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公開番号2024176535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023095118
出願日2023-06-08
発明の名称電解液体生成装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人北斗特許事務所
主分類C25B 9/63 20210101AFI20241212BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約【課題】電解部の位置ずれを低減する。
【解決手段】電解液体生成装置100は、電解部1と、ハウジング3と、給電部4と、を備える。給電部4は、電極ピン41と、電極板42A,42Bと、を含む。電極ピン41は、第2方向D2における長さがフランジ部411よりも短いシャフト部413を有する。第2方向D2におけるフランジ部411の長さは、第2方向D2における第1貫通孔421の開口長さよりも長い。フランジ部411の中心と第1貫通孔421の中心と第2貫通孔の中心とを一致させた状態で、第2方向D2におけるシャフト部413と第1貫通孔421との間の第1クリアランスは、第2方向D2におけるシャフト部413と第2貫通孔との間の第2クリアランスよりも大きい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体を電解処理する電解部と、
前記電解部が内部に配置されているハウジングと、
前記液体を電解処理するための電力を前記電解部に供給する給電部と、を備え、
前記給電部は、
前記電解部の積層方向である第1方向に長尺であって、前記第1方向における第1端にフランジ部が設けられており、前記第1方向における前記第1端とは反対側の第2端を含む所定範囲にねじ部が設けられている電極ピンと、
前記電極ピンが挿通される第1貫通孔を有し、前記電解部に電気的に接続されている電極板と、を含み、
前記ハウジングは、前記電極板の前記第1貫通孔に挿通させた前記電極ピンが挿通される第2貫通孔を有し、
前記電極ピンは、前記第1方向と直交する第2方向における長さが前記フランジ部よりも短いシャフト部を有し、
前記第2方向における前記フランジ部の長さは、前記第2方向における前記第1貫通孔の開口長さよりも長く、
前記フランジ部の中心と前記第1貫通孔の中心と前記第2貫通孔の中心とを一致させた状態で、前記第2方向における前記シャフト部と前記第1貫通孔との間の第1クリアランスは、前記第2方向における前記シャフト部と前記第2貫通孔との間の第2クリアランスよりも大きい、
電解液体生成装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記第1クリアランスは、前記シャフト部と前記第1貫通孔との間の全周にわたるクリアランスのうちの最小のクリアランスであり、
前記第2クリアランスは、前記シャフト部と前記第2貫通孔との間の全周にわたるクリアランスのうちの最大のクリアランスである、
請求項1に記載の電解液体生成装置。
【請求項3】
液体を電解処理する電解部と、
前記電解部が内部に配置されているハウジングと、
前記液体を電解処理するための電力を前記電解部に供給する給電部と、を備え、
前記給電部は、
前記電解部の積層方向である第1方向に長尺であって、前記第1方向における第1端にフランジ部が設けられており、前記第1方向における前記第1端とは反対側の第2端を含む所定範囲にねじ部が設けられている電極ピンと、
前記電極ピンが挿通される第1貫通孔を有し、前記電解部に電気的に接続されている電極板と、を含み、
前記ハウジングは、前記電極板の前記第1貫通孔に挿通させた前記電極ピンが挿通される第2貫通孔を有し、
前記電極ピンは、前記第1方向と直交する第2方向における長さが前記フランジ部よりも短いシャフト部を有し、
前記第2方向における前記フランジ部の長さは、前記第2方向における前記第1貫通孔の第1開口長さよりも長く、
前記第1開口長さ、及び前記第2方向における前記第2貫通孔の第2開口長さは、前記第2方向における前記シャフト部の長さよりも長く、
前記第1開口長さは、前記第2開口長さよりも長い、
電解液体生成装置。
【請求項4】
弾性を有し、前記電解部と前記電極板との間を接続しているばね部を更に備え、
前記ばね部は、前記第1方向からの平面視において、前記電極ピンの前記フランジ部と重ならないように配置されている、
請求項1~3のいずれか1項に記載の電解液体生成装置。
【請求項5】
前記シャフト部は、前記第1方向に延びる周面を有し、
前記周面を構成する複数の面のうち、前記第2方向において互いに対向する2つの面の少なくとも1つは、平面である、
請求項1~3のいずれか1項に記載の電解液体生成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に電解液体生成装置に関し、より詳細には、液体を電解処理する電解部を備える電解液体生成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、積層構造と、ハウジングと、を備える電解水生成装置が記載されている。積層構造は、陽極と、イオン交換膜と、陰極と、を含む。陽極及び陰極の各々には、ばね部を介して給電用シャフトが接続されている。特許文献1に記載の電解水生成装置では、積層構造をハウジングに収容させた後、各給電用シャフトにナットを締結することで積層構造がハウジングに固定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-011177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電解水生成装置(電解液体生成装置)では、給電用シャフト(電極ピン)とばね部とが一体に形成されているため、給電用シャフトの締結時に生じる回転方向の変位によって陽極又は陰極(電解部)の位置ずれが生じる場合がある。
【0005】
本開示の目的は、電解部の位置ずれを低減することが可能な電解液体生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る電解液体生成装置は、電解部と、ハウジングと、給電部と、を備える。前記電解部は、液体を電解処理する。前記ハウジングは、前記電解部が内部に配置されている。前記給電部は、前記液体を電解処理するための電力を前記電解部に供給する。前記給電部は、電極ピンと、電極板と、を含む。前記電極ピンは、前記電解部の積層方向である第1方向に長尺であって、前記第1方向における第1端にフランジ部が設けられており、前記第1方向における前記第1端とは反対側の第2端を含む所定範囲にねじ部が設けられている。前記電極板は、前記電極ピンが挿通される第1貫通孔を有し、前記電解部に電気的に接続されている。前記ハウジングは、前記電極板の前記第1貫通孔に挿通させた前記電極ピンが挿通される第2貫通孔を有する。前記電極ピンは、前記第1方向と直交する第2方向における長さが前記フランジ部よりも短いシャフト部を有する。前記第2方向における前記フランジ部の長さは、前記第2方向における前記第1貫通孔の開口長さよりも長い。前記フランジ部の中心と前記第1貫通孔の中心と前記第2貫通孔の中心とを一致させた状態で、前記第2方向における前記シャフト部と前記第1貫通孔との間の第1クリアランスは、前記第2方向における前記シャフト部と前記第2貫通孔との間の第2クリアランスよりも大きい。
【0007】
本開示の別の一態様に係る電解液体生成装置は、電解部と、ハウジングと、給電部と、を備える。前記電解部は、液体を電解処理する。前記ハウジングは、前記電解部が内部に配置されている。前記給電部は、前記液体を電解処理するための電力を前記電解部に供給する。前記給電部は、電極ピンと、電極板と、を含む。前記電極ピンは、前記電解部の積層方向である第1方向に長尺であって、前記第1方向における第1端にフランジ部が設けられており、前記第1方向における前記第1端とは反対側の第2端を含む所定範囲にねじ部が設けられている。前記電極板は、前記電極ピンが挿通される第1貫通孔を有し、前記電解部に電気的に接続されている。前記ハウジングは、前記電極板の前記第1貫通孔に挿通させた前記電極ピンが挿通される第2貫通孔を有する。前記電極ピンは、前記第1方向と直交する第2方向における長さが前記フランジ部よりも短いシャフト部を有する。前記第2方向における前記フランジ部の長さは、前記第2方向における前記第1貫通孔の第1開口長さよりも長い。前記第1開口長さ、及び前記第2方向における前記第2貫通孔の第2開口長さは、前記第2方向における前記シャフト部の長さよりも長い。前記第1開口長さは、前記第2開口長さよりも長い。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様に係る電解液体生成装置によれば、電解部の位置ずれを低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施形態に係る電解液体生成装置の分解斜視図である。
図2は、同上の電解液体生成装置の要部を示す断面図である。
図3は、同上の電解液体生成装置から蓋体を取り外した状態の平面図である。
図4は、同上の電解液体生成装置に関し、図2のX1-X1線断面図である。
図5は、同上の電解液体生成装置に関し、図2のX2-X2線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態に係る電解液体生成装置について、図面を参照して説明する。下記の実施形態において説明する各図は模式的な図であり、各構成要素の大きさや厚さのそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、下記の実施形態で説明する構成は本開示の一例にすぎない。本開示は、下記の実施形態に限定されず、本開示の効果を奏することができれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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