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公開番号2024067807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022178148
出願日2022-11-07
発明の名称湿式吹付工法
出願人花王株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C04B 28/02 20060101AFI20240510BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】吹付用水硬性組成物を吹付けたときに、発生する粉塵量を低減し、且つ該組成物が吹付け部位から広がらず、十分な吹付け作業の生産性を有する湿式吹付工法を提供する。
【解決手段】水硬性粉体、(a)高分子増粘剤及び水を含む水硬性組成物に、(b)粘土鉱物を加えて撹拌仕事が150J以下で混合し、(b)成分が混合された水硬性組成物を対象物に吹き付ける、湿式吹付工法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水硬性粉体、(a)高分子増粘剤〔以下、(a)成分という〕及び水を含む水硬性組成物に、(b)粘土鉱物〔以下、(b)成分という〕を加えて撹拌仕事が150J以下で混合し、(b)成分が混合された水硬性組成物を対象物に吹き付ける、湿式吹付工法。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記水硬性組成物に、(b)成分を加えて撹拌仕事が150J以下で機械混合する、請求項1に記載の湿式吹付工法。
【請求項3】
(a)成分は、ポリエチレンオキシドである、請求項1又は2に記載の湿式吹付工法。
【請求項4】
(b)成分が混合された水硬性組成物中、(b)成分の混合量と(a)成分の混合量の質量比(b)/(a)が、1.0以上50以下である、請求項1~3の何れか1項に記載の湿式吹付工法。
【請求項5】
(b)成分は、膨潤度が10mL/2g以上50mL/2g以下の粘土鉱物である、請求項1~4の何れか1項に記載の湿式吹付工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物を用いた湿式吹付工法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
トンネル掘削等露出した地山の崩落を防止するために、急結剤をコンクリートに配合した急結性コンクリートを用いた吹付工法が行われている。この工法のうち、湿式吹付工法と呼ばれるものは、通常、掘削工事現場に設置した、セメント、骨材及び水の計量混合プラントで吹付コンクリートを調製し、それをアジテータ車で運搬・吹付け機に移送する。そして、吹付コンクリートと粉末急結剤を、吹付け機のポンプで吹付コンクリートを吐出口まで空気圧送するラインと、その途中に設けた合流管で粉末急結剤を他方から空気圧送するラインとで合流混合し、急結性吹付コンクリートとして地山面に所定の厚みになるまで吹き付ける工法である。
【0003】
特許文献1には、セメント、ベントナイト、細骨材及び水を組成とする配合物からなる吹付けコンクリートにおいて、ベントナイト質量のセメント質量に対する比率を20質量%以下とする、ベントナイト配合吹付けコンクリートが開示されている。そして、このベントナイト配合吹付けコンクリートが、粉塵発生を抑さえ、吹き付け時のリバウンドを減少させることが開示されている。
特許文献2には、粘土鉱物とアルミニウム含有物質を含有してなるスランプ低減用吹付混和剤が開示されている。そして、このスランプ低減用吹付混和剤が、吹付時のセメントコンクリートのスランプを大幅に低減し、ダレを防止でき、コテ仕上げを行うのに適度な硬さに調整できることが開示されている。
特許文献3には、セメント、水、骨材及び固体状のポリエチレンオキサイドを混合して水硬性組成物を製造し、この水硬性組成物に固体状の急結剤を混合して吹付用水硬性組成物を製造し、吹付用水硬性組成物を対象物に吹き付ける、湿式吹付工法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-026598号公報
特開2001-322850号公報
特開2021-155331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
吹付用水硬性組成物は、強い圧力で地山などに吹付けられるため、吐出口からの吹付用水硬性組成物のミスト(主成分は吹付用水硬性組成物中の砂やセメント、以下粉塵と呼ぶ)又は地山へ吹付用水硬性組成物が衝突した際に跳ね返る粉塵が発生するが、作業環境向上の観点から、この粉塵量の低減が望まれている。
また、吹付用水硬性組成物を対象物に吹付けたときに該組成物が吹付部位から広がると、吹付用水硬性組成物の積層に時間がかかり、作業効率が低下するおそれがある。
本発明は、吹付用水硬性組成物を吹付けたときに、発生する粉塵量を低減し、且つ該組成物が吹付け部位から広がらず、十分な吹付け作業の生産性を有する湿式吹付工法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、水硬性粉体、(a)高分子増粘剤〔以下、(a)成分という〕及び水を含む水硬性組成物に、(b)粘土鉱物〔以下、(b)成分という〕を加えて撹拌仕事が150J以下で混合し、(b)成分が混合された水硬性組成物を対象物に吹き付ける、湿式吹付工法に関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、吹付用水硬性組成物を吹付けたときに、発生する粉塵量を低減し、且つ該組成物が吹付け部位から広がらず、十分な吹付け作業の生産性を有する湿式吹付工法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の吹付用水硬性組成物の評価に用いた評価装置の概略を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の湿式吹付工法が、吹付用水硬性組成物を吹付けたときに、発生する粉塵量を低減し、且つ該組成物が吹付け部位から広がらず、十分な吹付け作業の生産性を有する作用機構は定かではないが、以下のように推察される。
本発明の湿式吹付工法では、(b)成分である粘土鉱物を水硬性組成物に加えて撹拌仕事が150J以下で混合することによって、粘土鉱物を、水硬性粉体と高分子増粘剤と水を含む水硬性組成物に練り込まずに塊で存在させることとなる。その結果、粘土鉱物の塊の周囲に水硬性組成物による被膜が形成され、この被膜が粘土鉱物の粉体を内部に閉じ込めることで粘土鉱物粉が舞い上がるのを抑制していると推察される。
なお、本発明の湿式吹付工法は、上記の作用機構に限定されるものではない。
【0010】
本発明の湿式吹付工法は、水硬性粉体、(a)高分子増粘剤〔以下、(a)成分という〕及び水を含む水硬性組成物に、(b)粘土鉱物〔以下、(b)成分という〕を加えて撹拌仕事が150J以下で混合し、(b)成分が混合された水硬性組成物を対象物に吹き付ける、湿式吹付工法である。
以下の説明において、(b)成分が混合された水硬性組成物を、本発明の吹付用水硬性組成物ともいう。
(【0011】以降は省略されています)

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