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公開番号2024068514
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-20
出願番号2022179032
出願日2022-11-08
発明の名称接着剤組成物
出願人日油株式会社
代理人弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類C09J 163/00 20060101AFI20240513BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】RFIDタグの使用に耐えうるアルミニウム等の金属基材とPET等のプラスチック基材に対する接着性、塗膜の伸縮性、強酸性水溶液下での耐白化性を有する硬化物を形成可能な接着剤組成物を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)で表されるジグリシジルエーテル(A)を1~80質量%と、ビスフェノール型ジグリシジルエーテル(B)を20~99質量%からなる硬化性樹脂組成物100質量部に対し、酸無水物(C)を1~200質量部、塩基性硬化触媒(D)を0.01~10質量部含むことを特徴とする接着剤組成物。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024068514000006.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">47</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> (式(1)中、nは2~100の実数である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記一般式(1)で表されるジグリシジルエーテル(A)を1~80質量%と、ビスフェノール型ジグリシジルエーテル(B)を20~99質量%からなる硬化性樹脂組成物100質量部に対し、酸無水物(C)を1~200質量部、塩基性硬化触媒(D)を0.01~10質量部含むことを特徴とする接着剤組成物。
TIFF
2024068514000005.tif
47
170
(式(1)中、nは2~100の実数である。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、接着剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、RFID(Radio Frequency Identification)タグはICカードやETCカード、物流管理などの用途で使用され、需要が高まりつつある。一般にRFIDタグの筐体は、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのプラスチック基材に対し、低抵抗導体材料であるアルミニウム箔などの金属基材を貼り合わせ、金属基材において導線部分をフィルムなどで保護した後、酸などのエッチング処理によりICチップとの導線が形成される。プラスチック基材と金属基材の貼り合わせは、ポリウレタン系接着剤等のドライラミネート用接着剤を用いて実施される場合がある。しかし、ドライラミネート用接着剤を用いると、RFIDタグの製造段階において、プラスチック基材の表面上に回路パターン層が形成された半製品を積み重ねて保管した場合に、半製品同士が密着するブロッキング現象が発生する場合がある等の問題が生じていた。この改善を目的に、塩化ビニル-酢酸ビニル系接着剤であるホットメルト接着剤を用いることが提案されている(特許文献1)。
【0003】
また、RFIDタグに関するものではなく、受光及び発光にかかわる素子に関するものであるが、特許文献2には、可撓性を有し、無色透明な硬化物を得ることが可能なエポキシ樹脂組成物が記載されており、この樹脂組成物に含まれるエポキシ樹脂として、ポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテル、ビスフェノールA型エポキシ樹脂及びクレゾールノボラック型エポキシ樹脂をそれぞれ所定範囲の比率で配合したものが記載されている。そのジグリシジルエーテルとしては、分子量は示されているものの、それ以外には、市販品名が示されているだけである。尚、この市販品は、いずれもポリプロピレングリコールのジグリシジルエーテルと考えられる。
【0004】
ところで、RFIDタグの作製において使用される接着剤は、PETなどのプラスチック基材および低抵抗導体材料であるアルミニウムなどの金属基材への接着性が必要とされる。また、ICカードなど柔軟なプラスチック基板への適応において、接着剤(硬化物)の伸縮性が不足するとプラスチック基板の折り曲げ時に接着剤の塗膜破壊が生じてプラスチック基材からのアルミニウムなどの金属基材の導線の剥がれが生じるため硬化後の接着剤には伸縮性が求められる。また、酸エッチング処理において接着剤の酸性水溶液下での耐白化性が不足すると透明なプラスチック基材を用いた場合に接着剤の白化部分が意匠性を低下させるため、耐白化性が求められる。このように、RFIDタグの作製に使用される接着剤には、プラスチック基材及び金属基材への接着性(以下、単に接着性と称する場合がある。)、これら両基材からの剥離を抑制可能な伸縮性、強酸性水溶液に対する耐白化性が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-46360号公報
特開昭61-152723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のようなRFIDタグ用の接着剤に対する要求特性に関し、例えば特許文献1に記載のような塩化ビニル-酢酸ビニル系の接着剤や、ドライラミネート用接着剤として一般的なポリウレタン系接着剤について、本発明者が検討を実施したところ、(1)塩化ビニル-酢酸ビニル系の接着剤は、硬化した塗膜の伸縮性は良好であるもののアルミニウム基材への接着強度が十分ではなく、耐白化性も要求性能を満たすには十分とはいえない、(2)ポリウレタン系接着剤はアルミニウム基材への接着強度は良好であるものの、強酸性水溶液下では加水分解を生じて硬化した塗膜が白化するため耐白化性に懸念があり、また、硬化した塗膜の伸縮性も十分とはいえないことがわかった(後述する比較例参照)。尚、以下では、塗膜の伸縮性とは、硬化した塗膜(硬化膜)の伸縮性を意味する。
【0007】
特許文献2に記載の樹脂組成物に関しては、本発明者が検討を実施したところ、特許文献2に記載の市販品のようにポリプロピレングリコールのジグリシジルエーテル(ポリ1,2プロピレングリコールジグリシジルエーテル)を用いると、接着性は良好であるが、塗膜の伸縮性や強酸性水溶液下での耐白化性が不足し、RFIDタグへの適用が困難であることがわかった。
【0008】
以上のような従来技術の問題点に鑑み、本発明の目的は、RFIDタグの使用に耐えうるアルミニウム等の金属基材とPET等のプラスチック基材に対する接着性、塗膜の伸縮性、強酸性水溶液下での耐白化性を有する硬化物を形成可能な接着剤組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を鑑み、本発明者が鋭意検討した結果、所定のジグリシジルエーテル(A)とビスフェノール型ジグリシジルエーテル(B)からなり、両者の含有割合が所定の範囲となる硬化性樹脂組成物、酸無水物(C)及び塩基性硬化触媒(D)を所定の割合で含む接着剤組成物が、アルミニウム等の金属基材とPET等のプラスチック基材に対する接着性、塗膜の伸縮性、強酸性水溶液下での耐白化性を有する硬化物を形成可能であることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は下記[1]に関する。
[1]下記一般式(1)で表されるジグリシジルエーテル(A)を1~80質量%と、ビスフェノール型ジグリシジルエーテル(B)を20~99質量%からなる硬化性樹脂組成物100質量部に対し、酸無水物(C)を1~200質量部、塩基性硬化触媒(D)を0.01~10質量部含むことを特徴とする接着剤組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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