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公開番号
2025017873
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023121192
出願日
2023-07-26
発明の名称
筒型並列電極及びこれを用いた電解メッキ装置
出願人
有限会社サンコーテクニカ
代理人
個人
主分類
C25D
17/00 20060101AFI20250130BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】筒型隔膜電極と上下の連通タンクとの連結部分の構造を改良して、人力で容易に着脱できかつ水密性を有する連結構造を備えた筒型並列電極、およびこれを用いた電解メッキ装置を提供する。
【解決手段】本発明の実施例においては、筒型隔膜電極1と上下の連通タンク7、8との連結部分をユニオン接手を利用して接合している。ユニオン接手は、配管の直管部分を分断して、これを着脱可能かつ気密又は水密に連結する方法として用いられている。筒型隔膜電極1が上下連通タンク7、8に連結され、筒型隔膜電極1の両端にはユニオンネジ12が接合(固着)され、上部連通タンクの取り付け部と下部連通タンクの取り付け部には連結部材の直管部が溶接されており、ユニオンネジ12と連結部材とを第1パッキングを介在させ、ユニオンナット13を締め込むことで筒型隔膜電極1が上下連通タンクに水密に接合する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の筒型隔膜電極が、極液が流れる上部連通タンクと下部連通タンクに水密かつ着脱可能に連結している筒型並列電極において、
一端につばを備えた直管のつば付きユニオン管と、前記つば付きユニオン管の外周に摺動可能に装着され、内側に雌ネジが形成されたユニオンナットとを備えるA連結部材と、
直管のつば無しユニオン管と、前記つば無しユニオン管の外周に摺動可能に装着され、内側に雌ネジが形成されたユニオンナットとを備えるB連結部材と、
一端の外周に前記雌ネジと螺号する雄ネジが形成されたC連結部材と、
前記A連結部材と前記C連結部材との間に介装される第1パッキンと、
前記つば無しユニオン管の所望の位置に装着される第2パッキンとを有し、
前記A連結部材の他端又は前記B連結部材の他端が、前記上部連通タンクの孔部と前記下部連通タンクの孔部に溶接され、
前記C連結部材の他端が、前記筒型隔膜電極の両端にそれぞれ固着され、
前記ユニオンナットの回旋により前記筒型隔膜電極が着脱可能に構成されていることを特徴とする筒型並列電極。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
複数の筒型隔膜電極が、極液が流れる上部連通タンクと下部連通タンクに水密かつ着脱可能に連結した筒型並列電極において、
一端につばを備えた直管のつば付きユニオン管と、前記つば付きユニオン管の外周に摺動可能に装着され、内側に雌ネジが形成されたユニオンナットとを備えるA連結部材と、
直管のつば無しユニオン管と、前記つば無しユニオン管の外周に摺動可能に装着され、内側に雌ネジが形成されたユニオンナットとを備えるB連結部材と、
一端の外周に前記雌ネジと螺号する雄ネジが形成されたC連結部材と、
前記A連結部材と前記C連結部材との間に介装される第1パッキングと、
前記つば無しユニオン管の所望の位置に装着される第2パッキングとを有し、
前記A連結部材の他端又は前記B連結部材の他端が、前記筒型隔膜電極の両端にそれぞれ固着され、
前記上部連通タンクの孔部と前記下部連通タンクの孔部に前記C連結部材の他端がそれぞれ溶接され、
前記ユニオンナットの回旋により前記筒型隔膜電極が着脱可能に構成されていることを備えたことを特徴とする筒型並列電極。
【請求項3】
複数の筒型隔膜電極が、極液が流れる上部連通タンクと下部連通タンクに水密かつ着脱可能に連結した筒型並列電極において、
一端につばを備えた直管のつば付きユニオン管と、前記つば付きユニオン管の外周に摺動可能に装着され、内側に雌ネジが形成されたユニオンナットとを備えるA連結部材と、
直管のつば無しユニオン管と、前記つば無しユニオン管の外周に摺動可能に装着され、内側に雌ネジが形成されたユニオンナットとを備えるB連結部材と、
一端の外周に前記雌ネジと螺号する雄ネジが形成されたC連結部材と、
前記A連結部材と前記C連結部材との間に介装される第1パッキングと、
前記つば無しユニオン管の所望の位置に装着される第2パッキングとを有し、
前記A連結部材の他端又は前記B連結部材の他端が、前記上部連通タンクの孔部に溶接され、前記C連結部材の他端が前記下部連通タンクの孔部に溶接され、
前記筒型隔膜電極の上端に前記C連結部材の他端が固着され、下端に前記A連結部材の他端又は前記B連結部材の他端が固着され、
前記ユニオンナットの回旋により前記筒型隔膜電極が着脱可能に構成されていることを特徴とする筒型並列電極。
【請求項4】
複数の筒型隔膜電極が、極液が流れる上部連通タンクと下部連通タンクに水密かつ着脱可能に連結した筒型並列電極において、
一端につばを備えた直管のつば付きユニオン管と、前記つば付きユニオン管の外周に摺動可能に装着され、内側に雌ネジが形成されたユニオンナットとを備えるA連結部材と、
直管のつば無しユニオン管と、前記つば無しユニオン管の外周に摺動可能に装着され、内側に雌ネジが形成されたユニオンナットとを備えるB連結部材と、
一端の外周に前記雌ネジと螺号する雄ネジが形成されたC連結部材と、
前記A連結部材と前記C連結部材との間に介装される第1パッキングと、
前記つば無しユニオン管の所望の位置に装着される第2パッキングとを有し、
前記C連結部材の他端が前記上部連通タンクの孔部に溶接され、前記下部連通タンクの孔部に前記A連結部材の他端又はB連結部材の他端が溶接され、
前記筒型隔膜電極の上端に前記A連結部材の他端又はB連結部材の他端が固着され、下端に前記C連結部材の他端が固着され、
前記ユニオンナットの回旋により前記筒型隔膜電極が着脱可能に構成されていることを特徴とする筒型並列電極。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の筒型並列電極が、複数、電解槽内に配置され、前記極液を前記の上部連通タンクから下部連通タンクに循環させる極液循環手段と、
前記筒型並列電極のそれぞれに電解用電力を供給する給電手段
とを備えたことを特徴とする電解メッキ装置。
【請求項6】
請求項3又は4に記載の筒型並列電極が、複数、電解槽内に配置され、前記極液を前記の上部連通タンクから下部連通タンクに循環させる極液循環手段と、
前記筒型並列電極のそれぞれに電解用電力を供給する給電手段
とを備えたことを特徴とする電解メッキ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は電着塗装、電気分解等の電解処理に用いられる隔膜付き電極に関し、特に分解・組立を容易にした筒型並列電極とこれを用いた電解メッキ装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
電解メッキ、電気分解等の電解処理に使用される電解槽には、隔膜付き電極(以下、隔膜電極という)が用いられることが多い。隔膜電極は、電極本体とイオン交換膜(電解液の正負イオンのバランス調整のために用いられる)が一体に構成されてなるもので、その形式・構造等は多種・多様である。本出願人は先に、新たな隔膜電極として、「メッキ用筒型並列電極」の提案を行っている(特許文献1)。
【0003】
本発明は、上記のメッキ用筒型並列電極の構造の改良に関するものである。先ず、このメッキ用筒型並列電極について説明する。図1は、先行技術の隔膜電極の構造を示す断面模式図である。この筒型隔膜電極1は、図1に見られるように、筒状の電極本体2の外側に、芯材2-1、筒状のイオン交換膜3と、さらにその外側に筒状の保護膜4が配される3層構造になっている。電極本体2は、導電性及び透水性を有する材料、例えば銅製金網からなっている。
【0004】
イオン交換膜3は、多孔質のイオン交換樹脂の薄膜からなり、その厚みは0.3mm~0.5mmと極めて薄い。そのため、イオン交換膜3の変形・破損を防ぐ目的で、その外側の保護膜4で保護されている。保護膜4は透水性で、例えば多孔質の樹脂フィルムからなっている。
【0005】
その上端には上部取り付け部5が、また、下端には下部取り付け部6が配されている。この取り付け部材が必要な理由は、筒型隔膜電極の強度が小さく、直接固定するのが難しいためである。
なお、詳細は省略するが電極本体2には導電部が設けられており、これが給電端子と接触することにより電極本体に電力が供給されるように構成されている。
【0006】
なお、図1は、作図の都合上、縦横の縮尺比率が異なっているが、筒型隔膜電極1の大きさは、直径70mm程度、長さ1000mm程度である。この3層構造の筒型隔膜電極1は、図2に示す上下一対の上部連通タンク7、下部連通タンク8に連結されて、極液が供給される。すなわち、これらの連通タンクは、図2に示すフランジ10を介して、極液配管に固定されている。
【0007】
図2は、先行技術における筒型隔膜電極の取り付け構造を示す断面模式図である。筒型隔膜電極1(簡単するため3層構造は示していない)の上部取り付け部5は、上部連通タンク7の底面の孔部(上部連通タンク取り付け部とも称する)に連結され、下部取り付け部6は、下部連通タンク8の底面の孔部(下部連通タンク取り付け部とも称する)に連結されている。先行技術においては、その連結部(図中破線の円で囲んでいる部分)は、溶接接合されている。
【0008】
また、筒型隔膜電極1の電極本体2には、電解電力を供給する必要があり、この例では、上部連通タンク7の上部に給電端子9を、各筒型隔膜電極ごとに配設し、タンク内に設けられた接触子(図示していない)に上部取り付け部5の導電部が接触することにより、電極本体2に電力が供給される。
【0009】
この筒型隔膜電極1を、近接して複数並列に配置する理由は、電解槽内の電解強度をなるべく一様にして、被メッキ物(ワーク)のメッキ厚みを均一にするためである。並列に配置する筒型隔膜電極の本数は、電解槽の幅に対応して増減される。また、複数の筒型膜状電極が並列に配列されたユニット(本明細書では、「筒型並列電極」という)は、電解槽の長手方向に直角になるように、所定の間隔で、多数配置される。
【0010】
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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