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公開番号2024070392
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022180851
出願日2022-11-11
発明の名称玉軸受
出願人株式会社豊田中央研究所,株式会社ジェイテクト
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類F16C 33/41 20060101AFI20240516BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】高速で回転しても、転動面における油量不足を抑制し、焼き付きや摩耗の発生を抑制できる玉軸受を提供する。
【解決手段】内輪10、外輪12、複数の転動体14、保持器19を備え、内輪10及び外輪12が回転軸を中心に相対的に回転可能な玉軸受102であって、保持器19は、保持器19の公転の上流側に設けられた上流側爪部19aと下流側に設けられた下流側爪部19bで構成されたポケットによって転動体14を保持し、上流側爪部19a及び下流側爪部19bの少なくとも1つは、公転の方向に沿ってポケットに繋がり、所定の条件を満たすスリット溝19cを備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、前記転動体を周方向に間隔を空けて転動可能に保持する保持器と、を備え、前記内輪及び前記外輪が回転軸を中心に相対的に回転可能な玉軸受であって、
前記保持器は、前記保持器の公転の上流側に設けられた上流側爪部と下流側に設けられた下流側爪部で構成されたポケットによって前記転動体を保持し、
前記上流側爪部及び前記下流側爪部の少なくとも1つは、前記公転の方向に沿って前記ポケットに繋がるスリット溝を備え、
前記スリット溝は、前記転動体と前記内輪又は前記外輪との接触楕円領域にかかる位置に設けられ、
前記回転軸の方向に沿った前記スリット溝の幅hは、前記転動体へ供給される潤滑剤の必要流量Q、前記潤滑剤の粘度η、前記スリット溝の前記上流側における前記潤滑剤の圧力P

、前記スリット溝の前記下流側における前記潤滑剤の圧力P

、前記保持器の爪の中央厚さL、前記スリット溝の長さa

に対して、
TIFF
2024070392000008.tif
25
118
を満たし、かつ、前記転動体と前記内輪又は前記外輪との接触楕円領域の長軸直径aに対して、前記スリット溝の底と前記転動体の中心からの距離a

がa/2以上であることを特徴する玉軸受。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
請求項1に記載の玉軸受であって、
TIFF
2024070392000009.tif
26
118
を満たすことを特徴する玉軸受。
【請求項3】
請求項2に記載の玉軸受であって、
スリット幅h≧0.66mmを満たすことを特徴とする玉軸受。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の玉軸受であって、
径方向に沿った前記保持器の幅bに対して、前記径方向に沿った前記スリット溝の端から前記保持器の端までの長さをb/4以上とすることを特徴とする玉軸受。
【請求項5】
内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、前記転動体を周方向に間隔を空けて転動可能に保持する保持器と、を備え、前記内輪及び前記外輪が回転軸を中心に相対的に回転可能な玉軸受であって、
前記保持器は、前記保持器の公転の上流側に設けられた上流側爪部と下流側に設けられた下流側爪部で構成されたポケットによって前記転動体を保持し、
前記上流側爪部及び前記下流側爪部の少なくとも1つは、前記公転の方向に沿って前記ポケットに繋がる貫通孔を備えることを特徴とする玉軸受。
【請求項6】
請求項5に記載の玉軸受であって、
前記貫通孔は、前記転動体と前記内輪又は前記外輪との接触楕円領域にかかる位置に設けられていることを特徴とする玉軸受。
【請求項7】
請求項5又は6に記載の玉軸受であって、
前記転動体と前記内輪又は前記外輪との接触楕円領域の長軸直径aに対して、前記貫通孔の長軸直径をa/2以上a以下とすることを特徴とする玉軸受。
【請求項8】
請求項5又は6に記載の玉軸受であって、
径方向の方向に沿った前記保持器の幅bに対して、前記径方向の方向に沿った前記貫通孔の端から前記保持器の端までの長さをb/4以上とすることを特徴とする玉軸受。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、玉軸受に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
外輪及び内輪の間に複数の転動体を保持器によって保持し、保持器にリブを形成することによって潤滑剤溜まりを設けた玉軸受が開示されている(特許文献1)。潤滑剤溜まりには転動体を保持するポケットと連通する貫通孔が設けられており、当該貫通孔を通して潤滑剤を転動体へ供給する構成とされている。
【0003】
また、転動体を回転可能に挟持する周方向に向かい合った1対の保持爪を周方向に複数対備え、保持爪の背面間をグリース貯留部としたころがり軸受用の転動体保持器において、1対の保持爪間の転動体挟持部内とグリース貯留部とを連通する連通路を保持爪に設けた構成が開示されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-60001号公報
特開平9-41494号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の技術では、保持器に設けられた潤滑剤溜まりとポケットを連通する貫通孔を用いて潤滑剤であるグリースを転動体に供給する構成とされている。しかしながら、軸受を高速回転で使用することを想定した場合、遠心力に対する機械的強度の低下の観点から保持器の厚さを薄くしてしまう潤滑剤溜まりを設けることができない。また、転動体の自転方向を考慮することなくグリースを供給する貫通孔が形成されており、ラジアル荷重を受ける部位に貫通孔を通じてグリースを供給することができない。さらに、軸受の回転に伴ってグリースが掻き分けられて転動体に十分に供給されなくなる状態は考慮されていない。
【0006】
また、特許文献2の技術では、回転の初期段階から転動体の転動面に対してグリースの基油(ベースオイル)を確実に供給することを目的として保持爪にスリット溝状の連通路を設けている。しかしながら、一般的に基油よりも高粘度であるグリース自体を転動体に供給することは想定されておらず、グリース自体を転動体の転動面へ十分に供給するためのスリット溝状の連通路のサイズについて開示されていない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの態様は、内輪と、外輪と、前記内輪と前記外輪との間に配置された複数の転動体と、前記転動体を周方向に間隔を空けて転動可能に保持する保持器と、を備え、前記内輪及び前記外輪が回転軸を中心に相対的に回転可能な玉軸受であって、前記保持器は、前記保持器の公転の上流側に設けられた上流側爪部と下流側に設けられた下流側爪部で構成されたポケットによって前記転動体を保持し、前記上流側爪部及び前記下流側爪部の少なくとも1つは、前記公転の方向に沿って前記ポケットに繋がるスリット溝を備え、前記スリット溝は、前記転動体と前記内輪又は前記外輪との接触楕円領域にかかる位置に設けられ、前記回転軸の方向に沿った前記スリット溝の幅hは、前記転動体へ供給される潤滑剤の必要流量Q、前記潤滑剤の粘度η、前記スリット溝の前記上流側における前記潤滑剤の圧力P

、前記スリット溝の前記下流側における前記潤滑剤の圧力P

、前記保持器の爪の中央厚さL、前記スリット溝の長さa

に対して、
TIFF
2024070392000002.tif
26
132
を満たし、かつ、前記転動体と前記内輪又は前記外輪との接触楕円領域の長軸直径aに対して、前記スリット溝の底と前記転動体の中心からの距離a

がa/2以上であることを特徴する玉軸受である。
【0008】
ここで、
TIFF
2024070392000003.tif
26
132
を満たすことが好適である。
【0009】
また、スリット幅h≧0.66mmを満たすことが好適である。
【0010】
また、径方向に沿った前記保持器の幅bに対して、前記径方向に沿った前記スリット溝の端から前記保持器の端までの長さをb/4以上とすることが好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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