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公開番号2024062203
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022170056
出願日2022-10-24
発明の名称毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/34 20060101AFI20240430BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】紫外線による毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定を極めて有効に抑制するとともに、乾燥時の感触のなめらかさ、湿潤時のきしみ感のなさも向上することができる毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤の提供。
【解決手段】下記成分(A)、(B)及び(C)を含有する毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維。
(A) 紫外線吸収剤
(B) 油ゲル化剤
(C) 非水液状成分(ただし、成分(A)及び成分(B)を除く)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記成分(A)、(B)及び(C)を含有する毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
(A) 紫外線吸収剤
(B) 油ゲル化剤
(C) 非水液状成分(ただし、成分(A)及び成分(B)を除く)
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
成分(A)が油溶性紫外線吸収剤である、請求項1に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項3】
成分(B)が、糖脂肪酸エステル系油ゲル化剤、グリセリン脂肪酸エステル系油ゲル化剤、アミノ酸誘導体系油ゲル化剤及びベンジリデンソルビトール系油ゲル化剤から選ばれる1種以上の化合物である、請求項1又は2に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項4】
成分(B)に対する成分(A)の質量比(A)/(B)が0.50以上100以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
【請求項5】
更に成分(D)を含有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤。
(D) 被膜形成剤
【請求項6】
毛髪又は頭飾製品用繊維の表面に紫外線吸収剤を含む被覆層を形成する、紫外線の照射に起因する毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定抑制方法。
【請求項7】
紫外線の照射を受ける毛髪又は頭飾製品用繊維が湿潤状態である、請求項6に記載の毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定抑制方法。
【請求項8】
毛髪又は頭飾製品用繊維の湿潤状態が、0質量%以上5質量%以下の無機塩を含有する水溶液との接触によるものである、請求項7に記載の毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定抑制方法。
【請求項9】
紫外線吸収剤を含む被覆層の形成が、毛髪又は頭飾製品用繊維に対し、下記成分(A)、(B)及び(C)を含有する毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤を塗布することによるものである、請求項6~8のいずれか1項に記載の毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定抑制方法。
(A) 紫外線吸収剤
(B) 油ゲル化剤
(C) 非水液状成分(ただし、成分(A)及び成分(B)を除く)
【請求項10】
成分(A)が油溶性紫外線吸収剤である、請求項9に記載の毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定抑制方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪処理剤、又はかつら、エクステンション等の頭飾製品用繊維処理剤に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
紫外線は、皮膚や毛髪、頭飾製品用繊維にダメージを与え、皮膚に対しては、褐色化、弾力性の低下、しわの発生などを引き起こし、毛髪に対しては、まとまり、ツヤの喪失、褪色、パサツキの発生などを引き起こすことが知られている。このため、これら紫外線によるダメージを防止するため、皮膚化粧料、毛髪化粧料に紫外線吸収剤が配合されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、油溶性紫外線吸収剤、油ゲル化剤及び非水性揮発性成分を含有する、塗布時に液だれしにくく、油性感や圧迫感が少ない使用感で、皮膚表面に油溶性紫外線吸収剤を均一に分布させることができる皮膚外用剤が開示されている。また特許文献2には、特定の熱可塑性高分子量化合物及び紫外線吸収剤を含有する、紫外線防御効果が向上し、直射日光下でもぱさつきを抑え、まとまりが良い整髪剤組成物が開示されている。また特許文献3には、水、水性紫外線吸収剤及び水性被膜形成剤を含み、かつ105%以上のブースト率を呈する、肌又は髪の表面に水性紫外線吸収剤を均一に適用することができ、良好な紫外線遮蔽性能を発揮する単一相水性日焼け止め化粧料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-123591号公報
特開平8-301736号公報
特開2021-95360号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のように、紫外線の毛髪に対する影響としては、まとまり、ツヤの喪失、褪色、パサツキの発生などが知られている。しかるところ、本発明者らは、紫外線の照射によって、照射時における毛髪又は頭飾製品用繊維の形状が固定され、戻りにくくなる現象(以下の記載において、本現象を「形状固定」という)が生ずることを初めて見出した。特許文献1~3を始めとして、従来、紫外線が毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定の原因となることは知られていなかった。さらに本発明者らは、この形状固定は、紫外線照射の際、毛髪又は頭飾製品用繊維が湿潤状態にある場合、特に海水等の無機塩を含む水分によって湿潤状態にある場合に、特に顕著となることを見出した。例えば、日光の下で海水浴をした際に、髪をまとめるために縛るなどしていた場合、その後に髪を解いても縛っていた際の形状が残って戻らなくなってしまい、結果として好ましくない毛髪のうねり等の問題が生ずることとなる。
【0006】
したがって本発明は、紫外線による毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定を抑制することができる毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤に関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、紫外線吸収剤によって、前記紫外線による毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定が抑制されること、更には、油ゲル化剤と非水液状成分を併用することによって、前記効果が顕著に向上するとともに、乾燥時の感触のなめらかさ、湿潤時のきしみ感のなさも向上することを見出した。
【0008】
本発明は、下記成分(A)、(B)及び(C)を含有する毛髪処理剤又は頭飾製品用繊維処理剤を提供するものである。
(A) 紫外線吸収剤
(B) 油ゲル化剤
(C) 非水液状成分(ただし、成分(A)及び成分(B)を除く)
【0009】
また、本発明は、毛髪又は頭飾製品用繊維の表面に紫外線吸収剤を含む被覆層を形成する、紫外線の照射に起因する毛髪又は頭飾製品用繊維の形状固定抑制方法を提供するものである。
【0010】
また、本発明は、紫外線吸収剤からなる毛髪又は頭飾製品用繊維形状固定抑制剤を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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