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公開番号2024056303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163089
出願日2022-10-11
発明の名称内燃機関の停止システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 29/02 20060101AFI20240416BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】ガレージの扉が閉状態である状況下で乗員が内燃機関を停止せずに降車した場合に内燃機関を速やかに停止する。
【解決手段】制御装置は、内燃機関の運転中であって且つ車両の停車中に、車両の現在位置がガレージ内に位置していることを示す第1条件の成立可否を判定すること(ステップS1)と、ガレージの扉を開閉するスイッチに対してガレージの扉を開状態から閉状態に切り替える操作がなされたことを示す第2条件の成立可否を判定すること(ステップS2)と、電子キーが車両の外部に位置していることを示す第3条件の成立可否を判定すること(ステップS4)と、第1条件、第2条件、及び第3条件が全て成立している場合に内燃機関を停止すること(ステップS5)と、を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関を有する車両に適用され、
前記車両の内部に位置しているとともにガレージの扉を開閉するためのスイッチと、前記車両の現在位置に関する情報を受信する位置受信機と、電子キーとの無線通信によって前記電子キーが前記車両の内部に位置しているか前記車両の外部に位置しているかを検出可能であり、且つ前記電子キーが前記車両の内部に位置している場合に前記内燃機関の始動を許可する制御部と、を有し、
前記制御部は、前記内燃機関の運転中であって且つ前記車両の停車中に、前記車両の現在位置が前記ガレージ内に位置していることを示す第1条件の成立可否を判定することと、前記スイッチに対して前記ガレージの扉を開状態から閉状態に切り替える操作がなされたことを示す第2条件の成立可否を判定することと、前記電子キーが前記車両の外部に位置していることを示す第3条件の成立可否を判定することと、前記第1条件、前記第2条件、及び前記第3条件が全て成立している場合に前記内燃機関を停止することと、を行う
内燃機関の停止システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関の停止システムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子キーシステムを採用した車両が開示されている。この電子キーシステムにおいて、車両の制御装置は、車両に固有のIDを記憶した電子キーと無線通信が可能である。制御装置は、車室内にリクエスト信号を発する。そして、制御装置は、電子キーからのレスポンス信号を受信した場合、電子キーが車室内に存在していることを検出する。制御装置は、電子キーが車室内に存在している場合、内燃機関の始動を許可する。
【0003】
上記車両では、乗員が電子キーを保持したまま内燃機関を停止することなく降車してしまうことがあり得る。このときに車両が換気状態の悪い場所に停車していると、車両の周囲に排気が充満する。このような、車両の周囲での排気の充満を防ぐべく、上記の車両は、フロントバンパに、排気に含まれる有害物質の濃度を検出する排気センサを有する。そして、制御装置は、車両の停車中であって且つ内燃機関の運転状態でドアの開閉が行われた場合、車室内における電子キーの有無を確認する。そして制御装置は、電子キーが車室内に存在していないときには一定期間待機する。このことにより、制御装置は、排気センサの周囲における排気の濃度が安定するのを待つ。そして制御装置は、一定期間の経過後において排気センサが検出する有害物質の濃度が閾値以上の場合、内燃機関を停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-245964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車両を停車したり保管したりする場所として、自宅等に設置されたガレージが挙げられる。ここで、扉付きのガレージの場合、扉を閉じるとガレージ内は密閉空間になる。こうした密閉空間に車両が位置しているときに特許文献1の技術を実施すると次のような問題が生じ得る。すなわち、特許文献1の技術では、電子キーが車室内に存在していないことを検出した後、排気の濃度の安定性を考慮することとの兼ね合いで、内燃機関を停止するまでに相応の時間を要する。したがって、内燃機関を停止した時点で、ガレージ内で有害物質の濃度が相当に高くなっているおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための内燃機関の停止システムは、内燃機関を有する車両に適用され、前記車両の内部に位置しているとともにガレージの扉を開閉するためのスイッチと、前記車両の現在位置に関する情報を受信する位置受信機と、電子キーとの無線通信によって前記電子キーが前記車両の内部に位置しているか前記車両の外部に位置しているかを検出可能であり、且つ前記電子キーが前記車両の内部に位置している場合に前記内燃機関の始動を許可する制御部と、を有し、前記制御部は、前記内燃機関の運転中であって且つ前記車両の停車中に、前記車両の現在位置が前記ガレージ内に位置していることを示す第1条件の成立可否を判定することと、前記スイッチに対して前記ガレージの扉を開状態から閉状態に切り替える操作がなされたことを示す第2条件の成立可否を判定することと、前記電子キーが前記車両の外部に位置していることを示す第3条件の成立可否を判定することと、前記第1条件、前記第2条件、及び前記第3条件が全て成立している場合に前記内燃機関を停止することと、を行う。この構成では、ガレージの扉が閉状態である状況下で乗員が内燃機関を停止せずに降車した場合に内燃機関を速やかに停止できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、車両の概略構成図である。
図2は、停止処理の処理手順を表したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、内燃機関の停止システムの一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すように、車両10は、当該車両10の駆動源となる内燃機関12を有する。内燃機関12におけるクランクシャフトの回転は、自動変速機14に伝達される。自動変速機14は、クランクシャフトの回転を変速して駆動輪に伝達する。自動変速機14は、車室内に設けられているシフトレバー15の操作位置に応じて4つのシフトレンジのいずれかに切り替わる。シフトレンジには、走行用のドライブレンジ及びリバースレンジと、非走行用のニュートラルレンジ及びパーキングレンジがある。非走行用のシフトレンジでは、自動変速機14が駆動輪に動力を伝達不能な状態になる。なお、車両10は、当該車両10の駆動源として、内燃機関12に加えてモータジェネレータを有していてもよい。
【0009】
車両10は、位置受信機35を有する。位置受信機35は、車両10の現在位置に関する情報として、車両10の現在位置座標Cを全球測位衛星から受信する。位置座標とは、緯度及び経度である。位置受信機35は、受信した情報を後述の制御装置80に出力する。なお、位置受信機35は、上記のものに限定されず、車両10の現在位置に関する情報を受信できるものであればよい。例えば、位置受信機35は、車両10の外部のサーバと通信可能な通信機器であるDCM(Data Communication Module)でもよい。ここで、サーバは、DCMが何れの基地局のエリアに位置しているかによって、DCM、ひいては車両10の現在位置を把握可能である。そこで、DCMがサーバから車両10の位置情報を受信するようにしてもよい。
【0010】
車両10は、乗員によって操作される扉スイッチ60を有する。扉スイッチ60は、特定のガレージ1の扉2の開閉をするためのスイッチである。特定のガレージ1は、例えば乗員の自宅のガレージである。扉スイッチ60は、車両10の内部である車室内において、例えばルームミラー近傍に設けられている。扉スイッチ60には、開スイッチ61と閉スイッチ62とがある。開スイッチ61は、全閉状態にある扉2を開くためのスイッチである。閉スイッチ62は、全開状態にある扉2を閉じるためのスイッチである。これら開スイッチ61及び閉スイッチ62は、例えばプッシュ式である。開スイッチ61及び閉スイッチ62は、乗員によって操作されるとそれぞれ個別の信号を後述の制御装置80に出力する。なお、開スイッチ61と閉スイッチ62とは共通の一つのスイッチで構成されていてもよい。この場合、例えば、スイッチを連続して押す回数に応じて異なる信号を出力すれば、扉2を開く指示と閉じる指示とを区別できる。扉スイッチ60は、乗員が所有するスマートフォン等の携帯端末の画面上に表示されてもよい。この場合、携帯端末が扉スイッチ60として機能する。この携帯端末の例のように、扉スイッチ60は、車両10に取り付けられていないこともあり得る。
(【0011】以降は省略されています)

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