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公開番号
2024068749
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-21
出願番号
2022179318
出願日
2022-11-09
発明の名称
水電解装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C25B
9/00 20210101AFI20240514BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】水素発生極側の配管の損傷を抑制し、電解性能の低下をおさえることができる水電解装置を提供する。
【解決手段】水電解セルにより水電解をして水素を得る水電解装置であって、複数の水電解セルを有する水電解スタックと、水電解スタックに純水を供給する経路である給水側経路と、水電解スタックで生成した水素を含む水が流れる水素側経路と、水電解装置の運転を制御する制御器と、を備え、制御器は、水電解時に水電解スタックの水素発生極側から排出される水の導電率を得て所定の閾値を超えたときに水電解を停止し、水素側経路に純水を通水して水素を排出した後に、通水する純水に酸素を含む気体を混入し、水電解スタックの前後で酸素濃度を取得し、両者の酸素濃度が略同一となったとき、酸素を含む気体の混入止めて純水のみを通水し、水素側経路中の酸素濃度を取得して酸素濃度が閾値以下であれば通水を停止する、制御を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水電解セルにより水電解をして水素を得る水電解装置であって、
複数の前記水電解セルを有する水電解スタックと、
前記水電解スタックに純水を供給する経路である給水側経路と、
前記水電解スタックで生成した水素を含む水が流れる水素側経路と、
前記水電解装置の運転を制御する制御器と、を備え、
前記制御器は、
水電解時に前記水電解スタックの水素発生極側から排出される水の導電率を得て所定の閾値を超えたときに水電解を停止し、
前記水素側経路に純水を通水して水素を排出した後に、通水する純水に酸素を含む気体を混入し、
前記水電解スタックの前後で酸素濃度を取得し、両者の酸素濃度が略同一となったとき、酸素を含む気体の混入止めて純水のみを通水し、
前記水素側経路中の酸素濃度を取得して酸素濃度が閾値以下であれば通水を停止する、制御を行う、
水電解装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は水電解装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には純水から水素を生成する水電解装置に関する基本的な構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-249508号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の水電解装置において、水素発生極側の配管に損傷が生じるとともに電解性能が低下することがあった。
本発明は水素発生極側の配管の損傷を抑制し、電解性能の低下を抑えることができる水電解装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明者は、水電解装置の水素発生極側の配管はステンレス等の金属製であり、水電解中に高濃度の水素に晒されるため、保護膜である表面の酸化膜が消失して金属素地が露出することで、純水にステンレスの成分である鉄、ニッケル、クロムなどの金属イオンが溶出して配管に損傷が生じる知見を得た。そして溶出した金属イオンが純水とともに循環し、水電解セルの電解質膜に混入することで電解質膜の水素イオン導電性が低下し、電解性能の低下に影響を与えると考え、この問題を具体的な手段により解決した。
【0006】
本願は、水電解セルにより水電解をして水素を得る水電解装置であって、複数の水電解セルを有する水電解スタックと、水電解スタックに純水を供給する経路である給水側経路と、水電解スタックで生成した水素を含む水が流れる水素側経路と、水電解装置の運転を制御する制御器と、を備え、制御器は、水電解時に水電解スタックの水素発生極側から排出される水の導電率を得て所定の閾値を超えたときに水電解を停止し、水素側経路に純水を通水して水素を排出した後に、通水する純水に酸素を含む気体を混入し、水電解スタックの前後で酸素濃度を取得し、両者の酸素濃度が略同一となったとき、酸素を含む気体の混入止めて純水のみを通水し、水素側経路中の酸素濃度を取得して酸素濃度が閾値以下であれば通水を停止する、制御を行う、水電解装置を開示する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、配管の消失した保護膜(酸化膜)が再生され、配管の損傷及び水電解性能低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は水電解装置10の構成を説明する概念図である。
図2は水電解セル21の構成を説明する概念図である。
図3はコンピュータ50(制御器50)の概念図である。
図4は水電解装置の制御S10の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.水電解装置の構成
図1には1つの形態にかかる水電解装置10を概念的に表した。
本形態で水電解装置10は、水電解スタック20、酸素側経路30、水素側経路40、及び制御器50を有している。水電解装置10では、水電解スタック20に具備された水電解セル21に対して酸素側経路30から純水を供給して通電することで水を水素と酸素とに分解し、水素を得て水素側経路40に分離する。
【0010】
1.1.水電解スタック、水電解セル
図2に水電解セル21の形態を概念的に示した。水電解セル21は純水を水素と酸素とに分解するための単位要素であり、このような水電解セル21が複数積層されて水電解スタック20に配置されている。
水電解セル21は公知の通りであるが、本形態では複数の層からなり、固体高分子電解質膜22を挟んで一方が酸素発生極(アノード)、他方が水素発生極(カソード)となる。
固体高分子電解質膜22を構成する材料は固体高分子材料であり、例えばフッ素系樹脂や炭化水素系樹脂材料等により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜が挙げられる。これは湿潤状態で良好なプロトン伝導性(電気伝導性)を示す。より具体的にはパーフルオロスルホン酸膜であるナフィオン(登録商標)が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)
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