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公開番号2024058908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-30
出願番号2022166313
出願日2022-10-17
発明の名称車両制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 19/02 20060101AFI20240422BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】燃焼により生成された水のエンジンオイルへの混入を抑える。
【解決手段】電子制御ユニット30は、燃焼室20の水残存量を推定するとともに、推定した水残存量が既定値以上の場合には、既定値未満の場合よりもリーン側の空燃比を水素ガスエンジン10の目標空燃比として設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水素エンジンと、同水素エンジンに連結された伝動装置と、を搭載する車両の制御装置であって、
前記水素エンジンの要求出力を演算する演算処理と、
前記水素エンジンの目標空燃比を設定する設定処理と、
前記要求出力に等しいエンジン出力、及び前記目標空燃比に等しい空燃比が得られる動作点で前記水素エンジンが動作するように同水素エンジン及び前記伝動装置を制御する制御処理と、
前記水素エンジンの燃焼室から排気通路に排出されずに残留する水の量である水残存量を推定する推定処理と、
を実行し、
かつ前記設定処理は、前記水残存量が既定値以上の場合には、同水残存量が前記既定値未満の場合よりも、リーン側の空燃比となるように前記目標空燃比を設定する
車両制御装置。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記車両は、第1走行モードと、前記第1走行モードよりも前記水素エンジンの燃費性能を高める第2走行モードと、を有しており、
前記設定処理は、前記第1走行モードの場合には前記第2走行モードの場合よりもリーン側の空燃比となるように前記目標空燃比を設定する
請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項3】
前記設定処理は、アクセルペダル操作量の変化率が大きい場合には、同変化率が小さい場合よりもリーン側の空燃比となるように前記目標空燃比を設定する請求項1に記載の車両制御装置。
【請求項4】
前記車両は、前記伝動装置に発電電動機を有するハイブリッド車両である請求項1~3のいずれか1項に記載の車両制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両制御装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハイブリッド車両のエンジンを、燃費性能を向上する上で最適な動作点で駆動することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5522266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
水素ガスを燃料とする水素エンジンでは、燃焼室での水素ガスの燃焼により水が生成される。燃焼により生成された水は、排気と共に燃焼室が排出される。しかしながら、排気量が少ない場合等には、水の一部が燃焼室に残留することがある。そして、その水がエンジンオイルに混入して、エンジンオイルの潤滑性能を低下させる虞がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する車両制御装置は、水素エンジンと、同水素エンジンに連結された伝動装置と、を搭載する車両を制御する装置であって、水素エンジンの要求出力を演算する演算処理と、水素エンジンの目標空燃比を設定する設定処理と、要求出力に等しいエンジン出力、及び目標空燃比に等しい空燃比が得られる動作点で水素エンジンが動作するように同水素エンジン及び前記伝動装置を制御する制御処理と、水素エンジンの燃焼室から排気通路に排出されずに残留する水の量である水残存量を推定する推定処理と、を実行する。同制御装置における設定処理は、水残存量が既定値以上の場合には、同水残存量が既定値未満の場合よりも、リーン側の空燃比を目標空燃比として設定する処理となっている。
【0006】
上記車両制御装置は、水残存量が既定値以上の場合には、既定値未満の場合よりも空燃比がリーン側の空燃比となるように、水素エンジン及び伝動装置を制御する。水素エンジンの燃焼室で生成される水の量は、燃焼室で燃焼した水素ガスの量に比例する。一方、燃焼室内の水は、燃焼室からの排気の排出量が多いほど、排気と共に燃焼室から排気通路に排出され易くなる。空燃比がリーン側に変化すると、燃焼室での水の生成量に対する燃焼室からの排気の排出量の割合が大きくなる。そのため、目標空燃比をリーン側に変更すると、燃焼室での水の生成量に対する排気通路に排出される水の量の割合が増加する。これにより、燃焼室から排気通路に排出されずに残留する水の量が減少するため、エンジンオイルに混入する水の量も減少する。したがって、上記車両制御装置は、エンジンオイルへの水の混入を抑えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
車両制御装置の一実施形態の構成を模式的に示す図である。
水素エンジンの回転数及びトルクと目標空燃比との関係を示すグラフである。
図1の車両制御装置が実行する駆動制御ルーチンのフローチャートである。
同車両制御装置の目標動作点の設定態様を示す図である。
車両制御装置の他の実施形態における目標動作点の設定態様を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、車両制御装置の一実施形態を、図1~図4を参照して詳細に説明する。
<車両制御装置の構成>
まず、図1を参照して、同実施形態の車両制御装置の構成を説明する。図1に示すように、本実施形態の車両制御装置が制御の対象とする車両Cは、水素エンジン10と、2つの発電電動機を備えている。以下の説明では、2つの発電電動機をそれぞれMG1、MG2と記載する。MG1は、水素エンジン10に連結されている。MG2は、変速機11を介して車輪12に連結されている。MG1及びMG2は、それぞれインバータ13、14を介してバッテリ15に接続されている。
【0009】
水素エンジン10は、水素エンジン10は、水素ガスを燃料とする内燃機関である。水素エンジン10は、複数の燃焼室20と、各燃焼室20への吸気の導入路である吸気通路21と、各燃焼室20からの排気の排出路である排気通路22と、を備えている。吸気通路21には、吸気の流路面積を変更するバルブであるスロットルバルブ23が設けられている。排気通路22には、排気浄化用の触媒24が設置されている。触媒24は、例えばNSR(NOx吸蔵還元)触媒である。さらに、水素エンジン10は、燃焼室20毎に個別のインジェクタ25を備えている。インジェクタ25は、吸気通路21を通じて燃焼室20に導入される吸気中に水素ガスを噴射する。
【0010】
また、車両Cには、車両制御装置としての電子制御ユニット30が設置されている。電子制御ユニット30は、処理装置31と記憶装置32とを備えている。記憶装置32には、車両制御用のプログラムやデータが記憶されている。処理装置31は、記憶装置32からプログラムを読込んで実行することで、車両制御のための各種処理を実行する。電子制御ユニット30は、スロットルバルブ23の開度制御や、インジェクタ25の水素ガス噴射量の制御等を通じて水素エンジン10の運転状態を制御している。また、電子制御ユニット30は、インバータ13、14の駆動制御を通じて、MG1及びMG2の回生/力行トルクを制御している。
(【0011】以降は省略されています)

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