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公開番号2024069483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2024040293,2022026669
出願日2024-03-14,2022-02-24
発明の名称複合粒子の製造方法および複合粒子
出願人熊本県,国立大学法人 熊本大学
代理人個人,個人
主分類C08J 3/215 20060101AFI20240514BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】粒径が揃った粒子を得る。
【解決手段】塩化ビニル系ポリマーを入れたハロゲン化アルキル系の疎水性溶媒と、水系溶媒とを混合した分散液を撹拌して、前記水系溶媒中に前記塩化ビニル系ポリマーを含む疎水性溶媒の液滴を形成する。次に、前記分散液を加熱して、塩化ビニル系ポリマーが入った前記疎水性溶媒からなる液滴から疎水性溶媒を蒸発させる。これにより、塩化ビニル系ポリマーで形成された塩化ビニル系ポリマー粒子を得ることができる。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
塩化ビニル系ポリマーを入れたハロゲン化アルキル系の疎水性溶媒と、ナノ多糖を入れた分散媒と、を混合した混合液を調製し、
前記混合液と水系溶媒とを混合した分散液を撹拌して、前記水系溶媒中に前記塩化ビニル系ポリマーおよび前記ナノ多糖を含む混合液の液滴を形成し、
前記分散液を加熱して、前記液滴から前記疎水性溶媒を蒸発させ、
前記塩化ビニル系ポリマーで形成された塩化ビニル系ポリマー粒子と、前記塩化ビニル系ポリマー粒子に配置された前記ナノ多糖と、を有する複合粒子を得る
ことを特徴とする複合粒子の製造方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記疎水性溶媒中において前記塩化ビニル系ポリマーを半溶解状態にする請求項1記載の複合粒子の製造方法。
【請求項3】
前記分散媒として、両親媒性有機化合物を用いて、前記塩化ビニル系ポリマー粒子の表面に前記ナノ多糖を配置する請求項1または2記載の複合粒子の製造方法。
【請求項4】
前記分散媒として、水系の分散媒を用いて、前記塩化ビニル系ポリマー粒子の内側に前記ナノ多糖を配置する請求項1または2記載の複合粒子の製造方法。
【請求項5】
前記分散媒として、塩素化合物を用いて、前記ナノ多糖を前記塩化ビニル系ポリマー粒子の表面から内側に分散して配置する請求項1または2記載の複合粒子の製造方法。
【請求項6】
塩化ビニル系ポリマー粒子と、
前記塩化ビニル系ポリマー粒子の少なくとも内側に配置されたナノ多糖と、を有する
ことを特徴とする複合粒子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、塩化ビニル系ポリマー粒子の製造方法、複合粒子の製造方法および複合粒子に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、充填材、スペーサー、研磨剤などとして、様々な分野における機能性材料として、マイクロサイズのポリマー粒子が求められている。このようなポリマー粒子の作製方法としては、例えば、モノマーと溶媒の水とを機械的に撹拌して懸濁させたもとで、モノマーを重合させてポリマー粒子を得る懸濁重合法が一般的である。
【0003】
セルロース繊維を極限まで解繊したセルロースナノファイバー(CNF)は、高弾性、高強度、低膨張、安全性などからさまざまな分野への活用が試みられている。高い潜在能力を有するCNFであるが、そのナノコンポジット化には大きな課題がある。植物は高度な階層構造により構成されており、セルロースの分子集合体であるCNFが複雑且つ強固に配置されており、分子間の強い水素結合は解繊および樹脂との複合において、大きな障害となる。CNFはセルロース分子由来の多数のOH基を持つため、親水性が高く、解繊を進めるに伴い、比表面積が大きくなるため、水素結合の効果が増幅される。従って、CNFをそのまま、疎水性の樹脂にナノ分散化させて、その添加効果を十分に発揮させることは極めて、困難である。
【0004】
例えば特許文献1には、水性溶媒中において、重合性モノマーの集合体の表面に、セルロース繊維により構成される被覆層を形成し、被覆層が形成される集合体において、重合性モノマーを重合することで、セルロース繊維により構成される被覆層と、被覆層により覆われるポリマーとからなる複合粒子を製造することが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-38949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の方法は、水性溶媒中で重合性モノマーを重合してポリマーを得る懸濁重合法で重合可能なポリマーにしか適用できない。例えば、モノマーが常温下で気体であるポリ塩化ビニルなどは、特許文献1の方法で、形がよいポリマー粒子や複合粒子を得ることがとても難しい。
【0007】
本発明は、従来の技術に係る前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、形がよい塩化ビニル系ポリマー粒子を簡単に得ることができる塩化ビニル系ポリマー粒子の製造方法、塩化ビニル系ポリマー粒子およびナノ多糖を含む複合粒子の製造方法、塩化ビニル系ポリマー粒子およびナノ多糖を含む複合粒子を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る塩化ビニル系ポリマー粒子の製造方法は、
塩化ビニル系ポリマーを入れたハロゲン化アルキル系の疎水性溶媒と、水系溶媒とを混合した分散液を撹拌して、前記水系溶媒中に前記塩化ビニル系ポリマーを含む疎水性溶媒の液滴を形成し、
前記分散液を加熱して、前記液滴から前記疎水性溶媒を蒸発させ、
前記塩化ビニル系ポリマーで形成された塩化ビニル系ポリマー粒子を得ることを要旨とする。
【0009】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る複合粒子の製造方法は、
塩化ビニル系ポリマーを入れたハロゲン化アルキル系の疎水性溶媒と、ナノ多糖を入れた分散媒と、を混合した混合液を調製し、
前記混合液と水系溶媒とを混合した分散液を撹拌して、前記水系溶媒中に前記塩化ビニル系ポリマーおよび前記ナノ多糖を含む混合液の液滴を形成し、
前記分散液を加熱して、前記液滴から前記疎水性溶媒を蒸発させ、
前記塩化ビニル系ポリマーで形成された塩化ビニル系ポリマー粒子と、前記塩化ビニル系ポリマー粒子に配置された前記ナノ多糖と、を有する複合粒子を得ることを要旨とする。
【0010】
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本発明に係る複合粒子は、
塩化ビニル系ポリマー粒子と、
前記塩化ビニル系ポリマー粒子の少なくとも内側に配置されたナノ多糖と、を有することを要旨とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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