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公開番号
2024063355
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-13
出願番号
2022171228
出願日
2022-10-26
発明の名称
火災感知器
出願人
能美防災株式会社
代理人
彩雲弁理士法人
主分類
G08B
17/00 20060101AFI20240502BHJP(信号)
要約
【課題】アドレス設定をする際の電力消費をより抑えることが可能な火災感知器を提供する。
【解決手段】制御手段2と、通信手段4と、感知手段3と、を備えた火災感知器1において、感知手段3を駆動させるための感知用電源回路5と、制御手段2を駆動させるための制御用電源回路6と、を備えるものとし、通信手段4を、少なくとも火災感知器1がアドレス設定器に接続されたかを認識可能に設けられ、感知用電源回路5を、感知用電源8と、充電制御手段9と、感知用蓄電手段10を有するものとし、制御手段2を、通信手段4が、該アドレス設定器に接続されたと認識した時に、充電制御手段9によって少なくとも感知用蓄電手段10を感知用電源8から切断するものとする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
制御手段と、通信手段と、感知手段と、を備えた火災感知器であって、
該感知手段を駆動させるための第1の電源回路と、
該制御手段を駆動させるための第2の電源回路と、を備え、
該通信手段は、少なくとも該火災感知器がアドレス設定器に接続されたかを認識可能に設けられ、
該第1の電源回路は、電源と、充電制御手段と、蓄電手段と、を有しており、
該制御手段は、該通信手段が、該アドレス設定器に接続されたと認識した時に、該充電制御手段によって少なくとも該蓄電手段を該電源から切断することを特徴とする火災感知器。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
火災受信機と通信可能に設けられ、
前記通信手段は、前記火災感知器が、該火災受信機と、前記アドレス設定器とのどちらに接続されたかを認識可能に設けられており、
前記制御手段は、前記通信手段が、該火災受信機に接続されたと認識した時に、前記蓄電手段を、前記電源と接続し、前記アドレス設定器に接続されたと認識した時に、少なくとも該蓄電手段を、該電源から切断することを特徴とする請求項1に記載の火災感知器。
【請求項3】
前記通信手段は、更に、前記火災受信機と前記火災感知器との通信方式である第1の通信方式と、該第1の通信方式とは異なる第2の通信方式と、の少なくとも2種の通信方式による通信を認識可能に設けられ、
前記制御手段は、該通信手段が、少なくとも該第2の通信方式による通信を受信した時、又は後に、少なくとも前記蓄電手段を、前記電源から切断することを特徴とする請求項2に記載の火災感知器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災感知器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、火災受信機と通信可能に設けられた火災感知器がある。通常、自動火災報知設備は、回線を介して、該火災受信機に複数の該火災感知器が接続させる様に構成されるものであるため、各火災感知器を認識するために、該火災感知器には、その一つ一つにアドレスが設定されている。このアドレスの設定は、アドレス設定器を用いて行われるものとなっている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-190097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
火災感知器のアドレスの設定をする際には、該火災感知器の回路上のマイコン等に記憶されたアドレス設定用のプログラム及びアドレスを含む設定データの展開等、火災感知器の中央演算処理装置(CPU)を駆動させる必要があるため、少なくともそのための電力を火災感知器に供給する必要となるが、該電力は、通常、アドレス設定器から供給されることとなる。
【0005】
一方、火災感知器には、火災判定を行うための感知手段、例えば、熱センサ、煙センサ等の各種センサ類、が設けられている。又、火災感知器には、該感知手段を駆動させるための電力を確保するためのコンデンサが設けられており、火災感知器の外部より供給された電荷を該コンデンサに蓄電する様になっている。
【0006】
従来の火災感知器においては、アドレス設定をする際に、アドレス設定器からの電流を、CPU、感知手段、区別なく流していたため、CPUに電力が供給されると同時に前記コンデンサにも電荷が蓄電されることになる。
【0007】
しかしながら、アドレス設定時には、感知手段を駆動させる必要がないため、前記コンデンサに蓄電された電荷は、そのまま放電されることとなる。そのため、従来の火災感知器においては、アドレス設定の際に、必要以上の電力が無駄に消費されていることとなる。
【0008】
他方、通常、アドレス設定器の電源は、商用電源ではなく、内蔵された電池であるため、前段落で説明した様な、無駄な電力の消費は、アドレス設定器の電池の短寿命化に繋がり問題であった。そこで、本発明は、アドレス設定をする際の電力消費をより抑えることが可能な火災感知器を提供することを目的とする。
【0009】
本発明は、制御手段と、通信手段と、感知手段と、を備えた火災感知器であって、該感知手段を駆動させるための第1の電源回路と、該制御手段を駆動させるための第2の電源回路と、を備え、該通信手段は、少なくとも該火災感知器がアドレス設定器に接続されたかを認識可能に設けられ、該第1の電源回路は、電源と、充電制御手段と、蓄電手段と、を有しており、該制御手段は、該通信手段が、該アドレス設定器に接続されたと認識した時に、該充電制御手段によって少なくとも該蓄電手段を該電源から切断することを特徴とする火災感知器である。
【0010】
そして、本発明は、前記火災感知器を、火災受信機と通信可能に設け、前記通信手段を、前記火災感知器が、該火災受信機と、前記アドレス設定器とのどちらに接続されたかを認識可能に設け、前記制御手段を、前記通信手段が、該火災受信機に接続されたと認識した時に、前記蓄電手段を、前記電源と接続し、前記アドレス設定器に接続されたと認識した時に、少なくとも該蓄電手段を、該電源から切断するものとすることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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