他の火災感知器のそれぞれについて、当該他の火災感知器から前記火災を検知した火災感知器への前記第1の方向ベクトルと前記第2の方向ベクトルとの内積が最大となる前記第2の方向ベクトル以外の前記第2の方向ベクトルを特定し、当該特定された第2の方向ベクトルと前記第3の方向ベクトルとの内積が最大となる前記第2の方向ベクトルを前記情報信号として、対応する火災感知器へ送信する
ことを特徴とした請求項1に記載の火災報知システム。
【請求項3】
前記表示手段は、前記避難方向を示す情報を矢印として表示することを特徴とした請求項2に記載の火災報知システム。
【請求項4】
前記表示手段は、前記火災感知器が天井に設置された状態で、当該火災感知器の筐体の表面の視認可能となる部位に配置された複数の発光手段により構成されていることを特徴とした請求項1乃至3のいずれか1項に記載の火災報知システム。
【請求項5】
前記制御部は、
火災を検知した前記一の火災感知器に対して、作動灯として当該一の火災感知器が備える前記表示手段を構成する前記発光手段をすべて点灯させる情報信号を送信することを特徴とした請求項4に記載の火災報知システム。
【請求項6】
前記表示手段は、前記火災感知器が天井に設置された状態で、当該火災感知器の筐体の表面の視認可能となる部位に配置された液晶パネルまたは有機ELパネルであることを特徴とした請求項1乃至3のいずれか1項に記載の火災報知システム。
【請求項7】
前記制御部は、
火災を検知した前記一の火災感知器に対して、作動灯として当該一の火災感知器が備える前記表示手段を構成する前記液晶パネルまたは有機ELパネルを全面点灯させる情報信号を送信することを特徴とした請求項6に記載の火災報知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、火災感知器を備えた火災報知システムに関し、特に建物や地下街等の施設内において火災が発生した場合に避難方向を表示して避難の支援を行う機能を有する火災報知システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
ビル等の建物ビルや地下街等の施設で火災等の災害が発生して内部の人が避難する際に、火災が発生した位置や避難口(非常口)の位置等の詳しい情報が分からないまま避難を開始することが多い。そのため、建物や施設内に複数の避難口がある場合に、火災から離れた避難口を選択するなどの適切な判断ができないことがある。
【0003】
従来、火災発生時の避難誘導に関しては、例えば複数の閃光装置を建物や施設の通路に沿って並べて配設しておいて、閃光装置を順次閃光駆動させる制御を繰り返すことで避難方向を表示できるようにした避難誘導システムに関する発明がある(特許文献1)。
また、火災の発生を報知する光警報表示部と互いに異なる避難誘導方向を示す複数の方向表示マーク(矢印)とを有する避難誘導方向表示部を備えた光警報装置を壁面上部や天井面に設置しておいて、火災信号を受信した場合に、複数の方向表示マークのいずれか一つを表示制御するようにした発明が提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-109388号公報
特開2016-200847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている避難誘導システムにおいては、通路に沿って配設された閃光装置の順次閃光により避難者に避難方向および経路を示すことができるものの、比較的フロア面積の大きなビルや施設内で避難者に避難方向を認識させるには、相当数の閃光装置を設置する必要があるため、大規模な工事が必要となりコストが嵩む。また、平常時においては、避難誘導用の閃光装置が建物の内部装飾と調和がとれず、美観を低下させるおそれがあるという課題がある。
【0006】
一方、特許文献2に記載されている光警報装置は、避難誘導方向表示部によって避難方向を表示させることができるものの、表示する矢印の向きは光警報装置ごとにロータリースイッチ等の選択部により選択設定するものである。そのため、1つのフロアに非常口が1箇所であるような小さなビル等には有効であるが、複数の非常口がある大型のビルや施設において、火災の発生場所に応じて最も安全な避難方向を表示するようなことができないという課題がある。
【0007】
本発明は上記のような課題に着目してなされたものでその目的とするところは、火災の発生場所に応じて最も安全な避難方向を火災感知器の表面部にて表示することができる火災報知システムを提供することにある。
本発明の他の目的は、大規模な工事が不要であり大幅なコストアップを回避できるととともに、建物内部の美観を低下させることなく、火災発生時には避難方向を火災感知器の表面部にて表示することができる火災報知システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明は、
表示手段を有し建物または施設の区画内および通路に沿って配設された複数の火災感知器と、前記複数の火災感知器が設置されている通路および避難口を含む内部構造情報および当該建物または施設における前記複数の火災感知器の設置位置情報が階別に記憶されている記憶部および制御部を有する受信機と、を備えた火災報知システムにおいて、
前記制御部は、
前記複数の火災感知器のうちいずれか一の火災感知器から検出情報信号または火災検知信号を受信すると、
前記一の火災感知器以外であって前記通路に沿って配設された複数の火災感知器のそれぞれについて、当該火災感知器と火災を検知した火災感知器との位置関係、当該火災感知器と前記避難口との位置関係、当該火災感知器が設置されている通路の延設方向、に基づいて火災感知器の設置位置における避難方向をそれぞれ決定し、前記表示手段に表示する避難方向に関する情報信号を、対応する火災感知器へ送信し、
前記通路に沿って配設された複数の火災感知器は、前記制御部から前記情報信号を受信すると、当該火災感知器が備える前記表示手段に、受信した前記情報信号に基づいて避難方向を示す情報を表示するように構成したものである。
【0009】
上記のような構成を有する火災報知システムによれば、火災の発生場所に応じて最も安全な避難方向を通路に沿って配設された火災感知器にて表示することができる。また、避難方向を火災感知器にて表示するため、大規模な工事が不要であり大幅なコストアップを回避できるととともに、建物の内部装飾の美観を低下させることなく、火災発生時に避難方向を火災感知器にて表示することができる。
【0010】
ここで、望ましくは、
前記記憶部は、
前記通路に沿って配設された複数の火災感知器それぞれについて、前記内部構造情報および前記設置位置情報から定まる他の火災感知器への方向を示す第1の方向ベクトル、当該火災感知器が設置されている通路の延設方向を示す第2の方向ベクトル、前記避難口への第3の方向ベクトルを記憶し、
前記制御部は、
前記他の火災感知器のそれぞれについて、当該他の火災感知器から前記火災を検知した火災感知器への前記第1の方向ベクトルと前記第2の方向ベクトルとの内積が最大となる前記第2の方向ベクトル以外の前記第2の方向ベクトルを特定し、当該特定された第2の方向ベクトルと前記第3の方向ベクトルとの内積が最大となる前記第2の方向ベクトルを前記情報信号として、対応する火災感知器へ送信するように構成する。
かかる構成によれば、ベクトル演算によって各火災感知器の表示手段において表示する避難方向を比較的簡単に決定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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