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公開番号2024038774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-21
出願番号2022143042
出願日2022-09-08
発明の名称撥水部材
出願人キヤノン電子株式会社
代理人
主分類C25D 11/18 20060101AFI20240313BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】高い撥水性を有する撥水部材を提供する。
【解決手段】多孔質の酸化アルミニウムを備える第1層201と、第1層201上に設けられ、複数の突起部204を有する酸化アルミニウムを備える第2層101と、第2層上に設けられた疎水性分子からなる表面層205とを備えることを特徴とする。また、表面層205の膜厚に対し、第2層202の厚みが100~10000倍の高さであることが好ましい。また、第2層202の厚みは、第1層201の厚みに対し、1/100~9/10の厚みであることが好ましい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
多孔質の酸化アルミニウムを備える第1層と、
前記第1層上に設けられるとともに複数の突起部を有し、酸化アルミニウムを備える第2層と、
前記第2層上に設けられた疎水性分子からなる表面層と
を備えることを特徴とする撥水部材。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記表面層の膜厚に対し、前記第2層の厚みが100~10000倍の高さであることを特徴とする請求項1に記載の撥水部材。
【請求項3】
前記第2層の厚みは、前記第1層の厚みに対し、1/100~2の厚みであることを特徴とする請求項2に記載の撥水部材。
【請求項4】
前記第2層の厚みが2μm以上50μm以下の範囲であることを特徴とする請求項3に記載の撥水部材。
【請求項5】
前記表面層の膜厚が、1nm以上100nm以下の範囲であることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の撥水部材。
【請求項6】
前記表面層の膜厚が、4nm以上20nm以下の範囲であることを特徴とする請求項5に記載の撥水部材。
【請求項7】
前記表面層の前記疎水性分子が、フッ素化合物、珪素化合物、珪素化合物を含む混合物のうちのいずれかであることを特徴とする請求項4に記載の撥水部材。
【請求項8】
前記第1層は、前記多孔質の封孔処理が施されていることを特徴とする請求項1または2に記載の撥水部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、撥水性を有する積層体である撥水部材、特に、空調装置や光学部材、その他の電気機器などの装置、家具などの器具に対して用いられるものに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
撥水部材が用いられる装置の一例としての空調装置においては、冷房運転すると、装置内に導入された空気は、熱交換部により冷却される。そして、空気に含まれていた水分は、熱交換部のフィンの表面等にて結露することがある。結露した水(ドレン水) は、熱交換部の下方に配置された水受皿(ドレンパン)を介して、水受皿に接続されたドレンホースによって装置外に排出される。水分が付着した部分には、細菌やかびが、繁殖することがある。これらの細菌やかびは悪臭の原因となる。
【0003】
特許文献1では、このような水分が発生または通過する場所に抗菌、防カビコートを形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-107806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のコートが剥がれた場合には、抗菌作用が低下し悪臭が発生してしまう可能性が増える。そのため、耐久性の高い撥水性表面が望まれている。他の装置においても同様であり、空気中の水分による結露の発生や異物の付着などを避けるべく、高い撥水性を有する撥水部材が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を鑑み、本発明に係る撥水部材は、
多孔質の酸化アルミニウムを備える第1層と、
前記第1層上に設けられるとともに複数の突起部を有し、酸化アルミニウムを備える第2層と、
前記第2層上に設けられた疎水性分子からなる表面層と
を備えることを特徴とする撥水部材。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高い撥水性を有する撥水部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る空調装置の断面図。
本発明に係る撥水部材の概略図。
本発明に係る撥水部材の製造方法を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0010】
図1(a)は、本発明の実施の形態および一般的な空調装置100の一態様の断面図である。装置内を通る空気の流れは、送風ファン101 の回転により発生し、フィルタ102を介して装置内に導入された空気は、熱交換部103を通過し、送風ファン101 、吹出口内壁104、フラップ105を通って装置外へ放出される。
(【0011】以降は省略されています)

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