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公開番号2024062652
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022170637
出願日2022-10-25
発明の名称クランプ装置
出願人株式会社コスメック
代理人弁理士法人ATEN
主分類B23Q 3/06 20060101AFI20240501BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】圧縮エアなどの圧力流体を駆動に必要としない、または圧力流体を駆動に必要としてもその量が少なくてすむクランプ装置であって、クランプ対象物を精度良く位置決め固定し得るクランプ装置を提供すること。
【解決手段】クランプ装置は、主クランプ(101)および副クランプ(102)を備える。出力ロッド(4、30)は、軸方向のうちの先端側方向へカムロッド(37)を介して操作部材(7、32)によって移動され、軸方向のうちの基端側方向へ付勢手段(9)によって移動される。主クランプ(101)は、第1出力ロッド(4)の軸心(C1)を基準にしてクランプ対象物(WP)を位置決めするように構成され、副クランプ(102)は、直線(CL)に交差する方向においてクランプ対象物(WP)を位置決めするように構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
所定の間隔をあけて基台(CP)に固定される主クランプ(101)および副クランプ(102)であって、クランプ対象物(WP)を取り外し可能に固定する主クランプ(101)および副クランプ(102)を備え、
前記主クランプ(101)および前記副クランプ(102)は、それぞれ、
前記基台(CP)に固定されるハウジング(1)と、
前記ハウジング(1)に当該ハウジング(1)の軸方向に移動可能となるように挿入される出力ロッド(4、30)と、
前記ハウジング(1)の基端側に形成された筒孔(5)であって、前記出力ロッド(4、30)が前記軸方向に移動可能となるように挿入される筒孔(5)と、
前記出力ロッド(4、30)の基端側端面に回転可能な状態で配置される操作部材(7、32)であって、前記出力ロッド(4、30)を前記軸方向のうちの先端側方向へ押して移動させる操作部材(7、32)と、
前記筒孔(5)の内部に配置され、または前記筒孔(5)の内部に充填され、前記出力ロッド(4、30)を前記軸方向のうちの基端側方向へ押して移動させる付勢手段(9)と、
を有し、
前記主クランプ(101)は、前記主クランプ(101)を構成する前記出力ロッドとしての第1出力ロッド(4)の軸心(C1)を基準にして前記クランプ対象物(WP)を位置決めするように構成されており、
前記副クランプ(102)は、前記軸心(C1)から前記副クランプ(102)を構成する前記出力ロッドとしての第2出力ロッド(30)の軸心(C2)へ延ばした仮想の直線(CL)に交差する方向において前記クランプ対象物(WP)を位置決めするように構成されており、
前記基台(CP)との間に所定の間隔をあけて配置されるカムロッド(37)には、前記主クランプ(101)を構成する前記操作部材としての第1操作部材(7)が嵌り込む第1カム溝(38)、および前記副クランプ(102)を構成する前記操作部材としての第2操作部材(32)が嵌り込む第2カム溝(39)が外周面に形成されており、
前記第1カム溝(38)は、前記第1操作部材(7)を前記先端側方向へ押すための第1カム面(38a)を有し、
前記第2カム溝(39)は、前記第2操作部材(32)を前記先端側方向へ押すための第2カム面(39a)を有し、
前記第2操作部材(32)が前記第2カム溝(39)に嵌り込むのに先行して、前記第1操作部材(7)が前記第1カム溝(38)に嵌り込むことで、前記副クランプ(102)による前記クランプ対象物(WP)のロックに先行して、前記主クランプ(101)による前記クランプ対象物(WP)のロックが行われる、
クランプ装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1のクランプ装置において、
前記主クランプ(101)および前記副クランプ(102)は、それぞれ、
前記ハウジング(1)から突設される筒状のプラグ部(3)と、
前記プラグ部(3)に外嵌される環状のコレット(17、33)であって、弾性的に縮径されるコレット(17、33)と、
を有し、
前記主クランプ(101)を構成する前記コレットとしての第1コレット(17)の外周面(17a)は、平面視において円形もしくは多角形の先細りの外周面、または周方向において相互に等しい間隔で少なくとも3つの凸部(45)を側面に有する先細りの外周面とされ、
前記副クランプ(102)を構成する前記コレットとしての第2コレット(33)の外周面(33a)は、前記直線(CL)に交差する方向の側面に凸部(36)を有する先細りの外周面とされている、
クランプ装置。
【請求項3】
請求項1または2のクランプ装置において、
前記第1出力ロッド(4)の基端側端面および前記第2出力ロッド(30)の基端側端面に、それぞれ、第1凹部(6)および第2凹部(31)が形成されており、
前記第1凹部(6)に前記第1操作部材(7)が回転可能な状態で収容されているとともに、前記第2凹部(31)に前記第2操作部材(32)が回転可能な状態で収容されている、
クランプ装置。
【請求項4】
請求項1または2のクランプ装置において、
前記カムロッド(37)は、前記基台(CP)に沿って移動可能とされている、
クランプ装置。
【請求項5】
請求項1または2のクランプ装置において、
前記第1操作部材(7)および前記第2操作部材(32)は、球体、またはローラである、
クランプ装置。
【請求項6】
請求項3のクランプ装置において、
前記第1凹部(6)および前記第2凹部(31)の底中央部に、それぞれ、第1穴(27)および第2穴(34)が設けられており、
第1穴(27)および第2穴(34)のそれぞれに収容される第1磁石(28)および第2磁石(35)をさらに備え、
前記第1出力ロッド(4)、前記第2出力ロッド(30)、前記第1操作部材(7)、および前記第2操作部材(32)は、磁石に引き付けられる磁性体材料で形成されている、
クランプ装置。
【請求項7】
請求項1または2のクランプ装置において、
前記付勢手段(9)はバネ(9)である、
クランプ装置。
【請求項8】
請求項1または2のクランプ装置において、
前記主クランプ(101)および前記副クランプ(102)は、それぞれ、
前記ハウジング(1)から突設される筒状のプラグ部(3)と、
前記プラグ部(3)の周壁に形成された貫通孔(13)に挿入される係合部材(14)であって、前記出力ロッド(4、30)が前記軸方向へ移動されることにより前記貫通孔(13)内で移動され、前記プラグ部(3)が挿入可能となるように前記クランプ対象物(WP)に設けられる装着孔(24)が有する係止部(25)に当接可能となっている係合部材(14)と、
を有する、
クランプ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワークパレット、ワーク、金型、工具、または治具などのクランプ対象物を、基台としてのクランプパレット、またはテーブルなどに着脱可能に固定するのに好適なクランプ装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
この種のクランプ装置として、下記の特許文献1に記載されたものがある。従来技術に係るそのクランプ装置(クランプ)は、次のように構成されている。
【0003】
クランプ装置は、ハウジングから突設される筒状のプラグ部、出力ロッド、係合用のボール、およびピストンなどから構成される。クランプ装置を構成するハウジングには、圧力流体が給排されるクランプ室およびアンクランプ室が設けられている。クランプ装置の駆動、すなわちピストンおよび出力ロッドの駆動には、例えば圧縮エアが用いられ、駆動のたびに、クランプ室およびアンクランプ室に圧縮エアが給排される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/177385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようなクランプ装置(クランプ)が多数設置されると、圧縮エアの供給設備として、規模が大きな設備が必要となる。また、圧縮エアを給排する配管設備は、数量が多く且つ複雑なものとなる。これらは、省エネルギーおよび環境対策の点から好ましいとは言えない側面がある。そのため、駆動源として圧縮エアは不要である、または必要であるとしても最小限であることが望ましい。
【0006】
また、機械部品の加工精度などを高める場合、クランプ装置を構成するクランプが1つだけであると、ワークパレットなどのクランプ対象物をクランプ装置によって正確に位置決め固定することが難しいことがある。
【0007】
本発明の目的は、圧縮エアなどの圧力流体を駆動に必要としない、または圧力流体を駆動に必要としてもその量が少なくてすむクランプ装置であって、クランプ対象物を精度良く位置決め固定し得るクランプ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明に係るクランプ装置は、例えば、図1から図15に示すように、次のように構成される。
【0009】
(1)本願で開示するクランプ装置は、所定の間隔をあけて基台CPに固定される主クランプ101および副クランプ102であって、クランプ対象物(WP)を取り外し可能に固定する主クランプ101および副クランプ102を備える。前記主クランプ101および前記副クランプ102は、それぞれ、前記基台CPに固定されるハウジング1と、前記ハウジング1に当該ハウジング1の軸方向に移動可能となるように挿入される出力ロッド4、30と、前記ハウジング1の基端側に形成された筒孔5であって、前記出力ロッド4、30が前記軸方向に移動可能となるように挿入される筒孔5と、前記出力ロッド4、30の基端側端面に回転可能な状態で配置される操作部材7、32であって、前記出力ロッド4、30を前記軸方向のうちの先端側方向へ押して移動させる操作部材7、32と、前記筒孔5の内部に配置され、または前記筒孔5の内部に充填され、前記出力ロッド4、30を前記軸方向のうちの基端側方向へ押して移動させる付勢手段9と、を有する。前記主クランプ101は、前記主クランプ101を構成する前記出力ロッドとしての第1出力ロッド4の軸心C1を基準にして前記クランプ対象物WPを位置決めするように構成されている。前記副クランプ102は、前記軸心C1から前記副クランプ102を構成する前記出力ロッドとしての第2出力ロッド30の軸心C2へ延ばした仮想の直線CLに交差する方向において前記クランプ対象物WPを位置決めするように構成されている。前記基台CPとの間に所定の間隔をあけて配置されるカムロッド37には、前記主クランプ101を構成する前記操作部材としての第1操作部材7が嵌り込む第1カム溝38、および前記副クランプ102を構成する前記操作部材としての第2操作部材32が嵌り込む第2カム溝39が外周面に形成されている。前記第1カム溝38は、前記第1操作部材7を前記先端側方向へ押すための第1カム面38aを有し、前記第2カム溝39は、前記第2操作部材32を前記先端側方向へ押すための第2カム面39aを有する。前記第2操作部材32が前記第2カム溝39に嵌り込むのに先行して、前記第1操作部材7が前記第1カム溝38に嵌り込むことで、前記副クランプ102による前記クランプ対象物WPのロックに先行して、前記主クランプ101による前記クランプ対象物WPのロックが行われる。付勢手段9は、例えばバネまたは圧縮ガス(圧力ガス)である。
【0010】
なお、前記第2操作部材32が前記第2カム面39aによって前記先端側方向へ移動されるのに先行して、前記第1操作部材7が前記第1カム面38aによって前記先端側方向へ移動されることで、前記副クランプ102による前記クランプ対象物WPのロックに先行して、前記主クランプ101による前記クランプ対象物WPのロックが行われるようにされてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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