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公開番号2024033558
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022137201
出願日2022-08-30
発明の名称電子部品の製造装置
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C25D 17/16 20060101AFI20240306BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】クラックの発生が抑制されながらめっき処理が所望の厚さに施され得ると共に、コストが削減され得る電子部品の製造装置を提供する。
【解決手段】電子部品の製造装置は、給電部21を備えている。給電部21は、少なくとも1つのチップ部品C1の被めっき部10に給電する。給電部21は、収容部25と、脱落防止部26とを含んでいる。収容部25は、主面25aを有している。収容部25は、主面25aにおいて開放しており且つ1つのチップ部品C1を収容する空間Sが形成されている。脱落防止部26は、収容部25の主面25aに設けられていると共に、空間Sに収容されたチップ部品C1の脱落を防止する。脱落防止部26は、張り出し部46を含んでいる。張り出し部46は、主面25aに直交する方向から見て主面から空間S側に張り出している。張り出し部46は、空間Sに連通する開口48aを形成している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つのチップ部品の被めっき部に給電する給電部を備え、
前記給電部は、
主面を含んでいると共に、前記主面において開放しており且つ1つの前記チップ部品を収容する空間が形成されている収容部と、
前記収容部の前記主面に設けられていると共に、前記空間に収容された前記チップ部品の脱落を防止する脱落防止部と、を含み、
前記脱落防止部は、前記主面に直交する方向から見て前記主面から前記空間側に張り出していると共に、前記空間に連通する開口を形成している張り出し部を含んでいる、電子部品の製造装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つのチップ部品は、複数のチップ部品を含み、
前記収容部には、前記複数のチップ部品の各々を収容する複数の前記空間が形成されている、請求項1に記載の電子部品の製造装置。
【請求項3】
前記収容部は、前記複数の空間をそれぞれ画定する複数の壁面を含んでおり、
前記複数の空間を画定する前記複数の壁面は、互いに電気的に接続された導電層によって形成されている、請求項2に記載の電子部品の製造装置。
【請求項4】
前記収容部は、前記複数の空間をそれぞれ画定すると共に、導電性を有している複数の壁面を含んでおり、
前記複数の空間のうち第1空間を画定する前記壁面は、第1配線に接続されており、
前記複数の空間のうち前記第1空間と異なる第2空間を画定する前記壁面は、前記第1配線から離隔された第2配線に接続されている、請求項2に記載の電子部品の製造装置。
【請求項5】
前記収容部は、前記複数の空間をそれぞれ画定する複数の壁面と、前記壁面を形成している導電層と、前記導電層と前記脱落防止部との間に配置されていると共に前記主面を形成する絶縁層と、を含んでいる、請求項1に記載の電子部品の製造装置。
【請求項6】
前記収容部は、互いに対向する一対の前記主面を含んでおり、
前記空間は、前記一対の主面の対向方向に前記収容部を貫通しており、
前記脱落防止部は、前記一対の主面のうち第1主面に設けられている第1脱落防止部と、前記一対の主面のうち第2主面に設けられている第2脱落防止部とを含んでおり、
前記第1脱落防止部は、前記第1主面に直交する方向から見て前記第1主面から前記空間側に張り出していると共に、前記空間に連通する開口を形成している第1張り出し部を含んでおり、
前記第2脱落防止部は、前記第2主面に直交する方向から見て前記第2主面から前記空間側に張り出していると共に、前記空間に連通する開口を形成している第2張り出し部を含んでいる、請求項1に記載の電子部品の製造装置。
【請求項7】
前記一対の主面に直交する方向から見て、前記第1張り出し部によって形成される前記開口の面積と、前記第2張り出し部によって形成される前記開口の面積とは、同一である、請求項6に記載の電子部品の製造装置。
【請求項8】
前記一対の主面に直交する方向から見て、前記第1張り出し部によって形成される前記開口の面積は、前記第2張り出し部によって形成される前記開口の面積よりも小さい、請求項6に記載の電子部品の製造装置。
【請求項9】
前記収容部から離隔しているアノードをさらに備えており、
前記第1張り出し部によって形成される前記開口は、前記第2張り出し部によって形成される前記開口よりも前記アノードの近くに位置するように形成されている、請求項8に記載の電子部品の製造装置。
【請求項10】
前記開口の縁は、少なくとも1つの角を形成しており、
前記開口における前記少なくとも1つの角は、丸みを有している、請求項1に記載の電子部品の製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子部品の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品の製造において、チップ部品の被めっき部にめっき処理を行うことが知られている(たとえば、特許文献1)。チップ部品は、例えば、めっき処理前の電子部品である。被めっき部は、たとえば、めっき処理前の電極である。たとえば、被めっき部に電位が付与されることによって、めっき処理が実行される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-354378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示されているように、複数のチップ部品と複数のめっきメディアとをバレルに入れて、バレルを回転させながらめっき処理を行う技術が知られている。このような電解バレルめっき法では、バレル内において、複数のチップ部品同士の衝突、又は、めっきメディアとチップ部品との衝突によって、一部のチップ部品にクラックが生じる。外観にクラックが表れていなかったとしても、内部にクラックが生じている場合がある。このようなクラックが生じた電子部品を生産ラインにおいて除外することは、容易ではない。
【0005】
また、バレル内において複数のチップ部品と複数のめっきメディアとが混在しているため、チップ部品の被めっき部だけでなく、めっきメディアにもめっきが付与されてしまう。このため、電力消費及び材料消費の低減を図り難い。複数のチップ部品は、バレルにおいて不均一に位置する。したがって、チップ部品ごとの被めっき部に付与される電位も不均一である。この結果、被めっき部におけるめっき膜厚も不均一となり得る。
【0006】
このため、各被めっき部の所定箇所に電極を接触させて、めっき処理を行うことが考えられる。このような構成においても、コストの削減のため、装置の構造の簡略化、工数の削減、及び、メンテナンスの簡略化が模索されている。
【0007】
本発明の一つの態様は、クラックの発生が抑制されながらめっき処理が所望の厚さに施され得ると共に、コストが削減され得る電子部品の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一つの態様における電子部品の製造装置は、給電部を備えている。給電部は、少なくとも1つのチップ部品の被めっき部に給電する。給電部は、収容部と、脱落防止部とを含んでいる。収容部は、主面を含んでいる。収容部は、主面において開放しており且つ1つのチップ部品を収容する空間が形成されている。脱落防止部は、収容部の主面に設けられていると共に、空間に収容されたチップ部品の脱落を防止する。脱落防止部は、張り出し部を含んでいる。張り出し部は、主面に直交する方向から見て主面から空間側に張り出している。張り出し部は、空間に連通する開口を形成している。
【0009】
この電子部品の製造装置では、収容部に形成されている空間に1つのチップ部品が収容されている。このため、チップ部品同士の衝突が抑制され、チップ部品においてクラックの発生が抑制され得ると共に、所望の厚さのめっき膜厚が形成され得る。さらに、簡易な構成、簡易な工法、及び、簡易なメンテナンスなどの実現によって、コストが低減され得る。
【0010】
上記一つの態様では、少なくとも1つのチップ部品は、複数のチップ部品を含んでいてもよい。収容部には、複数のチップ部品の各々を収容する複数の上記空間が形成されていてもよい。この場合、複数のチップ部品の各々においてクラックの発生が抑制され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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