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公開番号
2024102926
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-08-01
出願番号
2023007002
出願日
2023-01-20
発明の名称
皮膜付端子材
出願人
三菱マテリアル株式会社
代理人
個人
主分類
C25D
7/00 20060101AFI20240725BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】基材の強度が低い場合でも、耐摩耗性及び耐熱性に優れる皮膜付端子材を提供する。
【解決手段】銅又は銅合金からなる基材の上に皮膜が形成されてなり、該皮膜は、基材の上に形成されたニッケルめっき層と、該ニッケルめっき層の上に形成された銀ニッケルカリウム合金めっき層と、を備え、銀ニッケルカリウム合金めっき層は、膜厚が1.0μm以上であり、ニッケルめっき層は、膜厚が1.0μm以上5.0μm以下で、該ニッケルめっき層の表面で測定したビッカース硬さが250HV以上600HV以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
銅又は銅合金からなる基材の上に皮膜が形成されてなり、該皮膜は、前記基材の上に形成されたニッケルめっき層と、該ニッケルめっき層の上に形成された銀ニッケルカリウム合金めっき層と、を備え、
前記銀ニッケルカリウム合金めっき層は、膜厚が1.0μm以上であり、
前記ニッケルめっき層は、膜厚が1.0μm以上5.0μm以下で、該ニッケルめっき層の表面で測定したビッカース硬さが250HV以上600HV以下であることを特徴とする皮膜付端子材。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記ニッケルめっき層は、前記基材の上に形成した第1ニッケルめっき層と、該第1ニッケルめっき層の上に形成した第2ニッケルめっき層とからなり、第1ニッケルめっき層は有機添加剤が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の皮膜付端子材。
【請求項3】
前記第1ニッケルめっき層の膜厚は0.5μm以上4.5μm以下であることを特徴とする請求項2に記載の皮膜付端子材。
【請求項4】
前記銀ニッケルカリウム合金めっき層の上に、ガス成分であるC、H、S、O、Nを除く銀の純度が99質量%以上の銀めっき層を有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の皮膜付端子材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、大電流、高電圧が印加される自動車や民生機器等の電気配線の接続に使用される有用な皮膜が設けられた皮膜付端子材に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の電気配線の接続に用いられる車載用コネクタが知られている。車載用コネクタ(車載用端子)は、メス端子に設けられた接触片とメス端子内に挿入されたオス端子とが所定の接触圧で接触することで、電気的に接続されるように設計された端子対を備える。
【0003】
このようなコネクタ(端子)として、近年、自動車の大電流・高電圧化に伴い、表面に銀等の貴金属めっきが施され、より大きな電流を流すことができ耐熱性及び耐摩耗性に優れた端子の用途が増加している。
【0004】
耐熱性及び耐摩耗性が求められる車載用端子に用いられる端子材として、本出願人は、特許文献1に記載のコネクタ用端子材(皮膜付端子材)を提案した。この端子材は、銅又は銅合金からなる基材と、基材の上の少なくとも一部に形成された銀ニッケルカリウム合金めっき層と、を備え、銀ニッケルカリウム合金めっき層は、膜厚が0.5μm以上20.0μm以下で、ニッケル含有量が0.02質量%以上0.60質量%以下、カリウム含有量が0.03質量%以上1.00質量%以下であり、銀ニッケルカリウム合金めっき層の平均結晶粒径は10nm以上150nm以下とされる。
【0005】
この場合、銀ニッケルカリウム合金めっき層の上の少なくとも一部に、ガス成分であるC、H、S、O、Nを除く銀の純度が99質量%以上、膜厚0.1μm以上5.0μm以下の銀めっき層をさらに備えていてもよいと記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-022071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、この種の端子材の基材には、銅又は銅合金が用いられるが、大電流を流すことから、導電性に優れる純銅又はタフピッチ銅などの純銅系銅合金を用いることが多い。
しかしながら、この純銅や純銅系銅合金は、強度的に低いため、端子として相手端子に挿入時の圧力によって接触面が歪みやすく、表面のめっき層の摩耗がより加速されるおそれがある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、基材の強度が低い場合でも、耐摩耗性及び耐熱性に優れる皮膜付端子材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の皮膜付端子材は、銅又は銅合金からなる基材の上に皮膜が形成されてなり、該皮膜は、前記基材の上に形成されたニッケルめっき層と、該ニッケルめっき層の上に形成された銀ニッケルカリウム合金めっき層と、を備え、前記銀ニッケルカリウム合金めっき層は、膜厚が1.0μm以上であり、前記ニッケルめっき層は、膜厚が1.0μm以上5.0μm以下で、該ニッケルめっき層の表面で測定したビッカース硬さが250HV以上600HV以下である。
【0010】
本発明では、表面の銀ニッケルカリウム合金めっき層の下に所定のビッカース硬さのニッケルめっき層が形成されているので、銀ニッケルカリウム合金めっき層が硬質のニッケルめっき層に支持されることから、潤滑効果に優れ、耐摩耗性が向上する。また、表面は銀ニッケルカリウム合金めっき層であるので、高温環境下でも酸化しにくく、接触抵抗の増大を抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
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