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公開番号
2024071850
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-27
出願番号
2022182308
出願日
2022-11-15
発明の名称
電解研磨装置用電極
出願人
株式会社ケミカル山本
代理人
個人
主分類
C25F
1/00 20060101AFI20240520BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】曲面部への密着面を増加させて効率的な焼け取りを可能とし、同時に溶接焼け取り除去部に不動態皮膜を形成させることのできる電極を提供する。
【解決手段】相対配置した電極とステンレス鋼の溶接加工製品との間に、該電極を被覆する保水性を備える電気短絡防止材と電解液層とを介在した状態で両者間に通電して電解し、電気化学的作用によってステンレス鋼の溶接焼け取りや清浄化を行う電解研磨装置で使用する電解研磨装置用電極11であって、柔軟性又は弾力性を有する導電性の炭素繊維材又は金属部材を単独で用い又は混在させた電極コア16と、前記電極コア16が露出しないように被覆する柔軟性かつ保水性を有する電気短絡防止材30と、を備え、前記電気短絡防止材30の一端を前記電極コア16が連結する通電用金属端子35に固定し、前記電気短絡防止材30に隔膜効果を付与させたことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
相対配置した電極とステンレス鋼の溶接加工製品との間に、該電極を被覆する保水性を備える電気短絡防止材と電解液層とを介在した状態で両者間に通電して電解し、電気化学的作用によってステンレス鋼の溶接焼け取りや清浄化を行う電解研磨装置で使用する電解研磨装置用電極であって、
柔軟性又は弾力性を有する導電性の炭素繊維材又は金属部材を単独で用い又は混在させた電極コアと、
前記電極コアが露出しないように被覆する柔軟性かつ保水性を有する電気短絡防止材と、
を備え、
前記電気短絡防止材の一端を前記電極コアが連結する通電用金属端子に固定し、前記電気短絡防止材に隔膜効果を付与させたことを特徴とする電解研磨装置用電極。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
前記電極コアが、複数本の前記炭素繊維材、又は複数本の前記金属部材、又は前記炭素繊維材及び金属部材の複数本の混合物が束状に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の電解研磨装置用電極。
【請求項3】
前記電極コアに柔軟性のある樹脂細線又は樹脂チューブを併用し弾力性を付与したことを特徴とする請求項1又は2に記載の電解研磨装置用電極。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の電解研磨装置用電極を電極片とし、該電極片を複数個備える電解研磨装置用電極。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステンレス鋼溶接加工品の溶接焼けを電気分解方式により溶解除去すると同時に、耐食性に優れた不動態皮膜を形成させるための新規な電極構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
本出願人は、過去ステンレス鋼の溶接後の溶接焼け取り洗浄作業が極めて危険な毒劇物に該当する硝弗酸に依存している実情に鑑み研究の結果、安全無害な中性塩の溶液を電解液とする電解焼け取り法を開発し、「合金鋼の脱スケール法」の名称のもとに特許第1543867号を取得し、従来の危険な毒劇物硝弗酸の使用を抑制し、より安全無害な溶接焼け取りを可能とする電解装置を開発した。
【0003】
この発明の要旨とするところは、燐酸、硫酸、弗酸の中性塩溶液にグリセリンを混合して電解液とし、被処理ステンレス鋼を陽極とする直流電解法である。この方法によれば、極めて効果的に上記焼け取り作業が実施できるが、電解時に毒性の高い六価のクロムが溶出する欠点が有ったため、この種の電解液に改良を加え、市販の単純な直流電源器をもって電解処理を施工しても六価クロムを溶出しない画期的で安全な電解液を開発し業界の注目するところとなっている。
【0004】
また従来市販の六価クロムが溶出して危険性のある中性塩電解液を使用しても、六価クロムが完璧に溶出しないように改良した画期的な電解処理用電源器を開発し、「合金鋼の溶接に伴うスケールの除去方法」の名称のもとに特許第1908719号を取得している。
【0005】
この発明の要旨とするところは、無機中性塩の溶液を電解液とし、直流に振幅が直流電圧に等しいか、又は若干高い程度の交流を重ね合わせた交直重乗電流をもって電解処理することを特長とするもので、電解時に溶出した有害な六価クロムは直ちに還元され、無害化される卓越した効果を奏するものである。
【0006】
本出願人は、その他電気化学的手法として、従来の技術ではステンレス表面の公知の酸素系不動態皮膜を破壊するため適用不可能とされていた交流電流を用いることも可能にして、ステンレス鋼表面の優美性を維持したままでその表面に強力な不動態皮膜を形成させることにより、ステンレス鋼本来の耐食性を損なうことなく、むしろ向上させながらステンレス鋼表面に付着している溶接や熱処理による酸化膜や、さび、油分、汚れ等の各種異物を一工程で除去するステンレス鋼の表面洗浄、不動態化処理方法を確立し、「ステンレス鋼表面の清浄、不動態化処理方法」の名称のもとに特許第3484525号を取得している。
【0007】
また特許第4218000号「含弗素乃至弗素・酸素系被膜層を形成させたステンレス鋼とその製造方法」では、特許第3484525号で不明であった強力な不動態皮膜を形成させるメカニズムをも解明し、電気化学的手法により、ステンレス鋼の表面部乃至はその近傍に対し、弗酸若しくは弗酸と酸素とをイオン状で拡散、浸透せしめることにより含弗素系乃至含弗素・酸素系の皮膜層を形成させ、従来のステンレス鋼表面に形成されている酸素系不動態皮膜に比べて耐食性に優れた新規な皮膜の形成によってもたらせる効果により、該ステンレス鋼の鋼種に応じて保有する固有の耐食性をより一層飛躍的に向上させ、特にオーステナイト系ステンレス鋼に特有の塩素による孔食発生から異常腐食さらには応力腐食割れに至る諸問題を大幅に改善したステンレス鋼とその製造方法発明した。
【0008】
一般に、前述したような電解処理装置の根幹を成す電極部の役割は、ステンレス鋼等の導電性材質に天然又は合成繊維の織布若しくは不織布よりなる保水性物質を隔膜として被覆せしめた状態のもので、該電極と被処理ステンレス鋼表面との間に電解液を介在させて電解処理を行うものであるが、従来の電極は、構造そのものが金属の平板に織物を被せた画一的なものであるだけに、あらゆる溶接状況に対応し充分な溶接焼けの除去性能を上げるには難があり、概ね平滑な溶接周辺部に適用されてきた経緯がある。
【0009】
本出願人はあらゆる溶接状況に対応する電極として「電解研磨装置用電極」の名称のもとに特許第5849348号を取得している。この発明の要旨とするところはステンレス鋼平板を電気短絡防止の布袋で被覆し、該布袋内全体に導電性の炭素繊維あるいはステンレス繊維を装着したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特許第1543867号公報
特許第1908719号公報
特許第3484525号公報
特許第4218000号公報
特許第5849348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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