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公開番号
2024088075
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-02
出願番号
2022203057
出願日
2022-12-20
発明の名称
水電解装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C25B
9/00 20210101AFI20240625BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】酸素側経路(給水側経路)への水素の混入を抑制することができる水電解装置を提供する。
【解決手段】水電解セルに水を供給するとともに電圧を付加して水素及び酸素を得る水電解をする装置であって、水電解セルが積層された水電解スタックと、水電解スタックに水を供給する給水側経路と、水電解スタックから生じた水素を回収する水素側経路と、水電解スタックに電圧を付加する電源と、電源の印加電圧を制御する制御器と、を備え、制御器は、装置の起動時及び停止時において、装置の定常運転時の電流密度の半分以下の電流密度となる領域では、定常運転時の電流密度の半分より大きい電流密度の領域よりも、電流密度の平均変化率が大きくなるように電源の電圧を制御する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
水電解セルに水を供給するとともに電圧を付加して水素及び酸素を得る水電解をする装置であって、
前記水電解セルが積層された水電解スタックと、
前記水電解スタックに水を供給する給水側経路と、
前記水電解スタックから生じた水素を回収する水素側経路と、
前記水電解スタックに前記電圧を付加する電源と、
前記電源の印加電圧を制御する制御器と、を備え、
前記制御器は、
前記装置の起動時及び停止時において、前記装置の定常運転時の電流密度の半分以下の電流密度となる領域では、前記定常運転時の電流密度の半分より大きい電流密度の領域よりも、電流密度の平均変化率が大きくなるように前記電源の電圧を制御する、
水電解装置。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
水電解セルに水を供給するとともに電圧を付加して水素及び酸素を得る水電解をする装置であって、
前記水電解セルが積層された水電解スタックと、
前記水電解スタックに水を供給する給水側経路と、
前記水電解スタックから生じた水素を回収する水素側経路と、
前記水電解スタックに前記電圧を付加する電源と、
前記電源の印加電圧を制御する制御器と、を備え、
前記制御器は、
前記装置の起動時及び停止時において、電流密度が0.4A/cm
2
以下となる領域の平均の電流密度変化率が、電流密度が0.4A/cm
2
より大きく前記装置の定常運転時の電流密度までの領域における平均の電流密度変化率が大きくなるように前記電源を制御する、
水電解装置。
【請求項3】
水電解セルに水を供給するとともに電圧を付加して水素及び酸素を得る水電解をする装置であって、
前記水電解セルが積層された水電解スタックと、
前記水電解スタックに水を供給する給水側経路と、
前記水電解スタックから生じた水素を回収する水素側経路と、
前記水電解スタックに前記電圧を付加する電源と、
前記電源の印加電圧を制御する制御器と、を備え、
前記制御器は、
前記装置の起動時には5秒以内に電流密度が0.4A/cm
2
に達し、前記装置の停止時には電流密度が0.4A/cm
2
に達してから5秒以内に停止状態となるように前記電源を制御する、
水電解装置。
【請求項4】
前記装置は前記水素側経路の水素圧力を減ずる弁を有し、
前記制御器は、さらに、前記装置の停止時において、前記電流密度を下げる前に、又は、前記電流密度を下げ始めた後で前記電流密度が0.4A/cm
2
に達する前に前記弁を作動させて前記水素側経路の水素圧力を減ずる制御を行う、請求項1~3のいずれか1項に記載の水電解装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は水電解装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
水電解装置の起動・停止時に、排気する酸素ガス中の水素濃度が上昇することがある。
特許文献1には水電解装置の運転停止後のカソード減圧処理において、アノード側にリークした高圧水素が滞留することを抑制するために、カソードからの水素供給が停止されてからカソード圧力がアノード圧力と同圧になるまで(もしくは所定時間経過するまで)水素が発生しない低い電圧を印加することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-236089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、低い電圧を印加して低電流での電解反応が行われるため、クロスリーク(水電解セルの酸素極側への水素の混入)の割合が多くなってしまう。
【0005】
本開示は従来技術に鑑み、酸素側経路(給水側経路)への水素の混入を抑制することができる水電解装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明者は鋭意検討の結果、水電解装置の起動時及び停止時のうち、特に低い電流密度のときにクロスリークの割合が大きくなる知見を得て、問題を以下のような具体的手段により解決した。
【0007】
本願は、水電解セルに水を供給するとともに電圧を付加して水素及び酸素を得る水電解をする装置であって、水電解セルが積層された水電解スタックと、水電解スタックに水を供給する給水側経路と、水電解スタックから生じた水素を回収する水素側経路と、水電解スタックに電圧を付加する電源と、電源の印加電圧を制御する制御器と、を備え、制御器は、装置の起動時及び停止時において、装置の定常運転時の電流密度の半分以下の電流密度となる領域では、定常運転時の電流密度の半分より大きい電流密度の領域よりも、電流密度の平均変化率が大きくなるように電源の電圧を制御する、水電解装置を開示する。
【0008】
本願は、水電解セルに水を供給するとともに電圧を付加して水素及び酸素を得る水電解をする装置であって、水電解セルが積層された水電解スタックと、水電解スタックに水を供給する給水側経路と、水電解スタックから生じた水素を回収する水素側経路と、水電解スタックに電圧を付加する電源と、電源の印加電圧を制御する制御器と、を備え、制御器は、装置の起動時及び停止時において、電流密度が0.4A/cm
2
以下となる領域の平均の電流密度変化率が、電流密度が0.4A/cm
2
より大きく装置の定常運転時の電流密度までの領域における平均の電流密度変化率が大きくなるように電源を制御する、水電解装置を開示する。
【0009】
本願は、水電解セルに水を供給するとともに電圧を付加して水素及び酸素を得る水電解をする装置であって、水電解セルが積層された水電解スタックと、水電解スタックに水を供給する給水側経路と、水電解スタックから生じた水素を回収する水素側経路と、水電解スタックに電圧を付加する電源と、電源の印加電圧を制御する制御器と、を備え、制御器は、装置の起動時には5秒以内に電流密度が0.4A/cm
2
に達し、装置の停止時には電流密度が0.4A/cm
2
に達してから5秒以内に停止状態となるように電源を制御する、水電解装置を開示する。
【0010】
上記装置は水素側経路の水素圧力を減ずる弁を有し、制御器は、さらに、装置の停止時において、電流密度を下げる前に、又は、電流密度を下げ始めた後で電流密度が0.4A/cm
2
に達する前に弁を作動させて水素側経路の水素圧力を減ずる制御を行うようにしてもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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