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公開番号
2024061959
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-09
出願番号
2022169627
出願日
2022-10-24
発明の名称
植物の病害虫防除方法
出願人
国立大学法人富山大学
代理人
個人
,
個人
主分類
A01M
1/00 20060101AFI20240430BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】安定性に優れ、低エネルギーや低湿度の熱処理による植物の病害虫防除方法の提供を目的とする。
【解決手段】処理空間内に赤外線発生装置と植物を配置し、前記植物を所定処理時間乾熱することを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
処理空間内に赤外線発生装置と植物を配置し、前記植物を所定処理時間乾熱することを特徴とする植物の病害虫防除方法。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記処理時間は8~15分間、前記乾熱は植物の周囲温度が45~55℃であることを特徴とする請求項1に記載の植物の病害虫防除方法。
【請求項3】
前記植物はバラ科、ナス科、ウリ科、マメ科及びアブラナ科から選択される植物の1種であることを特徴とする請求項2に記載の植物の病害虫防除方法。
【請求項4】
病害虫はアブラムシ類、コナジラミ類、カメムシ類及びキジラミ類から選択される害虫の1種以上であることを特徴とする請求項3に記載の植物の病害虫防除方法。
【請求項5】
前記処理空間は保温部材で覆われていることを特徴とする請求項4に記載の植物の病害虫防除方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の病害虫防除方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
農作物の品質低下や収量減少を防ぐために、害虫や病害の防除は必要不可欠である。
これら病害虫を防除するために、化学合成農薬の使用に代わる方法として、熱処理による植物の病害虫防除が試みられている。
しかし、農業用ビニールハウス等の施設を密閉し、太陽熱により施設内の気温を上昇させる方法では、天候や季節等の影響を受けるため、安定した熱処理ができない。
また、特許文献1、2のように熱媒体として温湯や、飽和水蒸気を利用する方法では、熱媒体の加熱に大きなエネルギーが必要であり、熱処理後の湿度過多によっては灰色カビ病などの病害発生リスクが高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4863305号
特許第5751476号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、安定性に優れ、低エネルギーや低湿度の熱処理による植物の病害虫防除方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る植物の病害虫防除方法は、処理空間内に赤外線発生装置と植物を配置し、前記植物を所定処理時間乾熱することを特徴とする。
ここで、乾熱とは、熱媒体に温湯や飽和水蒸気を用いる場合と比較して、低湿度で加熱できることをいい、赤外線発生装置は、赤外線領域が含まれていれば可視光を含んでいてもよい。
【0006】
本発明において、前記処理時間は8~15分間、前記乾熱は植物の周囲温度が45~55℃であることが好ましい。
また、前記植物はバラ科、ナス科、ウリ科、マメ科及びアブラナ科から選択される植物の1種であってもよく、病害虫はアブラムシ類、コナジラミ類、カメムシ類及びキジラミ類から選択される害虫の1種以上であってもよい。
例えば、イチゴはバラ科の植物であり、ナス、トマト、ピーマンはナス科の植物である。
【0007】
本発明において、前記処理空間は保温部材で覆われていれば、より効率的な熱処理が可能である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、気候の影響を受けず、低エネルギーや低湿度の熱処理で植物の病害虫防除が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る処理空間内の例を、側面視した模式図で示す。
乾熱処理試験における温度測定地点の温度変化を示す。
イチゴ苗上のイチゴケナガアブラムシの乾熱処理試験の結果を示す。
ナス苗上のワタアブラムシの乾熱処理試験の結果を示す。本試験は(A)、(B)の2回実施した。
ワタアブラムシ及び必須共生細菌Buchneraの乾熱処理試験の結果を示す。(A)はBuchneraのDnaK遺伝子コピー数、(B)はワタアブラムシのEF1α遺伝子コピー数、(C)はBuchneraのDnaK遺伝子コピー数をワタアブラムシのEF1α遺伝子コピー数で割って標準化した結果である。
イチゴ苗及びナス苗の外観写真を示す。(A)は乾熱処理5日後及び未処理5日後のナス苗を、(B)は乾熱処理前、処理1日後及び処理5日後のイチゴ苗である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
熱処理による植物の病害虫防除方法として、赤外線による加熱は、熱媒体として温湯や飽和水蒸気を利用する場合に比べて、植物を低湿度で加熱できる。
このように植物を乾熱する方法として、赤外線加熱のほかに熱風加熱などが挙げられるが、赤外線加熱は熱変換効率が高いためエネルギーの無駄が少なく、短時間加熱で放熱損失を小さく抑えられるなど、利点が多い。
本明細書において、植物の病害虫防除とは、植物の成長を妨げずに、植物の周囲に寄生する害虫や病害の原因菌に対して直接的又は間接的に作用し、害虫を致死、衰弱又は成長抑制させ、あるいは病害の原因菌を殺菌又は増殖抑制させて防除することをいう。
例えば、害虫に直接熱が作用してもよく、害虫の生存や繁殖に必須の共生細菌が熱によるダメージを受けることで、間接的に害虫が防除されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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