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公開番号2024058302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165580
出願日2022-10-14
発明の名称エンジン点火装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類F02B 23/08 20060101AFI20240418BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】2つの着火点で、高い空燃比領域において、混合気を確実に燃焼させることが可能な点火制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン点火装置は、一対の吸気バルブと一対の排気バルブとの間に配置されて、燃焼室内の混合気に点火する第1点火プラグと、一対の吸気バルブの間に配置されて、第1点火プラグによる点火に続いて燃焼室内の混合気に点火する第2点火プラグと、燃焼室内の燃料の燃焼状態を算出するMBF算出部(算出部)と、超希薄燃焼を行う場合に、第1点火プラグに対して点火を指示した後で、MBF算出部が算出した燃料の燃焼状態が所定の状態であることを条件として、第2点火プラグに対して点火を指示する点火指示部(点火制御部)と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対の吸気バルブと一対の排気バルブとの間に配置されて、燃焼室内の混合気に点火する第1点火プラグと、
一対の前記吸気バルブの間に配置されて、前記第1点火プラグによる点火に続いて前記燃焼室内の混合気に点火する第2点火プラグと、
前記燃焼室内の燃料の燃焼状態を算出する算出部と、
超希薄燃焼を行う場合に、前記第1点火プラグに対して点火を指示した後で、前記算出部が算出した燃料の燃焼状態が所定の状態であることを条件として、前記第2点火プラグに対して点火を指示する点火制御部と、を備える、
エンジン点火装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記第2点火プラグの火花ギャップは、上面視で、前記一対の吸気バルブのバルブ中心を結ぶ線分の中点の位置に設置される、
請求項1に記載のエンジン点火装置。
【請求項3】
前記点火制御部は、
超希薄燃焼を行う場合に、前記第1点火プラグに対して点火を指示した後で、過去の燃焼サイクルで発生した熱発生量の平均値に対する、現在の燃焼サイクルで発生した熱発生量の比率で算出される熱発生量の比率が所定値よりも大きいことを条件として、前記第2点火プラグに対して点火を指示する、
請求項1または請求項2に記載のエンジン点火装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジン点火装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
脱炭素社会の実現に向けて、希薄燃焼、高EGRを実現する高希釈エンジンの開発が行われている(例えば、特許文献1)。希薄燃焼の課題はNOxの低減であり、そのために、空燃比(A/F)が所定値(例えば24)を超えた状態、即ち超希薄燃焼(スーパーリーンバーン)と呼ばれる領域で安定した燃焼を行うのが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-270824号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
空燃比が所定値を超える領域で燃焼を成立させるためには、燃焼を高速に行う必要がある。しかし、空燃比が24を超える領域では、燃焼が遅く未燃が多くなる。そのために、特許文献1に開示された点火装置では、多点着火制御を行っている。
【0005】
しかしながら、従来の多点着火は、混合気の空間的な偏りについて考慮されておらず、混合気の空間的な偏りを考慮した点火装置の配置について言及されていなかった。また、従来の多点着火では、着火点を3点以上設けていたため、コストや消費電力の増加を招いていた。
【0006】
本発明の目的は、2点の着火点で、高い空燃比領域において、混合気を確実に燃焼させることが可能なエンジン点火装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明の点火制御装置は、一対の吸気バルブと一対の排気バルブとの間に配置されて、燃焼室内の混合気に点火する第1点火プラグと、一対の前記吸気バルブの間に配置されて、前記第1点火プラグによる点火に続いて前記燃焼室内の混合気に点火する第2点火プラグと、前記燃焼室内の燃料の燃焼状態を算出する算出部と、超希薄燃焼を行う場合に、前記第1点火プラグに対して点火を指示した後で、前記算出部が算出した燃料の燃焼状態が所定の状態であることを条件として、前記第2点火プラグに対して点火を指示する点火制御部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、2つの着火点で、高い空燃比領域において、混合気を確実に燃焼させることができる。
【0009】
また、本発明に係るエンジン点火装置において、前記第2点火プラグの火花ギャップは、上面視で、前記一対の吸気バルブのバルブ中心を結ぶ線分の中点の位置に設置される。
【0010】
この構成によれば、第1点火プラグによる着火で燃焼しきれなかった未燃焼ガスが、タンブル流に乗って吸気バルブの付近に到達した際に、第2点火プラグで着火するため、燃焼室における混合気の燃焼を空間的に均一にすることができる。したがって、効果的な火炎伝播を実現でき、これによって燃焼の高速化を実現することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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