TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025006525
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023107366
出願日2023-06-29
発明の名称メタン製造システム
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類C25B 9/00 20210101AFI20250109BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】 エネルギーロスの低減を図ることができるメタン製造システムを提供する。
【解決手段】 水蒸気を発生する水蒸気発生装置11と、二酸化炭素を主成分とする第1ガスを第1配管P1を通じて導入するとともに水蒸気発生装置11で発生した水蒸気を第2配管P2を通じて導入し、水蒸気の電気分解及びサバティエ反応を生じさせてメタンを主成分とする第2ガスと酸素を含む水蒸気である酸素含有水蒸気とを生成し、第2ガスを第3配管P3へ送出するとともに酸素含有水蒸気を第4配管P4へ送出する電解メタネーション装置12と、第4配管P4へ送出された酸素含有水蒸気を水蒸気発生装置11及び第2配管P2のうちの少なくとも一方へ供給する返送配管P5と、を備えている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
水蒸気を発生する水蒸気発生装置と、
二酸化炭素を主成分とする第1ガスを第1配管を通じて導入するとともに前記水蒸気発生装置で発生した水蒸気を第2配管を通じて導入し、水蒸気の電気分解及びサバティエ反応を生じさせてメタンを主成分とする第2ガスと酸素を含む水蒸気である酸素含有水蒸気とを生成し、前記第2ガスを第3配管へ送出するとともに前記酸素含有水蒸気を第4配管へ送出する電解メタネーション装置と、
前記第4配管へ送出された前記酸素含有水蒸気を前記水蒸気発生装置及び前記第2配管のうちの少なくとも一方へ供給する返送配管と、
を備えたメタン製造システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記返送配管に設置され前記酸素含有水蒸気の流量を調整する流量調整弁と、
前記流量調整弁を制御する流量制御器と、をさらに備えた、
請求項1に記載のメタン製造システム。
【請求項3】
前記流量制御器は、
前記電解メタネーション装置から前記第4配管へ送出された前記酸素含有水蒸気の酸素濃度と、
前記電解メタネーション装置に導入される前記第1ガス中の二酸化炭素の流量と前記電解メタネーション装置から前記第3配管へ送出された前記第2ガス中のメタンの流量とに基づいて算出される二酸化炭素の反応率と、
のうちの少なくともいずれか1つに基づいて、前記流量調整弁を制御する、
請求項2に記載のメタン製造システム。
【請求項4】
前記流量制御器は、
前記電解メタネーション装置から前記第4配管へ送出された前記酸素含有水蒸気の酸素濃度と、
前記電解メタネーション装置に導入される前記第1ガス中の二酸化炭素の流量と前記電解メタネーション装置から前記第3配管へ送出された前記第2ガス中のメタンの流量とに基づいて算出される二酸化炭素の反応率と、
前記第2配管を通って前記電解メタネーション装置へ導入されるガスの温度と、
のうちの少なくともいずれか1つに基づいて、前記流量調整弁を制御する、
請求項2に記載のメタン製造システム。
【請求項5】
前記第2配管を通って前記電解メタネーション装置へ導入されるガスの温度を測定する温度センサと、
前記返送配管を流れる前記酸素含有水蒸気を加熱し、加熱温度を調整可能な加熱装置と、
前記加熱装置を制御する加熱制御器と、をさらに備え、
前記加熱制御器は、
前記温度センサで測定されるガスの温度が所定範囲内の温度を維持するように前記加熱装置を制御する、
請求項1に記載のメタン製造システム。
【請求項6】
前記返送配管に設置され前記酸素含有水蒸気の流量を調整する流量調整弁と、
前記流量調整弁を制御する流量制御器と、をさらに備え、
前記流量制御器は、
前記電解メタネーション装置から前記第4配管へ送出された前記酸素含有水蒸気の酸素濃度と、
前記電解メタネーション装置に導入される前記第1ガス中の二酸化炭素の流量と前記電解メタネーション装置から前記第3配管へ送出された前記第2ガス中のメタンの流量とに基づいて算出される二酸化炭素の反応率と、
のうちの少なくともいずれか1つに基づいて、前記流量調整弁を制御する、
請求項5に記載のメタン製造システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、メタン製造システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、焼却プラントには、焼却前の廃棄物に含まれる有機物を利用してメタンを生成する設備が備えられている場合がある。例えば、特許文献1には、焼却プラントにメタン発酵装置を備えており、廃棄物から発酵不適物を除去してメタン発酵装置の原料として用いることが記載されている。この特許文献1の場合、メタン発酵装置で生成されたバイオガスをメタンと二酸化炭素に分離する。さらに、分離された二酸化炭素と、水電解装置で生成された水素とをメタネーション装置へ供給し、メタネーション装置でメタン及び水を合成するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6940713号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のように特許文献1には、二酸化炭素と水素とを導入してメタンを生成するメタネーション装置が記載されている。一方、二酸化炭素と水蒸気とを導入してメタンを生成する電解メタネーション装置が知られている。この電解メタネーション装置では、水蒸気の電気分解及びサバティエ反応を生じさせてメタンを主成分とするガスが取り出されるとともに、酸素を含む水蒸気である酸素含有水蒸気が副産物として取り出される。この酸素含有水蒸気に含まれる水蒸気は反応に使われなかった余剰の水蒸気である。この酸素含有水蒸気は大気に比べて非常に高温であり、大気に放出すればエネルギーロスとなる。
【0005】
本開示は上記のような課題を解決するためになされたもので、エネルギーロスの低減を図ることができるメタン製造システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示のある態様に係るメタン製造システムは、水蒸気を発生する水蒸気発生装置と、二酸化炭素を主成分とする第1ガスを第1配管を通じて導入するとともに前記水蒸気発生装置で発生した水蒸気を第2配管を通じて導入し、水蒸気の電気分解及びサバティエ反応を生じさせてメタンを主成分とする第2ガスと酸素を含む水蒸気である酸素含有水蒸気とを生成し、前記第2ガスを第3配管へ送出するとともに前記酸素含有水蒸気を第4配管へ送出する電解メタネーション装置と、前記第4配管へ送出された前記酸素含有水蒸気を前記水蒸気発生装置及び前記第2配管のうちの少なくとも一方へ供給する返送配管と、を備えている。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、以上に説明した構成を有し、エネルギーロスの低減を図ることができるメタン製造システムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態のメタン製造システムの一例を示すブロック図である。
図2は、電解メタネーション装置に用いられるセルの構造の概略を示す図である。
図3は、第2実施形態のメタン製造システムの一例を示すブロック図である。
図4は、第3実施形態のメタン製造システムの一例を示すブロック図である。
図5は、第4実施形態のメタン製造システムの一例を示すブロック図である。
図6は、第6実施形態のメタン製造システムの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する場合がある。また、図面は理解しやすくするために、それぞれの構成要素を模式的に示したもので、形状及び寸法比等については正確な表示ではない場合がある。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のメタン製造システムの一例を示すブロック図である。図1に示すメタン製造システム10Aは、水蒸気発生装置11、電解メタネーション装置12、流量調整弁13,14、第1~第4配管P1~P4、返送配管P5及び制御装置20等を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東ソー株式会社
電極
3か月前
有限会社 ナプラ
端子
2か月前
株式会社カネカ
電解装置
3か月前
株式会社大阪ソーダ
電解めっき用の電極
2か月前
三菱マテリアル株式会社
皮膜付端子材
5か月前
株式会社カネカ
水素生成システム
4か月前
上村工業株式会社
ワーク保持治具
1か月前
上村工業株式会社
ワーク保持治具
1か月前
京セラ株式会社
共電解装置
5か月前
マルイ鍍金工業株式会社
電解研磨システム
3か月前
本田技研工業株式会社
制御装置
3か月前
本田技研工業株式会社
制御装置
3か月前
住友化学株式会社
ダイヤモンド電極
3か月前
旭化成株式会社
電解装置
1か月前
旭化成株式会社
電解装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
6か月前
株式会社豊田中央研究所
水電解システム
5か月前
株式会社豊田中央研究所
水電解システム
5か月前
大同メタル工業株式会社
摺動部材
3か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
6か月前
株式会社M3
塩水の磁気処理による水素製造システム
1か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解装置
5か月前
株式会社カネカ
ガス拡散電極及び電解装置
3か月前
セーレン株式会社
導電フィルム及びその製造方法
9日前
株式会社東芝
電解装置
3か月前
株式会社SCREENホールディングス
水電解装置
4か月前
本田技研工業株式会社
電解合成システム
2か月前
株式会社M3
磁気処理液体の電気分解による水素製造機構
2か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解システム
5か月前
株式会社荏原製作所
めっき装置
4か月前
トヨタ自動車株式会社
水電解システム
6か月前
株式会社荏原製作所
めっき装置
3か月前
株式会社トクヤマ
電解装置
4か月前
続きを見る