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公開番号
2024140292
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023051373
出願日
2023-03-28
発明の名称
制御装置
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
弁理士法人桐朋
主分類
C25B
15/02 20210101AFI20241003BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【解決手段】水電解スタック(12)を起動する指令を受けると、制御装置(22)は、水供給器(18)および水温調整器(20)を制御して、所定の温度よりも低い温度の水を水電解スタック(12)に供給し、その後、電源装置(16)を制御して、膜・電極構造体(32)に供給される電流の電流値を、零から定格値まで一気に上げる。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電解質膜と、アノード電極と、カソード電極とを含む膜・電極構造体が備えられた水電解スタックに水を供給する水供給器と、
前記水電解スタックに供給される前記水の温度を調整する水温調整器と、
前記膜・電極構造体に電流を供給する電源装置と、
を制御する制御装置であって、
コンピュータが実行可能な指令を実行する一以上のプロセッサを備え、
前記水電解スタックを起動する前記指令を受けると、前記水供給器および前記水温調整器を制御して、所定の温度よりも低い温度の前記水を前記水電解スタックに供給し、その後、前記電源装置を制御して、前記膜・電極構造体に供給される電流の電流値を、零から定格値まで一気に上げる、制御装置。
続きを表示(約 430 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の制御装置であって、
前記膜・電極構造体への前記電流の供給が開始された後に、前記アノード電極に連通する流路に設けられた圧力センサによって検出される圧力が閾値を超えると、前記水温調整器を制御して、前記水電解スタックに供給される前記水の温度を、前記所定の温度よりも高くする、制御装置。
【請求項3】
請求項1に記載の制御装置であって、
前記膜・電極構造体への前記電流の供給を開始してから所定の時間が経過すると、前記水温調整器を制御して、前記水電解スタックに供給される前記水の温度を、前記所定の温度よりも高くする、制御装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の制御装置であって、
前記水電解スタックを停止する前記指令を受けると、前記電源装置を制御して、前記電流値を徐々に小さくするとともに、前記水温調整器を制御して、前記水の温度を徐々に下げる、制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電解システムにおける制御装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する水電解スタックを含む電解システムの研究開発が行われている。
【0003】
水電解スタックは、水を電解し、水素ガスおよび酸素ガスを生成する。特許文献1には、水電解スタックの起動方法が開示されている。この起動方法は、スタック電圧の上限値を設定し、スタック電圧と水電解スタックに流れる電流とを監視しながら、当該電流を定格値まで段階的に上昇させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-59503号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近時、水電解スタックの起動時において、水の電解によって発生する酸素ガス中に、電解質膜を介して混入する水素ガスの濃度を低減することが待望されている。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様は、電解質膜と、アノード電極と、カソード電極とを含む膜・電極構造体が備えられた水電解スタックに水を供給する水供給器と、前記水電解スタックに供給される前記水の温度を調整する水温調整器と、前記膜・電極構造体に電流を供給する電源装置と、を制御する制御装置であって、コンピュータが実行可能な指令を実行する一以上のプロセッサを備え、前記水電解スタックを起動する前記指令を受けると、前記水供給器および前記水温調整器を制御して、所定の温度よりも低い温度の前記水を前記水電解スタックに供給し、その後、前記電源装置を制御して、前記膜・電極構造体に供給される電流の電流値を、零から定格値まで一気に上げる。
【発明の効果】
【0008】
上記の態様によれば、水電解スタックの起動時において、水の電解によって発生する酸素ガス中に、電解質膜を介して混入する水素ガスの濃度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態による電解システムの構成を示す模式図である。
図2は、起動処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、実施形態による電解システム10の構成を示す模式図である。電解システム10は、水電解スタック12と、気液分離器14と、電源装置16と、水供給器18と、水温調整器20と、制御装置22とを備える。
(【0011】以降は省略されています)
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