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公開番号2024135660
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046453
出願日2023-03-23
発明の名称電解研磨システム
出願人マルイ鍍金工業株式会社
代理人個人
主分類C25F 7/00 20060101AFI20240927BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】電解研磨処理において、同種、異種の多数の被処理物を一度に処理することができる。
【解決手段】前記天井クレーンは、環状または直線状に張り渡された天井レール上を移動する移動台車から2本のチェーンを吊下して被処理物を運搬する。前記2本のチェーンは、前記移動台車から吊下げられた天井レール方向の前後に配置される。前記吊りかごは、前記2本のチェーンに吊下げられる。前記移動台車は、移動制御手段で前後の移動が制御される。前記吊りかごには、主陽極と主負極を配設し、前記主陽極から正の枝電極が当該吊りかごに収納された被処理物に接続され、また、主負極から負の枝電極が前記被処理物の近傍の電解液中に張り出される。当該吊りかごは、同種、異種にかかわらず複数の研磨被処理物を収容でき、各研磨被処理物は当該吊りかごの中にさらに設けられた位置保持枠内に収められる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
環状に構成された天井レール上を移動する移動台車からチェーンを垂下して被処理物を運搬する天井クレーンと、
前記移動台車から吊下された天井レール方向の前後の2本のチェーンと、
前記2本のチェーンに係止可能であるとともに、主陽極と主陰極を配設した吊りかごと、
前記移動台車の移動を制御する移動制御手段と、
前記2本のチェーンをそれぞれ制御して前記吊りかごの傾きと高さを制御するチェーン制御手段と、
を備えたことを特徴とする電解研磨システム。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記吊りかごは、複数の被処理物を収容し、前記主陽極と各被処理物を正の枝電極を介して接続し、主陰極から負の枝電極を前記各被処理物の近辺に張り出した、請求項1に記載の電解研磨システム。
【請求項3】
前記チェーン制御手段が、2本のチェーンを別個に伸縮させて吊りかごの傾きを制御する伸縮制御手段と、吊りかごの振動を制御する振動制御手段を備えた請求項1に記載の電解研磨システム。
【請求項4】
前記移動台車が、自走機能を備えたチェーンブロックと自走機能のないチェーンブロックを移動方向前後に連結した構成である請求項1に記載の電解研磨システム。
【請求項5】
前記吊りかごが、主陽極と、主負極を備えた請求項1に記載の電解研磨システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電解研磨に関し、特に、電解研磨の半自動化システムに関するものである。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
電解研磨は、被処理物側を陽極、電解液側を陰極にして、所定の電流を流して、被処理物の表面を電気的に削る処理である。ステンレスについては、この電解研磨処理は同時に不働態膜を形成する処理でもある。電解研磨は、電気鍍金と異なって大きな電流を流す必要があることから、電極間の距離を小さくして10Vとか20Vと言った電圧で処理するようになっている。
【0003】
図9は電解研磨をする前に電極を組み立てている状態を示すものである。被処理物1の近辺で、当該被処理物1との絶縁を確保した状態で陰極の骨格70を組み立て、当該陰極の骨格70から、更に補助極71を被処理物の周囲に張り出して固定する構成としている。尚、被処理物である陽極74は、被処理物に対して直接陽極リードが接続される。
【0004】
当該陰極の骨格70を利用して、もしくは被処理物1から直接チェーン75で被処理物1を前記陰極の骨格70、補助極71おともに天井クレーン等で吊り下げた状態で、電解液に浸漬する。
【0005】
電解液中での電解研磨が終了すると、被処理物を前記電極ごと電解液から外に出し、付着した電解液を滴下させてから更に、水洗する。その後電極を外して湯洗工程、乾燥工程へと進むことになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
なし
【非特許文献】
【0007】
なし
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
電解メッキの場合は比較的電流が小さく、多数の鍍金被処理物を共通の電極で処理できるので自動化しやすく、現実に自動化された工場が稼働している。しかしながら、電解研磨の場合は、前記したように被処理物ごとに電極を組む必要があり、図9に示すように負極の設置が大掛かりとなり、自動化ははなはだ困難となる。
【0009】
従って、多数の同種被処理物を同時に電解研磨することが出ず、ましてや異なる形状の複数被処理物を同時に電解研磨することはできなかった。
【0010】
仮に、上記電極の問題が解決した場合であっても、陰極から発生する気泡が被処理物に付着すると、その部分の研磨が十分でなかったり、色が他の部分と異なったりの状態が発生する。
(【0011】以降は省略されています)

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