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公開番号2024058324
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165608
出願日2022-10-14
発明の名称魚肉を含む麺状食品
出願人株式会社スギヨ
代理人個人,個人
主分類A23L 17/00 20160101AFI20240418BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】本発明は、麺としての形状を良好に保つことが可能であり、表面にざらつきがなく、のどごしや食感などに優れている、魚肉由来材料を豊富に含む麺を提供する。
【解決手段】魚肉由来材料、アルギン酸塩、および、デンプン(必要に応じてアルギン酸以外の塩)を含む調合肉を作製し、麺状に成形した後、カルシウム塩を含む水溶液に浸漬することによって、上記課題を解決した。本発明においては、浸漬する水溶液中のカルシウム濃度および浸漬時間を適切にすることによって、麺としての形状を良好に保つことが可能であり、表面にざらつきがなく、のどごしや食感などに優れている、魚肉由来材料を豊富に含む麺を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
魚肉由来材料を含む麺状製品の製造方法であって、以下:
1)魚肉由来材料、アルギン酸塩、アルギン酸塩以外の塩、および、デンプンを含む調合肉を調製する工程;
2)上記(1)において調製した前記調合肉を麺状に成形する工程;および、
3)上記(2)において麺状に成形した前記調合肉を、カルシウム塩を含む水溶液に浸漬する工程、
を含む方法であって、
ここで、カルシウム塩の塩化カルシウム換算濃度が0.30重量%以上であり、
(カルシウム塩の塩化カルシウム換算濃度[重量%])×(時間[分])が、0.2以上かつ5以下である、方法。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記カルシウム塩の塩化カルシウム換算濃度が5.0重量%以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記調合肉がα化デンプンを含まない、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記調合肉が0.010重量%~1.0重量%のアルギン酸ナトリウムと等モル濃度のアルギン酸塩を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記アルギン酸塩が、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸アンモニウム、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記カルシウム塩が、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、酢酸カルシウム、炭酸カルシウム、およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記調合肉が、魚肉すり身100.0重量部、食塩3.0重量部、冷水50.0重量部、デンプン20.0重量部、および、アルギン酸ナトリウム0.87重量部を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記調合肉が、魚肉すり身100.0重量部、食塩3.0重量部、冷水100.0重量部、デンプン80.0重量部、および、アルギン酸ナトリウム1.0重量部を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記調合肉が、魚肉すり身100.0重量部、食塩3.0重量部、冷水50.0重量部、デンプン20.0重量部、および、アルギン酸ナトリウム0.35重量部~1.75重量部を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記調合肉が、魚肉すり身100.0重量部、食塩3.0重量部、冷水75.0重量部、デンプン40.0重量部、および、アルギン酸ナトリウム1.0重量部を含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚肉を含む麺状食品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
魚肉、例えば、魚肉すり身は、タンパク質が豊富であるのみならず多種多様な栄養素を含むため、食品の原料として非常に優れている。魚肉すり身は、主にかまぼこなど練り製品の原料として使用されている。
【0003】
魚肉を麺状食品とする試みも行われている。特許文献1(特開昭60-130361)では、魚肉由来の生成物と小麦粉を用いた麺類の製造を開示しているが、小麦粉100重量部に対して固形分換算で魚肉由来の生成物が10重量部より多いと製めん性に問題が生じやすいという問題が生じていたため、魚肉由来の生成物を含む麺としての実用性に欠けていた(特許文献1、4頁右上欄4~10行)。特許文献2(特開昭56-55162)では、魚肉を含む麺状の凝固物が開示され、凝固物を形成するために塩化カルシウム水溶液に浸漬しているが(特許文献2、11頁左上欄1行~右上欄5行)、内部のゲル化が進行し魚肉の弾力や食感が失われていた。特許文献3(特開2011-110024)では、魚肉を使用しておらず、80℃に加熱した塩化カルシウム溶液中に吐出して麺状食品を生成している(特許文献3、段落[0026])。しかしこの方法では、魚肉を使用した場合、ざらついた表面となり、また、この方法で生成した麺状食品は、軟質化を防ぐために、さらに食塩を含有する溶液中での処理が必要となる(特許文献3、段落[0004]~[0008])。また、特許文献4(特開2006-75016)では、麺状食品のコシやのどごしなどを改善するためにデンプンとα化デンプンを使用している(特許文献4、段落[0006]~[0007])。しかしながら、特許文献4の麺状食品は、α化でんぷんによって生じたぬめりによってのどごしがよいが、麺表面の肌理の細かさは物足りないものであるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭60-130361
特開昭56-55162
特開2011-110024
特開2006-7501
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように、魚肉を使用した従来の麺状食品は、食品として利用するには多くの改善が必要とされ、また、その形状をゲル化させるためにすぐに加熱を施さなければ麺の形状を保つことが出来なかった。そのため、加熱前の状態での市販・流通が困難であった。また従来の麺状食品は、麺の表面にざらつきが生じたり、のどごしや食感が悪くなることが問題であった。本発明は、これら魚肉を使用した従来の麺状食品の問題点の1つ以上を改善することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、アルギン酸ナトリウムのような1価のアルギン酸塩を混合した魚肉由来の生成物(例えば、かまぼこの原料となり得る魚肉すり身、食塩、水、デンプンを含むペースト)を、麺状に押し出して形成するのと同時に、塩化カルシウムや乳酸カルシウムの水溶液に浸漬することにより、麺形状のまま表面をゲル化させ、その後、熱水等で内部まで加熱することによって、これまでにない、均一な表面を維持したまま、光沢があって、のど越しの良い魚肉麺を製造する。麺の食感は、加水量やデンプン、加工デンプンなどで調整することが可能である。
【0007】
代表的には、本発明の麺状食品は、魚肉を含む調合肉を麺状とし、この麺を浸漬液に浸漬することによって、従来の魚肉成分含有麺状食品の問題点の1つ以上を改善した麺状食品である。この麺状食品は、直ちに、あるいは、保存後に、熱湯で加熱することによって食用に供される。
【0008】
麺を作製するための魚肉を含む調合肉は、魚肉すりみのような魚肉由来材料を含む。あるいは、麺を作製するための魚肉を含む調合肉は、魚肉の落とし身由来の材料を含んでもよい。
【0009】
(調合肉の成分)
調合肉は、重量5%~100重量%の魚肉由来材料を含み、好ましくは30重量%~70重量%の魚肉由来材料を含む。
【0010】
調合肉は、アルギン酸塩以外の塩(例えば、食塩)を含んでもよい。本発明の調合肉の作製において塩を使用する場合、その添加量は、目的とする塩味に応じて、適宜選択される。使用する塩は、塩化ナトリウムを主な成分(95%以上、96%以上、97%以上、98%以上、または、99%以上)とするが、その他の塩(例えば、カルシウム・カリウム・マグネシウム・ナトリウムの硫酸塩、炭酸塩、臭化物塩、カルシウム・カリウム・マグネシウムの塩化物)を含んでもよい。調合肉が塩を含む場合、魚肉すり身に対して1重量%~10重量%の塩、好ましくは2重量%~5重量%の塩、より好ましくは2.5重量%~3重量%の塩を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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