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公開番号2024085813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022200558
出願日2022-12-15
発明の名称ドライシャンプー組成物
出願人日油株式会社
代理人個人
主分類A61K 8/25 20060101AFI20240620BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】白残りがなく、きしみのなさと毛髪の束感の解消に優れるドライシャンプー組成物の提供。
【解決手段】エアゾール容器に封入され、前記エアゾール容器から噴射されるドライシャンプー組成物であって、(a)成分を1～6質量%、(b)成分を0.01～1質量%、(c)成分を少なくとも含有するドライシャンプー組成物。
(a)成分:平均粒子径が5～30μmの球状シリカ
(b)成分:重量平均分子量(Mw)とz平均分子量(Mz)との比率が5≦Mz/Mw≦60である式(1)のアルキレンオキシド誘導体
Z-[O-(PO)a-{(PO)b/(EO)c}-H]n (1)
(Zは炭素数1～24かつ1～6個の水酸基を有する化合物から全ての水酸基を除いた残基、aおよびbは1～100の数、cは1～200、a+b+c≧10かつb/c=1/5～5/1であり、(PO)b/(EO)cはPOとEOがランダム共重合していることを示し、POとEOのランダム率(x)が0.1≦x≦1である。)
(c)成分:噴射剤
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
エアゾール容器に封入され、前記エアゾール容器から噴射されるドライシャンプー組成物であって、（ａ）成分を１～６質量％、（ｂ）成分を０．０１～１質量％、（ｃ）成分を少なくとも含有するドライシャンプー組成物。
（ａ）成分：平均粒子径が５～３０μｍの球状シリカ
（ｂ）成分：式（１）で表され、かつゲル浸透クロマトグラフィー測定により求められるクロマトグラムからそれぞれ算出される重量平均分子量（Ｍｗ）とｚ平均分子量（Ｍｚ）との比率（Ｍｚ／Ｍｗ）が式（２）の関係を満足するアルキレンオキシド誘導体
Ｚ－[Ｏ－(ＰＯ)ａ－｛(ＰＯ)ｂ／(ＥＯ)ｃ｝－Ｈ]ｎ（１）
（Ｚは炭素数１～２４かつ１～６個の水酸基を有する化合物から全ての水酸基を除いた残基を示し、ｎは１～６の数を示す。ＰＯはオキシプロピレン基を示し、ＥＯはオキシエチレン基を示し、ａ、ｂおよびｃはそれぞれのオキシアルキレン基の平均付加モル数を示し、０≦ａ≦１００、１≦ｂ≦１００、１≦ｃ≦２００であり、ａ＋ｂ＋ｃ≧１０かつｂ／ｃ＝１／５～５／１であり、( ＰＯ) ｂ／( ＥＯ) ｃはＰＯとＥＯがランダム共重合していることを示し、ＰＯとＥＯのランダム率（ｘ）が０. １≦ｘ≦１である。）
５≦Ｍｚ／Ｍｗ≦６０（２）
（ｃ）成分：噴射剤
続きを表示（約 69 文字）【請求項２】
さらに、（ｄ）成分：柿渋タンニンを０．００１～０．３質量％含有する請求項１に記載のドライシャンプー組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、水やお湯を用いることなく頭皮や髪の汚れや皮脂などを落とすことができるドライシャンプー組成物に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
ドライシャンプーは、水やお湯で洗い流すことなく頭皮や髪のベタつき、ニオイ等を除去する清浄効果を有し、医療、介護、災害の各現場で使用されている。さらに、汗や皮脂によるベタつきはヘアスタイルの崩れの原因となるため、近年では崩れたヘアスタイルを整える目的でもドライシャンプーが使用される。
【０００３】
ドライシャンプーの多くは皮脂吸着効果を有する粉体を含有するので、頭皮や髪に付着した皮脂を除去する効果を有する。一方で、粉体を含有することによって頭皮や毛髪上に粉体が白く残る白残りが発生することがあるため見栄えが悪くなったり、髪がきしむことによって触り心地が悪くなったりするという課題があった。ヘアスタイルを整える際には見栄えの良さと触り心地の良さの両面が重視されるため、これら白残りと、きしみのなさとを両立するドライシャンプー組成物が求められている。
【０００４】
特許文献１には、デンプン、アルギン酸カルシウム、不定形シリカを組み合わせ、エタノールを含有するエアゾール組成物が開示され、このエアゾール組成物が、見栄えの良さとして髪のボリュームアップ効果、触り心地の良さとして髪のゴワつきやヌルつきのなさに優れることが記載されている。
【０００５】
特許文献２には、吸油性粉体、ポリオール、低級アルコールを組み合わせ、界面活性剤を含有しないことを特徴とする頭髪用エアゾール組成物が開示されている。このエアゾール組成物は、消臭効果に加え、見栄えの良さとして白残りのなさ、触り心地として界面活性剤に起因するベタつきを取り除くことにより粉体のさらさら感が十分に発揮される工夫がなされている。
【０００６】
近年、皮脂により毛髪同士がくっつくことで生じる不自然な束感を直したいという要求が高まっているが、上記のエアゾール組成物は皮脂により生じる毛髪の束感を解消する効果が十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００７】
特開２０２１－０５０１４８号公報
国際公開第２０１８／２１６２４２号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
本発明は、白残りがなく、きしみのなさと毛髪の束感の解消に優れるドライシャンプー組成物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、所定の平均粒子径を有する球状シリカと、特定のアルキレンオキシド誘導体とをそれぞれ特定範囲の含有量にて組み合わせて含有させることにより、上記課題を解決しうるドライシャンプー組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１０】
すなわち、本発明は以下の［１］および［２］の態様を含む。
［１］エアゾール容器に封入され、前記エアゾール容器から噴射されるドライシャンプー組成物であって、（ａ）成分を１～６質量％、（ｂ）成分を０．０１～１質量％、（ｃ）成分を少なくとも含有するドライシャンプー組成物。
（ａ）成分：平均粒子径が５～３０μｍの球状シリカ
（ｂ）成分：式（１）で表され、かつゲル浸透クロマトグラフィー測定により求められるクロマトグラムからそれぞれ算出される重量平均分子量（Ｍｗ）とｚ平均分子量（Ｍｚ）との比率（Ｍｚ／Ｍｗ）が式（２）の関係を満足するアルキレンオキシド誘導体
Ｚ－[Ｏ－(ＰＯ)ａ－｛(ＰＯ)ｂ／(ＥＯ)ｃ｝－Ｈ]ｎ（１）
（Ｚは炭素数１～２４かつ１～６個の水酸基を有する化合物から全ての水酸基を除いた残基を示し、ｎは１～６の数を示す。ＰＯはオキシプロピレン基を示し、ＥＯはオキシエチレン基を示し、ａ、ｂおよびｃはそれぞれのオキシアルキレン基の平均付加モル数を示し、０≦ａ≦１００、１≦ｂ≦１００、１≦ｃ≦２００であり、ａ＋ｂ＋ｃ≧１０かつｂ／ｃ＝１／５～５／１であり、( ＰＯ) ｂ／( ＥＯ) ｃはＰＯとＥＯがランダム共重合していることを示し、ＰＯとＥＯのランダム率（ｘ）が０. １≦ｘ≦１である。）
５≦Ｍｚ／Ｍｗ≦６０（２）
（ｃ）成分：噴射剤
（【００１１】以降は省略されています）

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