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公開番号2024049841
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156320
出願日2022-09-29
発明の名称乳化化粧料
出願人日油株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 8/92 20060101AFI20240403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】塗布時にべたつかず、乳化安定性に優れ、日焼け止め化粧料の肌への付着性を改善し、日焼け止め化粧料の白浮きを改善する化粧料を提供する。
【解決手段】乳化化粧料は,成分(a)を0.1~25質量%、成分(b)を0.01~3質量%、成分(c)を1~50質量%、成分(d)を1~10%および成分(e)を含有し、成分(b)の成分(a)に対する質量比((b)/(a))が1/100~1/5である。
(a)式(1)のポリアルキレンオキシド誘導体
Z-[O(AO)l(EO)m(BO)n-H]p ・・・ (1)
(b)式(2)のアルキレンオキシド誘導体
R-[(PO)x(EO)y]q-H ・・・ (2)
(c) 油剤
(d) ノニオン性界面活性剤
(e) 水
【選択図】 なし

特許請求の範囲【請求項1】
下記の成分(a)を0.1~25質量%、成分(b)を0.01~3質量%、成分(c)を1~50質量%、成分(d)を1~10質量%および成分(e)を含有し、前記成分(b)の前記成分(a)に対する質量比((b)/(a))が1/100~1/5であることを特徴とする、乳化化粧料。
(a) 下記の式(1)で示されるポリアルキレンオキシド誘導体
Z-[O(AO)
l
(EO)
m
(BO)
n
-H]

・・・ (1)
(式(1)中、
Zは炭素数3~9のアルコールからすべての水酸基を除いた残基であり、
pは前記アルコールの価数であって、3以上、9以下であり、
AOは炭素数3~4のオキシアルキレン基であり、EOはオキシエチレン基であり、BOはオキシブチレン基であり、前記オキシアルキレン基AOと前記オキシエチレン基EOと前記オキシブチレン基BOとはブロック状またはランダム状に付加していてよい。ただし、少なくとも前記オキシアルキレン基AOと前記オキシブチレン基BOがランダム状に付加している場合、AOはオキシプロピレン基である。
前記誘導体における前記オキシアルキレン基AOの平均付加モル数p×lが1≦p×l≦50を満足しており、
前記誘導体における前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数p×mが1≦p×m≦50を満足しており、
前記誘導体における前記オキシブチレン基BOの平均付加モル数p×nが1≦p×n≦10を満足しており、
前記オキシアルキレン基AOの平均付加モル数と前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数との合計に対する前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数の割合m/(l+m)が0.15~0.75である。)
(b) 下記の式(2)で示されるアルキレンオキシド誘導体
R-[(PO)

(EO)



-H ・・・ (2)
(式(2)中、
Rは炭素数2~3のアルコールからすべての水酸基を除いた残基であり、
qは前記アルコールの価数であって、2以上、3以下であり、
POはオキシプロピレン基であり、
EOはオキシエチレン基であり、
前記誘導体における前記オキシプロピレン基POの平均付加モル数x×qが1≦x×q≦30を満足しており、
前記誘導体における前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数y×qが1≦y×q≦40を満足しており、
前記オキシプロピレン基POの平均付加モル数と前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数との合計に対する前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数の割合y/(x+y)が0.45~0.75である
前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOとがランダム状に付加している。)
(c) 油剤
(d) ノニオン性界面活性剤
(e) 水

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、塗布時の感触に優れ、日焼け止め化粧料の肌への付着性を改善し、日焼け止め化粧料の白浮きを改善する乳化化粧料に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
日焼け止め化粧料は、紫外線によるダメージから肌を守る働きを持つ。紫外線を防ぐ成分には大きく分けて紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があり、特に紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤に比べて肌への刺激が弱いイメージがあることから、特に敏感肌用やベビー用などの分野で多く使用されている。しかし、日焼け止め化粧料は、塗布時にべたつく、ムラになりやすく白浮きする、肌への親和性が低く付着性に劣るなどの課題がある。
【0003】
特許文献1では、N-アシルアミノ酸又はその塩で表面処理された微粒子酸化亜鉛、揮発性油分、トリメチルシロキシケイ酸を組み合わせることで、塗布後の肌のきしみや乾燥感を改善した日焼け止め化粧料が提供されている。
【0004】
特許文献2では、表面処理された酸化チタン粒子、アクリル酸またはスルホン酸由来の構成単位を有する水溶性高分子、HLBが6以上10以下のノニオン性界面活性剤及び油剤を組み合わせることにより、塗布時にきしみ感がなく、肌への伸びが良好で、かつ塗布後の白残りが生じない水中油型の日焼け止め化粧料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-8910号公報
特開2017-197434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1記載の化粧料は、白浮きのなさの点で不十分であった。また、特許文献2記載の化粧料は、肌への付着性の点で不十分であった。
【0007】
本発明の課題は、塗布時にべたつかず、乳化安定性に優れ、日焼け止め化粧料の肌への付着性を改善し、日焼け止め化粧料の白浮きを改善する化粧料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明者は、日焼け止め化粧料そのものではなく、日焼け止め化粧料を塗布する前に使用する乳化化粧料により、日焼け止め化粧料の肌への付着性ならびに白浮きを改善できるのではないかと考えた。本発明者らの鋭意検討の結果、本発明者は二種類の特定アルキレンオキシド誘導体と油剤、ノニオン性界面活性剤を特定比率で組み合わせた乳化化粧料が上記課題を余すことなく解決することを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下に示されるものである。
(1)下記の成分(a)を0.1~25質量%、成分(b)を0.01~3質量%、成分(c)を1~50質量%、成分(d)を1~10%および成分(e)を含有し、前記成分(b)の前記成分(a)に対する質量比((b)/(a))が1/100~1/5であることを特徴とする、乳化化粧料。
(a) 下記の式(1)で示されるポリアルキレンオキシド誘導体
Z-[O(AO)
l
(EO)
m
(BO)
n
-H]

・・・ (1)
(式(1)中、
Zは炭素数3~9のアルコールからすべての水酸基を除いた残基であり、
pは前記アルコールの価数であって、3以上、9以下であり、
AOは炭素数3~4のオキシアルキレン基であり、EOはオキシエチレン基であり、BOはオキシブチレン基であり、前記オキシアルキレン基AOと前記オキシエチレン基EOと前記オキシブチレン基BOとはブロック状またはランダム状に付加していてよい。ただし、少なくとも前記オキシアルキレン基AOと前記オキシブチレン基BOがランダム状に付加している場合、AOはオキシプロピレン基である。
前記誘導体における前記オキシアルキレン基AOの平均付加モル数p×lが1≦p×l≦50を満足しており、
前記誘導体における前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数p×mが1≦p×m≦50を満足しており、
前記誘導体における前記オキシブチレン基BOの平均付加モル数p×nが1≦p×n≦10を満足しており、
前記オキシアルキレン基AOの平均付加モル数と前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数との合計に対する前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数の割合m/(l+m)が0.15~0.75である。)
(b) 下記の式(2)で示されるアルキレンオキシド誘導体
R-[(PO)

(EO)



-H ・・・ (2)
(式(2)中、
Rは炭素数2~3のアルコールからすべての水酸基を除いた残基であり、
qは前記アルコールの価数であって、2以上、3以下であり、
POはオキシプロピレン基であり、
EOはオキシエチレン基であり、
前記誘導体における前記オキシプロピレン基POの平均付加モル数x×qが1≦x×q≦30を満足しており、
前記誘導体における前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数y×qが1≦y×q≦40を満足しており、
前記オキシプロピレン基POの平均付加モル数と前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数との合計に対する前記オキシエチレン基EOの平均付加モル数の割合y/(x+y)が0.45~0.75である
前記オキシプロピレン基POと前記オキシエチレン基EOとがランダム状に付加している。)
(c) 油剤
(d) ノニオン性界面活性剤
(e) 水
【発明の効果】
【0010】
本発明の皮膚用乳化化粧料は、塗布時の感触に優れ、この上に塗布する日焼け止め化粧料の肌への付着性を改善し、日焼け止め化粧料の白浮きを改善することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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