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公開番号2024070819
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2023178712
出願日2023-10-17
発明の名称定着装置及び画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 15/20 20060101AFI20240516BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】潤滑剤の漏出を防止しつつ定着ベルトの摩耗を抑止し、耐久性を維持することが可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】無端状のベルト部材29と、ベルト部材29を加熱する加熱部材30と、ベルト部材29を走行可能に支持する支持部材32と、ベルト部材29の内周部に配置されベルト部材29を外方に向けて押圧する押圧部材33と、ベルト部材29を介して押圧部材33を押圧して、ベルト部材29と共に被記録媒体Sが挟持搬送される定着ニップNを形成する加圧部材35と、ベルト部材29の内面に潤滑剤を供給する供給部材31と、内面に付着した潤滑剤を回収する回収部材34とを備え、回収部材34は、内周部の高さ方向における下部に配置され、かつ幅方向両端部34aのみが内面に接触する定着装置15。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
無端状のベルト部材と、
前記ベルト部材を加熱する加熱部材と、
前記ベルト部材を走行可能に支持する支持部材と、
前記ベルト部材の内周部に配置され、前記ベルト部材を外方に向けて押圧する押圧部材と、
前記ベルト部材を介して前記押圧部材を押圧して、前記ベルト部材と共に被記録媒体が挟持搬送される定着ニップを形成する加圧部材と、
前記ベルト部材の内面に潤滑剤を供給する供給部材と、
前記内面に付着した潤滑剤を回収する回収部材とを備え、
前記回収部材は、前記内周部の高さ方向における下部に配置され、かつ幅方向両端部のみが前記内面に接触する定着装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
請求項1記載の定着装置において、
前記ベルト部材の外周部の高さ方向における下部に配置され、かつ前記ベルト部材の外面の幅方向両端部のみに接触する第二回収部材を有することを特徴とする定着装置。
【請求項3】
請求項1または2記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来の電子写真方式を採用した画像形成装置において、加熱部材により加熱された無端ベルトからなる定着ベルト及びこれに接触する加圧部材によって定着ニップを形成し、定着ニップにトナー像が転写された被記録媒体を通過させ、熱及び圧力により被記録媒体にトナー像を定着させる定着装置が知られている。
このような定着装置において、定着ベルトの内部に押圧部材を設けると共に加圧部材を弾性部材により構成し、定着ベルトを介して加圧部材を押圧部材に圧接させて加圧部材の弾性変形により定着ニップを形成する技術が知られている。このような技術では、固定された押圧部材に対して定着ベルトが摺接しながら走行移動するが、移動時における定着ベルトと押圧部材との摩擦抵抗を軽減させるため、定着ベルトの内面に潤滑剤を供給する技術が提案されている(例えば「特許文献1」、「特許文献2」、「特許文献3」、「特許文献4」、「特許文献5」参照)。
【0003】
「特許文献1」には、無端ベルト内面への長期にわたる安定的な潤滑剤の塗布と長期にわたる無端ベルトの蛇行制御という互いに相反する現象の両立を図るべく、無端ベルトの内面に潤滑剤を供給する供給手段と、無端ベルトの内面から潤滑剤を回収する回収手段とを備えた定着装置が開示されている。供給手段と回収手段とは繊維部材によって一体構成されており、回収手段の繊維密度が供給手段の繊維密度よりも低く形成されている。
これにより、無端ベルト内面への長期にわたる安定的な潤滑剤の塗布と、長期にわたる蛇行制御の安定性を両立し、高速プリントや耐久性に優れた定着装置を提供できるとされている。
【0004】
「特許文献2」には、定着ベルトの摺動方向と同じ向きに形成された繊維凹溝方向を有する摺動シートを備え、潤滑剤循環部材がニップ部の上流側の摺動シートに供給する潤滑剤を保持すると共に、定着ベルトに潤滑剤を供給してニップ部の下流側に供給する定着装置が開示されている。
これにより、定着ベルトの両端部からの潤滑剤の流出が防止され、定着ベルトの摺動性が向上して移動時におけるトルク上昇を防止でき、定着装置の高寿命化を図ることができるとされている。
【0005】
「特許文献3」には、定着ベルトの内面に安定してオイルを供給可能であり、定着ベルト端部からのオイル漏れやオイル供給不足の発生を防止すべく、定着ベルトの内面にオイルを供給するオイル供給部材を備え、オイル供給部材はその幅方向における中央部の厚みが両端部の厚みよりも厚く形成された定着装置が開示されている。
これにより、定着ベルトの内面に安定してオイルを供給でき、定着ベルト端部からのオイル漏れやオイルの供給不足による定着ベルトの摺動性低下に伴う被記録媒体へのしわの発生や加熱部材の駆動トルク増大等を解消可能な定着装置を提供できるとされている。
【0006】
「特許文献4」には、無端ベルトの回転軸方向両端部から潤滑剤が漏出することを防止すべく、無端ベルトの回転軸方向両端部から漏出した潤滑剤を吸収する潤滑剤吸収部材を潤滑剤供給部材の両端部に設けた定着装置が開示されている。
これにより、無端ベルトの回転軸方向両端部に潤滑剤吸収部材が設けられていない構成に比して無端ベルトの回転軸方向両端部からの潤滑剤の漏出を抑制できるとされている。
【0007】
「特許文献5」には、低粘度の潤滑剤が重力により定着ニップ領域下方に溜まることを防止すべく、毛細管現象により潤滑剤を上方へと移動させる潤滑剤移動部材を備えた定着装置が開示されている。
これにより、常温で低粘度の潤滑剤を使用した場合でも定着フィルム端部から潤滑剤が漏出せず、良好な定着性能を長期にわたって維持できるとされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
「特許文献1」に開示された技術では、回収手段としてオイル回収フェルトを設け、回収手段から回収したオイルを再度塗布することでオイルを循環させる構成が開示されているが、回収した潤滑剤にトナーや塵埃等の粒子が混在すると次第に潤滑剤の粘度が上昇して低トルクを維持できないという問題点がある。さらに、フェルト材質で提案されている耐熱性を有するアラミドやPET等の不織布は、ポリイミドを有する定着ベルトの内面に対して高速で摺動させると、ポリイミドの摩耗が促進すると共に回収オイルの高粘度化がさらに促進され、耐久性が低下するという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決し、潤滑剤の漏出を防止しつつ定着ベルトの摩耗を抑止し、耐久性を維持することが可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の発明は、無端状のベルト部材と、前記ベルト部材を加熱する加熱部材と、前記ベルト部材を走行可能に支持する支持部材と、前記ベルト部材の内周部に配置され、前記ベルト部材を外方に向けて押圧する押圧部材と、前記ベルト部材を介して前記押圧部材を押圧して、前記ベルト部材と共に被記録媒体が挟持搬送される定着ニップを形成する加圧部材と、前記ベルト部材の内面に潤滑剤を供給する供給部材と、前記内面に付着した潤滑剤を回収する回収部材とを備え、前記回収部材は、前記内周部の高さ方向における下部に配置されかつ幅方向両端部のみが前記内面に接触することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、回収部材によってベルト部材の内面において最も潤滑剤が集まる部位に溜まった潤滑剤を回収でき、ベルト部材の両端部からの潤滑剤の漏出を防止できる。また、回収部材は幅方向両端部のみをベルト部材の内面に接触させるので、ベルト部材の内面における摩耗を最小限に抑えることができ、ベルト部材の耐久性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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