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公開番号2024062602
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022170557
出願日2022-10-25
発明の名称加熱調理方法及び加熱調理装置
出願人株式会社中西製作所
代理人
主分類F24C 1/00 20060101AFI20240501BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】扉部を開けたときの調理室内の温度低下を抑制する加熱調理方法及び加熱調理装置を提供する。
【解決手段】調理室の正面側に有する扉部と、調理室の壁面の一部に沿うように設け、壁面との間に間隙を形成する加熱プレートと、間隙内に位置させ、調理室内の流体と、調理室の壁面及び加熱プレートとを加熱する加熱手段と、調理物を調理室内で配置する配置手段とを備え、加熱手段により、調理室の壁面及び加熱プレートを加熱するとともに、調理室内の流体の温度を、所定の温度まで加熱し、扉部を開けて形成される調理室の開口から調理物を調理室内に配置するときに、調理室内で比較的温度の高い流体を間隙に滞留させ、調理室内へと調理物を配置して扉部を閉め、間隙に滞留させた流体及び加熱された加熱プレートにより、常温の大気の流入により温度の低下した調理室内の流体を加熱し、加熱された流体により調理物を加熱調理するものである。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
直方体形状の略密閉した状態の調理室内で、調理物を加熱調理する加熱調理方法において、
前記調理室の壁面と、前記調理室の壁面の一部に沿うように設けた加熱プレートとの間に間隙を形成し、前記間隙内に位置させた加熱手段により、前記調理室の壁面及び前記加熱プレートを加熱するとともに、前記調理室内の流体の温度を、調理物を加熱調理する温度である所定の温度まで加熱する加熱ステップと、
前記調理室の正面側に有する扉部を開けて形成される前記調理室の開口から、前記加熱ステップで加熱した流体が流動する前記調理室内へと調理物を配置して、前記扉部を閉める配置ステップと、
前記配置ステップで前記調理室内へと配置した調理物を、前記加熱ステップで加熱した流体で加熱調理する加熱調理ステップと、
前記加熱調理ステップで加熱調理した調理物を、前記扉部を開けて前記調理室の開口から取り出す取り出しステップと、
を含み、
前記配置ステップでは、
前記扉部を開けたとき、前記調理室内で比較的温度の高い流体を前記間隙に滞留させ、
前記調理室内へと調理物を配置して前記扉部を閉めた後、前記間隙に滞留させた流体及び前記加熱された加熱プレートにより、常温の大気の流入により温度の低下した前記調理室内の流体を加熱し、前記加熱調理ステップで前記加熱された流体により調理物を加熱調理する
ことを特徴とする加熱調理方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
調理室内へと蒸気を供給する蒸気供給ステップをさらに備え、
前記蒸気供給ステップを行いつつ、前記蒸気供給ステップで調理室内へと供給した流体である蒸気を所定の温度に加熱する加熱ステップを行う
ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理方法。
【請求項3】
加熱ステップでは、
蒸気供給ステップで調理室内へと供給した蒸気を、前記調理室の奥側壁面に沿って下方に流動させ、
前記奥側壁面側から、前記調理室の底面に沿うように設けた加熱プレートである下加熱プレートと、前記調理室の底面と、扉部側の一辺を前記底面側に折り返して下端の一辺を前記底面へと当接させた下折返し部と、により前記扉部側を略閉鎖して形成した下滞留部内へと蒸気を流動させて滞留させ、
前記下滞留部内に位置させた加熱手段である下加熱手段により蒸気を加熱して過熱水蒸気とする
ことを特徴とする請求項2に記載の加熱調理方法。
【請求項4】
蒸気供給ステップを行いつつ、加熱調理ステップを行い、
前記蒸気供給ステップを、前記加熱調理ステップを行っている間に停止する
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の加熱調理方法。
【請求項5】
直方体形状の略密閉された調理室内で、調理物を加熱調理する加熱調理装置において、
前記調理室の正面側に有する扉部と、
前記調理室の壁面の一部に沿うように設け、前記調理室の壁面との間に間隙を形成する加熱プレートと、
前記間隙内に位置させ、前記調理室内の流体を所定の温度に加熱するとともに、前記調理室の壁面及び前記加熱プレートを加熱する加熱手段と、
載置された調理物を、前記調理室内で配置する配置手段と、
を備え、
前記加熱手段により、前記調理室の壁面及び前記加熱プレートを加熱するとともに、前記調理室内の流体の温度を、調理物を加熱調理する温度である所定の温度まで加熱し、
前記扉部を開けて形成される調理室の開口から調理物を前記調理室内に配置するときに、前記調理室内で比較的温度の高い流体を前記間隙に滞留させ、
前記調理室内へと調理物を配置して前記扉部を閉め、前記間隙に滞留させた流体及び前記加熱された加熱プレートにより、常温の大気の流入により温度の低下した前記調理室内の流体を加熱し、前記加熱された流体により調理物を加熱調理する
ことを特徴とする加熱調理装置。
【請求項6】
調理室内の天面に沿うように設け、前記調理室の天面との間に間隙を形成する加熱プレートである上加熱プレートと、
前記間隙内に位置させた加熱手段である上加熱手段と、を備え、
前記上加熱プレートは、扉部側の一辺を前記調理室内の天面側に折り返した上折返し部を有し、
扉部を開けて調理物を前記調理室内に配置するとき、前記上折返し部により、前記扉部を開けたときに形成される前記調理室の開口から、前記間隙に滞留させた前記調理室内で比較的温度の高い流体が大気中へと流出してしまうことを抑制する
ことを特徴とする請求項5に記載の加熱調理装置。
【請求項7】
調理室内の底面に沿うように設け、前記調理室の底面との間に間隙を形成する加熱プレートである下加熱プレートと、
前記間隙内に位置させた加熱手段である下加熱手段と、を備え、
前記下加熱プレートは、扉部側の一辺を前記調理室内の底面側に折り返した下折返し部を有し、
扉部を開けて調理物を前記調理室内に配置するとき、前記下折返し部により、前記扉部を開けたときに形成される前記調理室の開口から、前記間隙に滞留させた前記調理室内で比較的温度の高い流体が大気中へと流出してしまうことを抑制する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の加熱調理装置。
【請求項8】
調理室内の奥側に、供給口から下方に向けて前記調理室内に蒸気を供給する蒸気供給部と、
前記調理室のいずれかの壁面で、前記蒸気供給部の供給口よりも上方に位置して、前記調理室内の流体を前記調理室外へと排気する排気口と、
を備え、
前記蒸気供給部から供給する蒸気を、下加熱プレートと前記調理室内の底面との間に形成する間隙へと流動させて、下加熱手段により加熱する
ことを特徴とする請求項7に記載の加熱調理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理方法及び加熱調理装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、バッチ式の加熱調理装置において、調理室内に供給した熱風や蒸気、過熱水蒸気等の流体により調理物を調理する際、予備的に調理室内を所定の温度に加熱した流体で満たすとともに調理室内を加熱し、扉部を開けて調理物を調理室内へと配置し、扉部を閉めて調理物の加熱調理をしていた。
【0003】
そのようなバッチ式の加熱調理装置では、調理室内に調理物を配置する際に、扉部を開けることにより形成される開口を通じて、調理室内の所定の温度に加熱された流体が大気中へと流出してしまい、調理室内には常温の大気が流入して調理室内の流体の温度、及び調理室内の温度が低下していた。
【0004】
これにより、調理物を調理室内に配置した後には調理室内の温度が低下してしまい、調理物を所定の温度の流体で加熱調理することが困難となってしまうという課題があった。
【0005】
特許文献1に記載されたものは、内部に電気ヒータを設けたバッチ式の加熱調理器である。この加熱調理器には、調理室の扉部である主扉を分割して開閉できるようにした小さな扉である小扉を設けている。そして、調理室内へと調理物を配置するときには主扉を開閉することなく、小扉を開閉することにより、調理室内の加熱された流体が大気中へと流出すること、及び調理室内に常温の大気が流入することを抑制し、調理室内の温度が低下することを抑制する加熱調理器である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
実公昭58-43684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載された加熱調理器では、小扉を開閉して調理室内へと配置することのできる調理物は、小扉を開けたときに形成される開口よりも小さな調理物である必要がある。そのため、小扉を開けたときに形成される開口よりも大きな調理物を調理室内へ配置、若しくは調理室内から取り出す場合は、結局のところ主扉を開けなくてはならず、調理室内の温度を低下させてしまうという課題は解決されていなかった。
【0008】
本願では、扉部を開けたときの、調理室内の温度低下を抑制することができる加熱調理方法及び加熱調理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明に係る加熱調理方法は、
直方体形状の略密閉した状態の調理室内で、調理物を加熱調理する加熱調理方法において、
前記調理室の壁面と、前記調理室の壁面の一部に沿うように設けた加熱プレートとの間に間隙を形成し、前記間隙内に位置させた加熱手段により、前記調理室の壁面及び前記加熱プレートを加熱するとともに、前記調理室内の流体の温度を、調理物を加熱調理する温度である所定の温度まで加熱する加熱ステップと、
前記調理室の正面側に有する扉部を開けて形成される前記調理室の開口から、前記加熱ステップで加熱した流体が流動する前記調理室内へと調理物を配置して、前記扉部を閉める配置ステップと、
前記配置ステップで前記調理室内へと配置した調理物を、前記加熱ステップで加熱した流体で加熱調理する加熱調理ステップと、
前記加熱調理ステップで加熱調理した調理物を、前記扉部を開けて前記調理室の開口から取り出す取り出しステップと、
を含み、
前記配置ステップでは、
前記扉部を開けたとき、前記調理室内で比較的温度の高い流体を前記間隙に滞留させ、
前記調理室内へと調理物を配置して前記扉部を閉めた後、前記間隙に滞留させた流体及び前記加熱された加熱プレートにより、常温の大気の流入により温度の低下した前記調理室内の流体を加熱し、前記加熱調理ステップで前記加熱された流体により調理物を加熱調理する
ことを特徴とするものである。
【0010】
また、本発明に係る加熱調理装置は、
直方体形状の略密閉された調理室内で、調理物を加熱調理する加熱調理装置において、
前記調理室の正面側に有する扉部と、
前記調理室の壁面の一部に沿うように設け、前記調理室の壁面との間に間隙を形成する加熱プレートと、
前記間隙内に位置させ、前記調理室内の流体を所定の温度に加熱するとともに、前記調理室の壁面及び前記加熱プレートを加熱する加熱手段と、
載置された調理物を、前記調理室内で配置する配置手段と、
を備え、
前記加熱手段により、前記調理室の壁面及び前記加熱プレートを加熱するとともに、前記調理室内の流体の温度を、調理物を加熱調理する温度である所定の温度まで加熱し、
前記扉部を開けて形成される調理室の開口から調理物を前記調理室内に配置するときに、前記調理室内で比較的温度の高い流体を前記間隙に滞留させ、
前記調理室内へと調理物を配置して前記扉部を閉め、前記間隙に滞留させた流体及び前記加熱された加熱プレートにより、常温の大気の流入により温度の低下した前記調理室内の流体を加熱し、前記加熱された流体により調理物を加熱調理する
ことを特徴とするものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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