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公開番号2024075334
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2022186715
出願日2022-11-22
発明の名称セラミック成形用(メタ)アクリル系ポリマーおよびセラミックスラリー組成物
出願人日油株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08F 20/18 20060101AFI20240527BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】保管安定性に優れ、平滑性が良好なグリーンシートを作製でき、且つ焼成後の残留炭素を抑制できるセラミック成形用バインダーとして有用な(メタ)アクリル系ポリマーを提供すること。
【解決手段】式(1)で示されるモノマー(A)を、全モノマーに対して50~99モル%の量で、その他の共重合可能なラジカル重合性モノマー(B)を、全モノマーに対して1~50モル%の量で、並びに式(2)および/または式(3)で示される重合開始剤(C)を、全モノマー100モルあたり0.1~10モルの量で含む混合物を重合させてなる、セラミック成形用(メタ)アクリル系ポリマー。
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【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(1):
JPEG
2024075334000012.jpg
22
45
(式中、R

は、水素原子またはメチル基を表し、およびR

は、炭素数1~12のアルキル基を表す。)
で示されるモノマー(A)を、全モノマーに対して50~99モル%の量で、
その他の共重合可能なラジカル重合性モノマー(B)を、全モノマーに対して1~50モル%の量で、および
重合開始剤(C)
を含む混合物を重合させてなる、重量平均分子量が10,000~1,000,000であるセラミック成形用(メタ)アクリル系ポリマーであって、
前記混合物が、重合開始剤(C)として、式(2):
JPEG
2024075334000013.jpg
15
68
(式中、R

およびR

は、それぞれ独立に、炭素数1~12のアルキル基を表す。)
で示される有機過酸化物および/または式(3):
JPEG
2024075334000014.jpg
15
45
(式中、R

およびR

は、それぞれ独立に、炭素数1~12のアルキル基を表す。)
で示される有機過酸化物を、全モノマー100モルあたり0.1~10モルの量で含む、セラミック成形用(メタ)アクリル系ポリマー。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
式(1):
JPEG
2024075334000015.jpg
22
45
(式中、R

は、水素原子またはメチル基を表し、およびR

は、炭素数1~12のアルキル基を表す。)
で示されるモノマー(A)を、全モノマーに対して50~99モル%の量で、
その他の共重合可能なラジカル重合性モノマー(B)を、全モノマーに対して1~50モル%の量で、および
重合開始剤(C)
を含む混合物を重合させることを含む、重量平均分子量が10,000~1,000,000であるセラミック成形用(メタ)アクリル系ポリマーの製造方法であって、
前記混合物が、重合開始剤(C)として、式(2):
JPEG
2024075334000016.jpg
15
68
(式中、R

およびR

は、それぞれ独立に、炭素数1~12のアルキル基を表す。)
で示される有機過酸化物および/または式(3):
JPEG
2024075334000017.jpg
15
45
(式中、R

およびR

は、それぞれ独立に、炭素数1~12のアルキル基を表す。)
で示される有機過酸化物を、全モノマー100モルあたり0.1~10モルの量で含む、製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載のセラミック成形用(メタ)アクリル系ポリマーを0.1~20質量%の量で、
可塑剤を0.1~20質量%の量で、
セラミック粉体を20~79質量%の量で、
分散剤を0.1~10質量%の量で、および
有機溶剤を20~79質量%の量で
含む、セラミックスラリー組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミック成形用のバインダーとして使用可能な(メタ)アクリル系ポリマー、およびそれを含むセラミックスラリー組成物に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
セラミック成形用バインダーは、積層セラミックコンデンサに代表されるような電子部品を製造する過程において汎用的に使用される。積層セラミックコンデンサは、セラミックグリーンシート(以下、「グリーンシート」または「シート」と記載する場合がある)にニッケルなどの導電材を用いてなる電極層を交互に積層し、焼成する方法などによって製造される。グリーンシートは、チタン酸バリウムやアルミナなどのセラミック粉体、溶媒、バインダーなどの原料を混合してセラミックスラリーを調製し、ドクターブレードなどを用いてポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムなどの支持体上にセラミックスラリーを均一に塗布し、乾燥させて作製される。セラミック成形用バインダーに要求される性能として、分散性や保管安定性に優れたセラミックスラリーが得られること、焼成後の残留炭素が少ないこと、熱圧着時の接着性に優れていることなどが挙げられる。
【0003】
特に近年、積層セラミックコンデンサには更なる大容量化、小型化が求められており、これに伴い、セラミックグリーンシートの薄膜化や多層化が進んでいる。しかしながら、薄層化に伴い、残留炭素がシートに与える影響が大きくなっており、微量の残留炭素であっても、シートに割れやクラックを生じさせてしまう。そのため、バインダーには更なる熱分解性の向上が求められており、また、微量の残渣をより厳密に評価する必要性が出てきた。
【0004】
熱分解性に優れ、焼成後の残留炭素を生じにくいバインダーとして、特許文献1に示されるように(メタ)アクリル系ポリマーが汎用的に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2015-42608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の実施例では、重合開始剤としてアゾ系開始剤が使用されている。重合開始効率が悪いアゾ系開始剤を用いると、得られる(メタ)アクリル系ポリマー中にモノマーが残存しやすく、それに伴う経時での(メタ)アクリル系ポリマー溶液の増粘や保管安定性に問題が生じる。また、残留モノマーが多い(メタ)アクリル系ポリマーをセラミック成形用バインダーとして用いると、乾燥時に乾燥ムラが生じ、シートの平滑性が損なわれてしまう。
【0007】
本発明は上記のような事情に着目してなされたものであって、その目的は、保管安定性に優れ、平滑性が良好なグリーンシートを作製でき、且つ焼成後の残留炭素を抑制できるバインダーとして有用な(メタ)アクリル系ポリマーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らが検討した結果、重合開始剤として特定構造の有機過酸化物を用いれば、上記目的を達成できることを見出した。この知見に基づく、本発明は、以下の通りである。
[1] 式(1):
【0009】
JPEG
2024075334000001.jpg
22
45
【0010】
(式中、R

は、水素原子またはメチル基を表し、およびR

は、炭素数1~12のアルキル基を表す。)
で示されるモノマー(A)を、全モノマーに対して50~99モル%の量で、
その他の共重合可能なラジカル重合性モノマー(B)を、全モノマーに対して1~50モル%の量で、および
重合開始剤(C)
を含む混合物を重合させてなる、重量平均分子量が10,000~1,000,000であるセラミック成形用(メタ)アクリル系ポリマーであって、
前記混合物が、重合開始剤(C)として、式(2):
(【0011】以降は省略されています)

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