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公開番号2024059576
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2023171092
出願日2023-10-02
発明の名称水性インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C09D 11/30 20140101AFI20240423BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】記録直後の耐擦過性、及び光沢性に優れた画像を記録することが可能なインクジェット用の水性インクを提供する。
【解決手段】アニオン性基の作用により分散している色材、樹脂粒子、及び分散剤によって分散されたワックス粒子を含有するインクジェット用の水性インクである。前記樹脂粒子を形成する樹脂が、シアノ基を有するユニットを含み、前記ワックス粒子の体積基準の累積50%粒子径Dwが、前記色材の体積基準の累積50%粒子径Dc及び前記樹脂粒子の体積基準の累積50%粒子径Drより大きいことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アニオン性基の作用により分散している色材、樹脂粒子、及び分散剤によって分散されたワックス粒子を含有するインクジェット用の水性インクであって、
前記樹脂粒子を形成する樹脂が、シアノ基を有するユニットを含み、
前記ワックス粒子の体積基準の累積50%粒子径D

が、前記色材の体積基準の累積50%粒子径D

及び前記樹脂粒子の体積基準の累積50%粒子径D

より大きいことを特徴とする水性インク。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記樹脂粒子を形成する樹脂に占める、前記シアノ基を有するユニットの割合(質量%)が、樹脂全質量を基準として、10.0質量%以上である請求項1に記載の水性インク。
【請求項3】
前記シアノ基を有するユニットが、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルからなる群より選ばれる少なくとも1種のモノマーに由来するユニットである請求項1に記載の水性インク。
【請求項4】
前記樹脂粒子を形成する樹脂が、芳香族基を有するユニットを含む請求項1に記載の水性インク。
【請求項5】
前記樹脂粒子を形成する樹脂が、硫酸エステル基を有するユニットを含む請求項1に記載の水性インク。
【請求項6】
前記ワックス粒子の酸価が5mgKOH/g以上である請求項1に記載の水性インク。
【請求項7】
前記色材の体積基準の累積50%粒子径D

、前記ワックス粒子の体積基準の累積50%粒子径D

、及び前記樹脂粒子の体積基準の累積50%粒子径D

が、D

≦D

<D

の関係である請求項1に記載の水性インク。
【請求項8】
前記水性インク中の、前記色材の含有量(質量%)をC

、前記ワックス粒子の含有量(質量%)をC

、及び前記樹脂粒子の含有量(質量%)をC

としたときに、(C

+C

)/C

の値が0.4倍以上4.0倍以下である請求項1に記載の水性インク。
【請求項9】
インクをインクジェット方式の記録ヘッドから吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記インクが、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の水性インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
【請求項10】
インクと、前記インクを吐出するインクジェット方式の記録ヘッドと、を備えたインクジェット記録装置であって、
前記インクが、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の水性インクであることを特徴とするインクジェット記録装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水性インク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット用の水性インクの色材としては、染料、及び顔料が挙げられる。なかでも、色材として顔料を含有するインク(以下、「顔料インク」と記載することがある。)を用いることで、堅牢性に優れた画像が得られる。一方、顔料インクは、記録媒体の表面近傍に顔料粒子が定着し、発色することから、原理的に、色材として染料を含有するインク(以下、「染料インク」と記載することがある。)に比べて、画像の耐擦過性と光沢性が劣るという課題がある。
【0003】
上記課題に対し、特許文献1には、顔料インクにワックス粒子を含有させることで、記録される画像の耐擦過性の改善を図ることが提案されている。また、特許文献2には、インクに自己分散顔料、ワックス粒子、及びポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有させることで、発色性と耐擦過性を両立した画像を記録しうるとする顔料インクが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-145313号公報
特開2019-203044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載のインクでは、粒子径が小さいワックス粒子を用いていることから、特に記録直後での画像の耐擦過性は不十分であった。また、特許文献2に記載のインクに関して、粒子径が大きいワックス粒子を使用した場合には、記録される画像は優れた耐擦過性を示したものの、光沢性に関しては不十分であった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、記録直後の耐擦過性、及び光沢性に優れた画像を記録することが可能なインクジェット用の水性インクを提供することにある。また、本発明の別の目的は、この水性インクを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明によれば、アニオン性基の作用により分散している色材、樹脂粒子、及び分散剤によって分散されたワックス粒子を含有するインクジェット用の水性インクであって、前記樹脂粒子を形成する樹脂が、シアノ基を有するユニットを含み、前記ワックス粒子の体積基準の累積50%粒子径D

が、前記色材の体積基準の累積50%粒子径D

及び前記樹脂粒子の体積基準の累積50%粒子径D

より大きいことを特徴とする水性インクが提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、記録直後の耐擦過性、及び光沢性に優れた画像を記録することが可能なインクジェット用の水性インクを提供することができる。また、本発明によれば、この水性インクを用いたインクジェット記録方法及びインクジェット記録装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
インクジェット記録装置の一実施態様を示す模式図である。
液体付与装置の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、さらに本発明を詳細に説明する。本発明においては、化合物が塩である場合は、インク中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。また、インクジェット用の水性のインク及び反応液のことを、単に「インク」及び「反応液」と記載することがある。また、体積基準の累積50%粒子径を、「体積平均粒子径(D50)」や「粒子径」と記載することがある。物性値は、特に断りのない限り、常温(25℃)における値である。「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」と記載した場合は、それぞれ「アクリル酸、メタクリル酸」、「アクリレート、メタクリレート」を意味する。本発明において、樹脂を構成する「ユニット」とは、1の単量体に由来する繰り返し単位を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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