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公開番号2024058705
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022165958
出願日2022-10-17
発明の名称フレキシブル配線部品
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01M 50/519 20210101AFI20240422BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】歩留まりを良くすること。
【解決手段】第1電極端子群BC5に寄せて複数の電池セルBCの配列方向に延在させる第1主分岐配線部1aと、第2電極端子群BC6に寄せて配列方向に延在させる第2主分岐配線部1bと、これらの一端部同士を連結させ、かつ、電池監視ユニットUMに電気接続させる連結配線部1cと、第1主分岐配線部における第2主分岐配線部側の端部から分岐させた第1端子間接続部品BB1毎の第1副分岐配線部1dと、第2主分岐配線部における第1主分岐配線部側の端部から分岐させた第2端子間接続部品BB2毎の第2副分岐配線部1eと、第1主分岐配線部と第2主分岐配線部と連結配線部とで囲われた空間部1fと、を有し、全ての第1副分岐配線部と全ての第2副分岐配線部は、空間部の中で互いに積層させることのない配置が可能な形状のものとして形成されること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の電池セルが1列に配列された電池モジュールとそれぞれの前記電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットとの間を電気接続させる電圧検出線群が絶縁被覆に内包されて、可撓性を持たせて平たく形成された配線主体を備え、
前記電池セルは、セル本体にて同一平面上に正負それぞれの電極端子が間隔を空けて1つずつ設けられたものであり、
前記電池モジュールは、複数の前記電池セルの配列方向にそれぞれの前記電池セルにおける一方の前記電極端子が並べられ、かつ、前記配列方向で隣り合う一対の前記一方の電極端子が当該一対の前記一方の電極端子毎の第1端子間接続部品によって電気接続された第1電極端子群と、前記配列方向にそれぞれの前記電池セルにおける他方の前記電極端子が並べられ、かつ、前記配列方向で隣り合う一対の前記他方の電極端子が当該一対の前記他方の電極端子毎の第2端子間接続部品によって電気接続された第2電極端子群と、を有するものであり、
前記電圧検出線群は、前記第1端子間接続部品毎に設け、前記第1端子間接続部品と前記電池監視ユニットとの間を電気接続させる第1電圧検出線と、前記第2端子間接続部品毎に設け、前記第2端子間接続部品と前記電池監視ユニットとの間を電気接続させる第2電圧検出線と、を備え、
前記配線主体は、前記第1電極端子群と前記第2電極端子群との間で前記第1電極端子群に寄せて前記配列方向に延在させる第1主分岐配線部と、前記第1電極端子群と前記第2電極端子群との間で前記第2電極端子群に寄せて前記配列方向に延在させる第2主分岐配線部と、前記第1主分岐配線部と前記第2主分岐配線部の一端部同士を連結させ、かつ、前記電池監視ユニットに電気接続させる連結配線部と、前記第1主分岐配線部における前記第2主分岐配線部側の端部から分岐させ、その分岐させた先の先端部で前記第1電圧検出線を前記第1端子間接続部品に電気接続させる前記第1端子間接続部品毎の第1副分岐配線部と、前記第2主分岐配線部における前記第1主分岐配線部側の端部から分岐させ、その分岐させた先の先端部で前記第2電圧検出線を前記第2端子間接続部品に電気接続させる前記第2端子間接続部品毎の第2副分岐配線部と、前記第1主分岐配線部と前記第2主分岐配線部と前記連結配線部とで囲われた空間部と、を有し、
全ての前記第1副分岐配線部と全ての前記第2副分岐配線部は、前記空間部の中で互いに積層させることのない配置が可能な形状のものとして形成されることを特徴としたフレキシブル配線部品。
続きを表示(約 990 文字)【請求項2】
前記第1副分岐配線部は、前記第1主分岐配線部側の根元部から前記第1電極端子群側に180度折り返し、その折り返した先の前記先端部で前記第1電圧検出線を前記第1端子間接続部品に電気接続させ、
前記第2副分岐配線部は、前記第2主分岐配線部側の根元部から前記第2電極端子群側に180度折り返し、その折り返した先の前記先端部で前記第2電圧検出線を前記第2端子間接続部品に電気接続させることを特徴とした請求項1に記載のフレキシブル配線部品。
【請求項3】
前記電池モジュールは、前記電池セルの内部から排出されたガスを外に排出させる排気ダクトを前記第1電極端子群と前記第2電極端子群との間に備え、
前記配線主体は、前記空間部に前記排気ダクトが配置されるよう前記電池モジュールに設置することを特徴とした請求項1又は2に記載のフレキシブル配線部品。
【請求項4】
前記絶縁被覆は、ベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面を覆う前記表面毎のカバーレイフィルムと、を備え、
前記電圧検出線群は、前記ベースフィルムの少なくとも一方の前記表面に配索させることを特徴とした請求項1又は2に記載のフレキシブル配線部品。
【請求項5】
前記絶縁被覆は、ベースフィルムと、前記ベースフィルムの表面を覆う前記表面毎のカバーレイフィルムと、を備え、
一方の前記カバーレイフィルムにおける前記第1副分岐配線部と前記第2副分岐配線部のそれぞれの前記根元部で曲げの外側となる部分と他方の前記カバーレイフィルムにおける前記第1副分岐配線部と前記第2副分岐配線部のそれぞれの前記根元部で曲げの内側となる部分の内の少なくとも一方が切除された切除部を設けることを特徴とした請求項2に記載のフレキシブル配線部品。
【請求項6】
前記電圧検出線群は、前記ベースフィルムの2つの前記表面の内、前記第1副分岐配線部と前記第2副分岐配線部のそれぞれの前記根元部で曲げの内側となる前記表面に少なくとも配索させ、
前記切除部は、前記一方のカバーレイフィルムにおける前記第1副分岐配線部と前記第2副分岐配線部のそれぞれの前記根元部で曲げの外側となる部分に設けることを特徴とした請求項5に記載のフレキシブル配線部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フレキシブル配線部品に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、回転機を駆動源とする車両(電気自動車やハイブリッド車両等)には、その回転機に対して給電を行う電池モジュールと、この電池モジュールを成す複数の電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットと、が搭載されている。そして、この車両には、その電池モジュールと電池監視ユニットとの間を電気接続させるフレキシブル配線部品が搭載されている。ここで、電池モジュールは、同一平面上に正負それぞれの電極端子が設けられた電池セルを複数並べて配列させたものであり、その配列方向に一方の電極端子が並べられて、この配列方向で隣り合う一対の電極端子が当該一対の電極端子毎の第1端子間接続部品で電気接続された第1電極端子群と、その配列方向に他方の電極端子が並べられて、この配列方向で隣り合う一対の電極端子が当該一対の電極端子毎の第2端子間接続部品で電気接続された第2電極端子群と、を有している。このため、フレキシブル配線部品は、第1電極端子群と第2電極端子群との間で第1電極端子群に寄せて第1端子間接続部品毎に電気接続させる第1主分岐配線部と、第1電極端子群と第2電極端子群との間で第2電極端子群に寄せて第2端子間接続部品毎に電気接続させる第2主分岐配線部と、を備える。そして、このフレキシブル配線部品は、第1主分岐配線部から第1電極端子群側に分岐させた第1端子間接続部品毎の第1副分岐配線部と、第2主分岐配線部から第2電極端子群側に分岐させた第2端子間接続部品毎の第2副分岐配線部と、を備える。例えば、下記の特許文献1には、そのフレキシブル配線部品について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-74179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種のフレキシブル配線部品としては、1つの部品として構成されたもの、つまり、第1主分岐配線部と第2主分岐配線部とが連結配線部を介して全ての第1副分岐配線部及び全ての第2副分岐配線部と共に一体となって成形されたものが知られている。例えば、このフレキシブル配線部品は、第1端子間接続部品側と電池監視ユニット側との間で第1主分岐配線部を介して第1副分岐配線部と連結配線部との間に亘って配索される第1端子間接続部品毎の電圧検出線と、第2端子間接続部品側と電池監視ユニット側との間で第2主分岐配線部を介して第2副分岐配線部と連結配線部との間に亘って配索される第2端子間接続部品毎の電圧検出線と、全ての電圧検出線を内包させた絶縁被覆と、で構成される。具体例を挙げるならば、このフレキシブル配線部品は、ベースフィルムと、このベースフィルムの表面を覆う表面毎のカバーレイフィルムと、を絶縁被覆として備え、そのベースフィルムの少なくとも一方の表面に電圧検出線が配索されている。
【0005】
例えば、このフレキシブル配線部品は、1枚のシート状の母材(ベースフィルムとなる第1フィルムと、第1フィルムの表面に対して配索されたフレキシブル配線部品毎の電圧検出線と、第1フィルムのそれぞれの表面をその表面毎に覆うカバーレイフィルムとなる第2フィルムと、が積層されたもの)から複数が型抜きされた中の1つである。このため、この従来のフレキシブル配線部品は、第1主分岐配線部と第2主分岐配線部と連結配線部とで囲われた空間部に相当する部分を母材の中で無駄にしてしまう可能性がある。また、この従来のフレキシブル配線部品は、複数の第1副分岐配線部を第1主分岐配線部から空間部とは逆側に突出させ、かつ、複数の第2副分岐配線部を第2主分岐配線部から空間部とは逆側に突出させており、体格が大きくなっているので、1枚の母材から型抜きできる数を少なくしてしまう可能性がある。このように、従来のフレキシブル配線部品は、歩留まりに関して改善の余地がある。
【0006】
そこで、本発明は、歩留まりが良好なフレキシブル配線部品を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数の電池セルが1列に配列された電池モジュールとそれぞれの前記電池セルの電池状態を監視する電池監視ユニットとの間を電気接続させる電圧検出線群が絶縁被覆に内包されて、可撓性を持たせて平たく形成された配線主体を備え、前記電池セルは、セル本体にて同一平面上に正負それぞれの電極端子が間隔を空けて1つずつ設けられたものであり、前記電池モジュールは、複数の前記電池セルの配列方向にそれぞれの前記電池セルにおける一方の前記電極端子が並べられ、かつ、前記配列方向で隣り合う一対の前記一方の電極端子が当該一対の前記一方の電極端子毎の第1端子間接続部品によって電気接続された第1電極端子群と、前記配列方向にそれぞれの前記電池セルにおける他方の前記電極端子が並べられ、かつ、前記配列方向で隣り合う一対の前記他方の電極端子が当該一対の前記他方の電極端子毎の第2端子間接続部品によって電気接続された第2電極端子群と、を有するものであり、前記電圧検出線群は、前記第1端子間接続部品毎に設け、前記第1端子間接続部品と前記電池監視ユニットとの間を電気接続させる第1電圧検出線と、前記第2端子間接続部品毎に設け、前記第2端子間接続部品と前記電池監視ユニットとの間を電気接続させる第2電圧検出線と、を備え、前記配線主体は、前記第1電極端子群と前記第2電極端子群との間で前記第1電極端子群に寄せて前記配列方向に延在させる第1主分岐配線部と、前記第1電極端子群と前記第2電極端子群との間で前記第2電極端子群に寄せて前記配列方向に延在させる第2主分岐配線部と、前記第1主分岐配線部と前記第2主分岐配線部の一端部同士を連結させ、かつ、前記電池監視ユニットに電気接続させる連結配線部と、前記第1主分岐配線部における前記第2主分岐配線部側の端部から分岐させ、その分岐させた先の先端部で前記第1電圧検出線を前記第1端子間接続部品に電気接続させる前記第1端子間接続部品毎の第1副分岐配線部と、前記第2主分岐配線部における前記第1主分岐配線部側の端部から分岐させ、その分岐させた先の先端部で前記第2電圧検出線を前記第2端子間接続部品に電気接続させる前記第2端子間接続部品毎の第2副分岐配線部と、前記第1主分岐配線部と前記第2主分岐配線部と前記連結配線部とで囲われた空間部と、を有し、全ての前記第1副分岐配線部と全ての前記第2副分岐配線部は、前記空間部の中で互いに積層させることのない配置が可能な形状のものとして形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るフレキシブル配線部品は、第1主分岐配線部と第2主分岐配線部と連結配線部とで囲われた空間部を有しており、母材における空間部に相当する部分から全ての第1副分岐配線部と全ての第2副分岐配線部を形作ることができる。このため、このフレキシブル配線部品は、その母材における空間部に相当する部分を有効活用できるので、その母材から複数のフレキシブル配線部品を型抜きする際の歩留まりを良くすることができる。更に、このフレキシブル配線部品は、その母材の中で空間部に相当する部分に全ての第1副分岐配線部と全ての第2副分岐配線部を配置しているので、母材からの型抜き前と型抜き直後の体格の小型化が可能になる。従って、このフレキシブル配線部品は、母材から抜き取ることのできるフレキシブル配線部品の数を増やすことができ、その母材から複数のフレキシブル配線部品を型抜きする際の歩留まりを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、電池モジュールに設置した実施形態のフレキシブル配線部品を示す図であり、第1副分岐配線部と第2副分岐配線部の折り曲げ後を示している。
図2は、電池モジュールに設置した実施形態のフレキシブル配線部品を示す図であり、第1副分岐配線部と第2副分岐配線部の折り曲げ前を示している。
図3は、フレキシブル配線部品の積層構造について説明する説明図である。
図4は、曲げ部の積層構造について説明する説明図である。
図5は、曲げ部の積層構造について説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明に係るフレキシブル配線部品の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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