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公開番号2024071902
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-27
出願番号2022182402
出願日2022-11-15
発明の名称耐震器具
出願人株式会社ディスコ
代理人弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類B23Q 1/00 20060101AFI20240520BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】地震等による振動から構造物を保護すると共に、揺れが大きい場合であっても該構造物が転倒して致命的な損傷を被ることを防止することがきる耐震器具を提供する。
【解決手段】床面100に配設され構造物1の基部10を支持し振動を吸収する振動吸収体30と、構造物1の基部10と床面100とを連結する連結体40とを含み、連結体40は、床面100に固定される第一の連結体41と、構造物1の基部10に固定される第二の連結体42と、第一の連結体41と第二の連結体42とを遊びをもって連結する遊嵌連結部43と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
耐震器具であって、
床面に配設され構造物の基部を支持し振動を吸収する振動吸収体と、構造物の該基部と床面とを連結する連結体とを含み、
該連結体は、床面に固定される第一の連結体と、該構造物の基部に固定される第二の連結体と、該第一の連結体と該第二の連結体とを、遊びをもって連結する遊嵌連結部と、を備える耐震器具。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
該振動吸収体は、基台と、該基台の上部に配設されて該構造物の該基部を支持し上下に移動するジャッキ部と、該基台の底部に配設された防振ゴムと、を備え、
該連結体を構成する該第一の連結体は、床面に設置される床設置部と、該床設置部から立ち上がる立ち上がり部と、を備え、
該連結体を構成する該第二の連結体は、該構造物の基部に固定される基部固定部と、該基部固定部から垂下する垂下部と、を備え、
該遊嵌連結部は、該立ち上がり部に形成された開口部と、該垂下部に形成され該開口部に遊嵌される突起部と、を備える請求項1に記載の耐震器具。
【請求項3】
該遊嵌連結部には該突起部の位置を測るスケールが形成され、該ジャッキ部によって該突起部の上下方向の位置が調整される請求項1又は2に記載の耐震器具。
【請求項4】
該構造物は、加工装置である請求項1に記載の耐震器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造物に設置される耐震器具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
IC、LSI等の複数のデバイスが分割予定ラインによって区画され表面に形成されたウエーハは、ダイシング装置、レーザー加工装置によって個々のデバイスチップに分割され、携帯電話、パソコン等の電気機器に利用される。
【0003】
また、ダイシング装置等の加工装置を地震等の振動から守るために、床面に設置する際に床面と対向する基台(骨格)には、免振支持手段を介して配設する技術が提案されている(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-220506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した特許文献1に記載された技術によれば、地震等の振動を免振支持手段によって吸収し、加工装置の各作動部に直接的に振動が伝達することが抑制され、加工装置の各作動部が損傷することが抑制される。しかし、該地震等による揺れが大きい場合には、上記した免振支持手段のみによって加工装置を保護することができずに加工装置が転倒する虞があり、さらなる対策が求められている。そのような問題は、加工装置に限定されず、冷蔵庫、廃水処理装置、大型コンピュータ収容ラック等の様々な構造物全般においても存在する。
【0006】
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、その主たる技術課題は、該地震等による振動から構造物を保護すると共に、揺れが大きい場合であっても該構造物が転倒して致命的な損傷を被ることを防止することがきる耐震器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、床面に配設され構造物の基部を支持し振動を吸収する振動吸収体と、構造物の該基部と床面とを連結する連結体とを含み、該連結体は、床面に固定される第一の連結体と、該構造物の基部に固定される第二の連結体と、該第一の連結体と該第二の連結体とを、遊びをもって連結する遊嵌連結部と、を備える耐震器具が提供される。
【0008】
該振動吸収体は、基台と、該基台の上部に配設されて該構造物の該基部を支持し上下に移動するジャッキ部と、該基台の底部に配設された防振ゴムと、を備え、該連結体を構成する該第一の連結体は、床面に設置される床設置部と、該床設置部から立ち上がる立ち上がり部と、を備え、該連結体を構成する該第二の連結体は、該構造物の基部に固定される基部固定部と、該基部固定部から垂下する垂下部と、を備え、該遊嵌連結部は、該立ち上がり部に形成された開口部と、該垂下部に形成され該開口部に遊嵌される突起部と、を備えていることが好ましい。
【0009】
該遊嵌連結部には該突起部の位置を測るスケールが形成され、該ジャッキ部によって該突起部の上下方向の位置が調整されることが好ましい。また、該構造物は、加工装置であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明の耐震器具は、床面に配設され構造物の基部を支持し振動を吸収する振動吸収体と、構造物の該基部と床面とを連結する連結体とを含み、該連結体は、床面に固定される第一の連結体と、該構造物の基部に固定される第二の連結体と、該第一の連結体と該第二の連結体とを、遊びをもって連結する遊嵌連結部と、を備えていることから、地震等により構造物が揺れ動いた場合であっても、上記した耐震器具によってその揺れが吸収されて、該構造物が損傷することが防止される。また、上記した耐震器具の振動吸収体によって吸収される揺れよりも大きい揺れが発生した場合は、連結体によって構造物の移動が規制されることにより、該構造物が転倒して致命的な損傷が発生することが回避される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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