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公開番号2024076187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-05
出願番号2022187626
出願日2022-11-24
発明の名称回路遮断器
出願人河村電器産業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01H 73/16 20060101AFI20240529BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】簡便な構成にて、複数の電力線の接続状態をそれぞれ区別して表示できる回路遮断器を提供する。
【解決手段】
回路遮断器は、移動することで複数の電力線の接続状態を変更する複数の端子と、回動軸を中心に回動可能な本体部、本体部に回動周方向に沿って設けられ、複数の端子の状態を視覚的に表示する表示部、及び、本体部の回転径方向において回動軸とは異なる位置に設けられる第1作用部を有する回動部と、複数の端子の移動に連動する第2作用部を有する出力部と、を備え、第1作用部は、第2作用部と係合し、第2作用部の移動に連動して回動軸を中心に本体部を回動させる。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
移動することで複数の電力線の接続状態を変更する複数の端子と、
回動軸を中心に回動可能な本体部、前記本体部に回動周方向に沿って設けられ、前記複数の端子の状態を視覚的に表示する表示部、及び、前記本体部の回転径方向において前記回動軸とは異なる位置に設けられる第1作用部を有する回動部と、
前記複数の端子の移動に連動する第2作用部を有する出力部と、
を備え、
前記第1作用部は、前記第2作用部と係合し、前記第2作用部の移動に連動して前記回動軸を中心に前記本体部を回動させる、
回路遮断器。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記第1作用部及び前記第2作用部のうち何れか一方は、前記回動軸の延在方向に沿って設けられる作用軸を有し、
前記第1作用部及び前記第2作用部のうち前記作用軸が設けられていない他方は、前記作用軸を回動可能に支持する作用軸受部を有する、請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項3】
前記第1作用部は、前記作用軸を有し、
前記第2作用部は、前記作用軸受部を有し、
前記作用軸受部は、前記作用軸を、前記作用軸の延在方向及び前記複数の端子の移動方向にそれぞれ交差する方向に移動可能に支持する、請求項2に記載の回路遮断器。
【請求項4】
前記作用軸受部は、前記作用軸の延在方向に沿って貫通した開口である、請求項2又は3に記載の回路遮断器。
【請求項5】
前記表示部の一部を外側から視認可能な表示窓を有し、前記複数の端子、前記回動部及び前記出力部の少なくとも一部を収容する収容部と、
前記回動軸と、
前記回動軸を回動可能に支持する回動軸受部と、
を備え、
前記回動部及び前記収容部のうち何れか一方は、前記回動軸を有し、
前記回動部及び前記収容部のうち前記回動軸が設けられていない他方は、前記回動軸受部を有する、請求項1~3の何れか一項に記載の回路遮断器。
【請求項6】
前記複数の端子として、3箇所に配置可能な2つの端子を備え、
前記複数の端子の状態は、前記複数の電力線の接続状態に基づいて配置された前記複数の端子の位置に関する3つの状態を含む、請求項1~3の何れか一項に記載の回路遮断器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、回路遮断器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電力線の接続状態を視認可能な回路遮断器が知られている。特許文献1に記載の回路遮断器は、表示窓が設けられた筐体と、筐体に対して移動可能な複数の端子と、端子体を有し、上下にそれぞれ設けられた2つの切替つまみと、表示手段と、表示手段を付勢する表示駒スプリングとを備える。表示手段は、ケース体に回動可能に軸支された軸部と、軸部から径方向に突設された表示部及び作用部とを有する。200Vの接続状態では、作用部に力が加わっていない状態であり、表示部が表示窓に臨み、表示部が外部から赤く見えるようになっている。100Vの接続状態では、上側の切替つまみの端子体が上側に回動して中性極の導電バーが挿入されており、端子体が表示駒スプリングの付勢力に抗して作用部を押動し、表示部が表示窓から外れ、表示部が外部から白く見えるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-272506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電力線に接続可能な複数の端子の位置の組み合わせに関する状態(以下、「電力線の接続状態」と記載)を変えることで、回路遮断器の電源側において電力を流す電力線を変えることができる。特許文献1に記載の回路遮断器では、電力線の接続状態が異なっていても、電路における電圧値が同一の電圧値を示す場合がある。複数の回路遮断器において同一の電力線の接続状態が採用されることで、複数の回路遮断器の電源側において、同一の電力線にのみ電力が流れるようになる。これにより、例えば、同一の電力線の接続状態が採用された回路遮断器の数が所定の数以上に多くなれば、回路遮断器の電源側に設けられた主幹ブレーカがトリップする可能性がある。
【0005】
このため、主幹ブレーカのトリップを抑制するため、電力線の接続状態の偏りを抑制することが求められている。しかしながら、特許文献1の回路遮断器では、電路において同一の電圧値を示す2以上の電力線の接続状態に対しては同一の表示形態となるため、作業者は、何れの電力線の接続状態が採用されているのか容易に判別できない可能性がある。その一方、複数の電力線の接続状態を区別するために、複雑な機構や構造を採用した場合、構造部品の寸法精度の問題が生じ、部品点数、組立工数、及びスペースが増加するという問題が生じる。
【0006】
本開示は、簡便な構成にて、複数の電力線の接続状態をそれぞれ区別して表示可能な回路遮断器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一側面に係る回路遮断器は、移動することで複数の電力線の接続状態を変更する複数の端子と、回動軸を中心に回動可能な本体部、本体部に回動周方向に沿って設けられ、複数の端子の状態を視覚的に表示する表示部、及び、本体部の回転径方向において回動軸とは異なる位置に設けられる第1作用部を有する回動部と、複数の端子の移動に連動する第2作用部を有する出力部と、を備え、第1作用部は、第2作用部と係合し、第2作用部の移動に連動して回動軸を中心に本体部を回動させる。
【0008】
この回路遮断器は、複数の端子と、第1作用部を有する出力部と、本体部、表示部及び第2作用部を有する回動部と、を備える。少なくとも1つの端子が移動することで、電力線の接続状態が変更される。少なくとも1つの端子の移動により第1作用部が連動し、第1作用部に係合する第2作用部も連動する。これにより、第2作用部が回動軸を中心に本体部を回動させるため、本体部に設けられた表示部は、変更後の端子の状態を視覚的に表示することができる。端子の移動に合わせて複数の端子の状態の表示が変化する。したがって、この回路遮断器は、複数の端子の状態、すなわち回路遮断器と電力線との複数の接続状態をそれぞれ区別して表示できる。ここで、回動部は、第1作用部によって回動軸を中心に回動するため、複雑な機構を設けなくとも、出力部と表示部との位置関係に応じて互いを連動させることができる。また、出力部が移動した分に応じて回動部が回動することで、正確に表示部を回動周方向に移動させることができる。そのため、複雑な機構や部品の寸法精度を要することなく、正確に表示部が複数の電力線の接続状態を区別して表示できる。よって、この回路遮断器は、簡便な構成にて、複数の電力線の接続状態をそれぞれ区別して表示できる。
【0009】
一実施形態に係る回路遮断器において、第1作用部及び第2作用部のうち何れか一方は、回動軸の延在方向に沿って設けられる作用軸を有し、第1作用部及び第2作用部のうち作用軸が設けられていない他方は、作用軸を回動可能に支持する作用軸受部を有してもよい。
【0010】
一実施形態に係る回路遮断器において、第1作用部は、作用軸を有し、第2作用部は、作用軸受部を有し、作用軸受部は、作用軸を、作用軸の延在方向及び複数の端子の移動方向にそれぞれ交差する方向に移動可能に支持してもよい。この場合、出力部が動く距離に応じて、作用軸及び作用軸受部は、回動軸を中心とした本体部の回動方向の回転量を適切に変化させることができ、表示部は、複数の端子の状態を適切に表示することができる。また、出力部の移動と回動部の回動とが連動することのみによって、表示部50は、複数の端子の状態を表示できる。このため、この回路遮断器は、複数の端子の状態、すなわち回路遮断器と電力線との複数の接続状態を表示するための部材数の増大を抑えることができ、回路遮断器の製造に係る工数を削減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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