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公開番号2024068751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179323
出願日2022-11-09
発明の名称端子付き電線
出願人矢崎総業株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 4/70 20060101AFI20240514BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】止水部材の膜厚安定化に適した位置精度で組み付けること。
【解決手段】電線10と、端子金具20と、硬化性樹脂材料から成り、端子金具から露出させた電線端末10aを外方から覆う止水部材30と、を備え、端子金具は、第1底部21aに載せ置かれた芯線露出部11aに対して一対の第1バレル片21bを加締め圧着させた芯線接続体21と、第2底部22aに載せ置かれた被覆端末部12aに対して一対の第2バレル片22bを加締め圧着させた被覆接続体22と、芯線接続体及び被覆接続体を繋ぐ連結体23と、を有し、止水部材は、芯線露出部の先端から被覆端末部に亘って、電線端末における芯線接続体と被覆接続体と連結体からの露出部分を露出部分の周縁と一緒に外方から覆った被膜であり、連結体は、被覆先端部12bの被覆接続体からの飛出し量が規定飛出し量の範囲内にあることを確認するための被覆位置判定部26を有すること。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電線端末の芯線露出部及び前記電線端末で芯線における前記芯線露出部以外を覆う被覆が設けられた電線と、
前記電線端末に取り付けられた端子金具と、
硬化性樹脂材料から成り、前記端子金具から露出させた前記電線端末を外方から覆う止水部材と、
を備え、
前記端子金具は、第1底部に載せ置かれた前記芯線露出部に対して一対の第1バレル片を前記第1底部との間で加締め圧着させた芯線接続体と、第2底部に載せ置かれた前記電線端末の前記被覆における被覆端末部に対して一対の第2バレル片を前記第2底部との間で加締め圧着させた被覆接続体と、前記芯線接続体の前記第1底部側及び前記被覆接続体の前記第2底部側を繋ぎ、かつ、前記被覆端末部における前記被覆接続体から前記芯線接続体側に飛び出させた被覆先端部を配置させる連結体と、を有し、
前記止水部材は、前記芯線露出部の先端から前記被覆端末部に亘って、前記電線端末における前記芯線接続体と前記被覆接続体と前記連結体からの露出部分を当該露出部分の周縁と一緒に外方から覆った被膜であり、
前記連結体は、前記被覆先端部の前記被覆接続体からの飛出し量が規定飛出し量の範囲内にあることを確認するための被覆位置判定部を有することを特徴とした端子付き電線。
続きを表示(約 560 文字)【請求項2】
前記被覆位置判定部は、前記被覆先端部の先端面の位置が前記芯線接続体と前記被覆接続体との間の規定領域内に配置されていることを確認し得るものとして前記連結体に形成されることを特徴とした請求項1に記載の端子付き電線。
【請求項3】
前記連結体は、前記第1底部及び前記第2底部を連結させた第3底部と、前記連結体を介して繋がる前記第1バレル片及び前記第2バレル片の組み合わせ毎に設けた側壁部と、を有し、
前記側壁部は、前記第1バレル片の前記第1底部側の端部と前記第2バレル片の前記第2底部側の端部とを連結させた部位であり、前記被覆位置判定部を有することを特徴とした請求項1又は2に記載の端子付き電線。
【請求項4】
前記端子金具は、相手方に対して物理的且つ電気的に接続させる端子接続体と、前記芯線接続体の前記第1底部側を前記連結体としての第1連結体とは逆側で前記端子接続体の底部側に繋ぎ、前記芯線露出部における前記芯線接続体から前記端子接続体側に飛び出させた芯線先端部を配置させる第2連結体と、を有し、
前記第2連結体は、自身から突出させ、前記芯線先端部を前記端子接続体側から係止する芯線係止部を有することを特徴とした請求項1又は2に記載の端子付き電線。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、端子付き電線に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、端子付き電線においては、電線の端末(以下、「電線端末」という。)に端子金具を加締め圧着させたものが知られている。この端子付き電線においては、電線端末と端子金具との間における相対的な位置精度の向上が求められる。例えば、下記の特許文献1に記載の端子付き電線においては、電線端末の被覆の外周面に予め目印を付けておくことによって、電線端末と端子金具における相互間の位置精度を高めている。また、下記の特許文献2及び3に記載の端子付き電線においては、電線端末の芯線露出部の先端を突き当てることが可能な突起を端子金具に予め設けておくことによって、電線端末と端子金具における相互間の位置精度を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-187024号公報
特開2001-291535号公報
特開2013-239336号公報
特開2018-6205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、端子付き電線においては、例えば、上記特許文献4のように、電線端末における端子金具からの露出部分をその周縁と共に外側から樹脂の被膜(止水部材)で覆うことによって、その電線端末と端子金具との間への水の浸入を防ぐことがある。その被膜は、硬化性樹脂材料を外側から塗布して硬化させたものである。この種の端子付き電線においては、電線端末と端子金具の相互間で位置が安定しない場合、或るときには被膜の膜厚が薄くなった場所が出来てしまったり、或るときには被膜の膜厚が厚くなった場所が出来てしまったりするなど、安定した膜厚で被膜が形成されない可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、止水部材の膜厚安定化に適した位置精度での組付けが可能な端子付き電線を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電線端末の芯線露出部及び前記電線端末で芯線における前記芯線露出部以外を覆う被覆が設けられた電線と、前記電線端末に取り付けられた端子金具と、硬化性樹脂材料から成り、前記端子金具から露出させた前記電線端末を外方から覆う止水部材と、を備え、前記端子金具は、第1底部に載せ置かれた前記芯線露出部に対して一対の第1バレル片を前記第1底部との間で加締め圧着させた芯線接続体と、第2底部に載せ置かれた前記電線端末の前記被覆における被覆端末部に対して一対の第2バレル片を前記第2底部との間で加締め圧着させた被覆接続体と、前記芯線接続体の前記第1底部側及び前記被覆接続体の前記第2底部側を繋ぎ、かつ、前記被覆端末部における前記被覆接続体から前記芯線接続体側に飛び出させた被覆先端部を配置させる連結体と、を有し、前記止水部材は、前記芯線露出部の先端から前記被覆端末部に亘って、前記電線端末における前記芯線接続体と前記被覆接続体と前記連結体からの露出部分を当該露出部分の周縁と一緒に外方から覆った被膜であり、前記連結体は、前記被覆先端部の前記被覆接続体からの飛出し量が規定飛出し量の範囲内にあることを確認するための被覆位置判定部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る端子付き電線においては、連結体の被覆位置判定部によって、被覆先端部の被覆接続体からの飛出し量が規定被覆飛出し量の範囲内に保たれており、これを硬化性樹脂材料の塗布工程の前に確認することもできる。このため、この端子付き電線においては、適量の硬化性樹脂材料を被覆先端部やその周辺に着滴させることができるので、その硬化性樹脂材料が外に漏れ出ることもなく、その硬化性樹脂材料が不足することもない。従って、この端子付き電線は、止水部材の膜厚安定化に適した位置精度で電線端末と端子金具が組み付けられたものとなっており、連結体とその周辺にて、体格の大型化を抑え、かつ、所望の防食機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態の端子付き電線を示す側面図である。
図2は、実施形態の端子付き電線の圧着部を上方から見た図である。
図3は、図1のA部拡大図である。
図4は、被覆位置判定部の一例を示す斜視図である。
図5は、被覆位置判定部の一例を示す斜視図である。
図6は、被覆位置判定部の一例を示す斜視図である。
図7は、被覆位置判定部の一例を示す斜視図である。
図8は、被覆位置判定部の一例を示す斜視図である。
図9は、被覆位置判定部の一例を示す斜視図である。
図10は、被覆位置判定部の一例を示す斜視図である。
図11は、図2のX-X線断面図である。
図12は、端子付き電線の製造工程について説明する説明図である。
図13は、ハウジングに収めた端子付き電線を上方から見た模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明に係る端子付き電線の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
[実施形態]
本発明に係る端子付き電線の実施形態の1つを図1から図13に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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