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公開番号2024065531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174452
出願日2022-10-31
発明の名称シム構造体
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F16C 35/06 20060101AFI20240508BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】隙間の大きさに応じて厚さが可変であり簡便な組み付けが可能なシム構造体を提供すること。
【解決手段】円環状のシム構造体10であって、互いに係合して一体として用いられる内側シム11及び外側シム21を備え、内側シム11は円環状の第1基部12の外周面の一部において径方向外側に突出した複数の第1係合部13を備え、外側シム21は第1係合部を収容可能な円環状の第2基部22の内周面の一部において径方向内側に窪んだ複数の凹部23と第1係合部と係合可能な複数の第2係合部24とを備え、第1係合部13及び第2係合部24は、少なくとも2以上形成された互いに係合可能な第1溝部14および第2溝部25を備え、内側シム11の第1係合部13の厚さ方向の少なくとも一部が外側シム21の凹部23に収容された状態で内側シム11又は外側シム21のいずれか一方が周方向に所定の角度回転されると第1溝部14と第2溝部25とが係合する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
円環状のシム構造体であって、
互いに係合して一体として用いられる内側シム及び外側シムを備え、
前記内側シムは、円環状の第1基部の外周面の一部において径方向外側に突出した複数の第1係合部を備え、
前記外側シムは、前記第1係合部を収容可能な、円環状の第2基部の内周面の一部において径方向内側に窪んだ複数の凹部と、前記第1係合部と係合可能な複数の第2係合部と、を備え、
前記第1係合部および第2係合部は、厚さ方向において少なくとも2以上形成された、互いに係合可能な第1溝部および第2溝部を備え、
前記内側シムの前記第1係合部の厚さ方向の少なくとも一部が前記外側シムの凹部に収容された状態で、前記内側シム又は前記外側シムのいずれか一方が周方向に所定の角度回転されたとき、前記第1溝部と前記第2溝部とが係合する、
シム構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はシム構造体に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
トランスアクスルは複数のベアリングを備える。各ベアリングのアウターレースとインナーレースとの間のガタ(隙間)を埋める構造として円環状のシムが知られている。シムによる厚さ調整によりベアリングは適切に与圧され、正常に作動させることができる。特許文献1には、ベアリングに所定の与圧を与えるために必要なシムの厚さをシミュレーションにより算出できるシムの予測方法および予測装置が開示されている。特許文献2には、車両用のディスクブレーキに採用される鳴き防止シムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-147223号公報
特開2010-031960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者は、各ベアリングのアウターレースとインナーレースとの間に生じる隙間を埋めてベアリングを適切に与圧するためには、各隙間の大きさに応じて厚さの異なる複数のシムをあらかじめ準備しておく必要があるという問題を見出した。
【0005】
本開示は上記の問題を鑑みてなされたものであり、各ベアリングのアウターレースとインナーレースとの間に生じる隙間の大きさに応じて厚さが可変であり、簡便な組み付けが可能なシム構造体を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係るシム構造体は、円環状のシム構造体であって、互いに係合して一体として用いられる内側シム及び外側シムを備え、前記内側シムは、円環状の第1基部の外周面の一部において径方向外側に突出した複数の第1係合部を備え、前記外側シムは、前記第1係合部を収容可能な、円環状の第2基部の内周面の一部において径方向内側に窪んだ複数の凹部と、前記第1係合部と係合可能な複数の第2係合部と、を備え、前記第1係合部および第2係合部は、厚さ方向において少なくとも2以上形成された、互いに係合可能な第1溝部および第2溝部を備え、前記内側シムの前記第1係合部の厚さ方向の少なくとも一部が前記外側シムの凹部に収容された状態で、前記内側シム又は前記外側シムのいずれか一方が周方向に所定の角度回転されたとき、前記第1溝部と前記第2溝部とが係合する。
【0007】
本開示に係るシム構造体では、内側シムの第1係合部の厚さ方向の少なくとも一部が外側シムの凹部に収容された状態で、内側シム又は外側シムのいずれか一方が周方向に所定の角度回転されたとき、第1溝部と第2溝部とが係合する。したがって、第1溝部と第2溝部とが係合する位置を厚さ方向に変更することによって、隙間の大きさが異なる場合であっても対応可能である。よって、隙間の大きさに応じて厚さが可変であり、簡便な組み付けが可能なシム構造体を提供することができる。
【発明の効果】
【0008】
本開示により、隙間の大きさに応じて厚さが可変であり、簡便な組み付けが可能なシム構造体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態に係るシム構造体を示す斜視図である。
実施の形態に係るシム構造体を示す平面図である。
実施の形態に係るシム構造体を示す部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<実施の形態>
本実施の形態に係るシム構造体は、トランスアクスルが備える複数のベアリングのアウターレースとインナーレースとの間に生じる隙間を埋め、ベアリングを与圧するために用いることができる。より具体的には、トランスアクスルのデフ軸、ドリブン軸及びモータカウンタ軸の3軸にそれぞれ用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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