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公開番号2024054879
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022160044
出願日2022-10-04
発明の名称微細生成物発生装置
出願人株式会社ナノバブル研究所
代理人個人
主分類C25B 11/02 20210101AFI20240411BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】電極表面に発生した気泡を微細気泡のレベルでより効率的に剥離させることが可能な微細生成物発生装置を提供する。
【解決手段】微細生成物発生装置の一例は、循環水が螺旋状に流れる円筒状の構造体20を備える。構造体20の軸を含む位置には、円柱状の負電極21が軸方向に沿って配置される。構造体20は正電極22となっている。循環水は、構造体20の一端の下部に設けられた吸水口23から内部に流入し、構造体20内を螺旋状に上部に向かって流れ、構造体20の他端である上部に設けられた吐出口24から排出される。正電極22の循環水と接する側には、凸部が設けられている。この凸部により、循環水を乱流化させ、凸部に生じた気泡をより早い段階でより確実に剥離させる。それにより、ナノレベルの微細気泡をより効率的に生成させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液体の電気分解において、
前記電気分解の対象となる液体と接する第1の電極と、
前記第1の電極と対向し、前記液体と接する第2の電極と、
前記第1の電極、及び前記第2の電極のうちの少なくとも一方に形成され、前記第1の電極と前記第2の電極との間の距離を変化させる凸凹部と、
を備え、
前記電気分解によって、前記第1の電極、及び前記第2の電極から微細生成物を生成する微細生成物発生装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記微細生成物は微細気泡であり、前記電気分解の対象となる液体が流れる向きを変化させる曲面状の部分を有する構造体、を更に備え、
前記第1の電極は、前記曲面状の部分と対向する状態に配置され、
前記第2の電極は、前記曲面状の部分の内面として配置されるとともに、前記曲面状の部分における液体が流れる方向上の位置によって、前記第1の電極との間の距離が変化する状態に前記凹凸部が形成されている、
請求項1に記載の微細生成物発生装置。
【請求項3】
前記構造体は、前記液体が流れる向きを変化させ、前記液体を旋回流として流す円筒状の形状である、
請求項2に記載の微細生成物発生装置。
【請求項4】
前記第1の電極は、前記構造体の軸を含む位置に、前記構造体の軸方向に沿って配置された円柱状の形状であり、
前記第2の電極に形成された前記凸凹部は、前記構造体の周方向上の位置によって、前記第1の電極との間の距離を変化させる、
請求項2、又は3に記載の微細生成物発生装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、微細生成物発生装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
水を含む液体中に発生した微細気泡は、消滅時には数千度、数千気圧となり、内部のガス分子を強制的に分解させることができる。そのため、結果的に酸化力の強いフリーラジカルを発生させる。このフリーラジカルは、強い殺菌力を有することから、微細気泡を含む液体、例えば水は、食材の殺菌等に用いられている。
【0003】
微細気泡の消滅には、表面張力が大きく影響する。この表面張力により、液体中に存在する微細気泡は長期に安定した状態を維持できない。微細気泡は、この表面張力により、小さくなるほど早く消滅するからである。
【0004】
近年、このような微細気泡、より具体的にはマイクロバブル、或いはナノバブルの長寿命化に、イオンが寄与することが分かっている。ナノバブルは、例えば1μm未満の径の気泡のことであり、マイクロバブルは、例えば50μm未満の径の気泡のことである。安定化するナノバブルの径は、電解質の種類、及びイオン濃度により異なるが、おおよそ50~500nmである。
【0005】
イオンは、微細気泡の周囲に集まり、ナノバブルレベルの微細気泡では、静電気的な反発力を強く作用させる。この静電気的な反発力が、表面張力により縮小させる力と均衡する状態ができ、安定化する。この安定化により、貝等の生きた食材では、体内に取り込ませて、体内の菌を消滅させることができる。微細気泡は、食材の他に、環境浄化、医療、及び健康などの多岐にわたる分野で活用されることも期待されている。
【0006】
微細気泡の生成には、水の電気分解を用いることができる。従来、水の電気分解により発生した気泡を流水に加圧溶解させた後、減圧させることにより、その流水中に微細気泡を発生させることも行われている。螺旋状の流路空間内に電極を配置させ、その流路空間内の電極間に流水が流れるようにすることにより、電極表面で発生する気泡の離脱(剥離)を促進させ、微細気泡として流水に混入させることも行われている(例えば特許文献1参照)。
このような微細気泡の生成では、電極表面で発生する気泡を微細気泡のレベルでより効率的に剥離させることが重要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-75674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明は、電極表面に発生した気泡を微細気泡のレベルでより効率的に剥離させることが可能な微細生成物発生装置を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様の微細気泡発生装置は、電気分解の対象となる水と接する第1の電極と、前記第1の電極と対向し、前記水と接する第2の電極と、前記第1の電極、及び前記第2の電極のうちの少なくとも一方に形成され、前記第1の電極と前記第2の電極との間の距離を変化させる凸凹部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、電極表面に発生した気泡を微細気泡のレベルでより効率的に剥離させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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