TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024056279
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2022163057
出願日2022-10-11
発明の名称内燃機関の制御方法
出願人株式会社セイブ・ザ・プラネット
代理人個人
主分類F02D 19/02 20060101AFI20240416BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】内燃機関において、アンモニア燃料を助燃材なしで良好に着火できる技術を提供する。
【解決手段】レシプロエンジンでは、ピストンの上下動に合わせて、排気工程、吸気工程、圧縮工程および膨張工程を繰り返し実行する。この内燃機関の制御方法では、燃料にアンモニア燃料を用い、排気工程から吸気工程にかけて、吸気バルブおよび排気バルブの双方を閉鎖するNVO期間を設ける。そして、NVO期間において、排気上死点の前に、筒内にアンモニア燃料が噴射される。これにより、アンモニア燃料に含まれるアンモニアから水素(水素分子または水素イオン)が僅かに分離する。これにより、当該水素が助燃材の役割を果たし、圧縮上死点付近においてアンモニア燃料への着火性を向上できる。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
アンモニア燃料を用いた直噴型内燃機関の制御方法であって、
ピストンを上昇させる、排気工程と、
前記ピストンを下降させる、吸気工程と、
吸気バルブおよび排気バルブを閉鎖しつつ、前記ピストンを上昇させるとともに、筒内に前記アンモニア燃料を噴射する、圧縮工程と、
前記吸気バルブおよび前記排気バルブを閉鎖した状態で、前記筒内における前記アンモニア燃料の燃焼により前記ピストンを下降させる、膨張工程と、
を繰り返し実行し、
前記排気工程から前記吸気工程にかけて、前記吸気バルブおよび前記排気バルブの双方を閉鎖するNVO期間を設け、
前記NVO期間において、排気上死点の前に、前記筒内に前記アンモニア燃料が噴射される、制御方法。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1に記載の制御方法であって、
前記NVO期間の排気上死点付近において、前記アンモニア燃料の噴射後に、前記筒内において放電が行われる、制御方法。
【請求項3】
請求項2に記載の制御方法であって、
前記NVO期間における放電は、点火プラグによるアーク放電である、制御方法。
【請求項4】
請求項2に記載の制御方法であって、
前記NVO期間における放電は、前記筒内に設けられたプラズマアクチュエータによるプラズマ放電である、制御方法。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の制御方法であって、
前記アンモニア燃料は、アンモニアガス、液体アンモニア、およびアンモニア水の少なくとも1つを含む、制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関用の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
4ストローク(または4サイクル)レシプロエンジンと呼ばれる内燃機関においては、ピストンの往復動作に合わせて排気バルブ・吸気バルブの開閉、燃料の導入、および点火動作を行うことにより、排気工程、吸気工程、圧縮工程および膨張工程と繰り返す。
【0003】
従来の内燃機関については、例えば、特許文献1に記載されている。内燃機関の燃料には、従来、ガソリン、軽油、プロパンガスおよびアルコールなどが用いられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-82193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、カーボンフリー燃料として、アンモニア燃料が着目されている。アンモニアは、ガソリン等の従来の燃料に比べて燃焼速度が遅く、着火しにくいことから、専焼(アンモニア燃料単体での燃焼)で安定的にレシプロエンジンを動作させることが困難である。このため、一般的には、水素等の助燃材を添加した混合燃料が用いられている。
【0006】
しかしながら、複数種類の燃料を混合させて用いる場合には、ボンベ等の貯留部や、燃料供給系統も、複数設置する必要が生じる。
【0007】
本発明の目的は、内燃機関において、アンモニア燃料を助燃材なしで良好に着火できる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、アンモニア燃料を用いた直噴型内燃機関の制御方法であって、ピストンを上昇させる、排気工程と、前記ピストンを下降させる、吸気工程と、吸気バルブおよび排気バルブを閉鎖しつつ、前記ピストンを上昇させるとともに、筒内に前記アンモニア燃料を噴射する、圧縮工程と、前記吸気バルブおよび前記排気バルブを閉鎖した状態で、前記筒内における前記アンモニア燃料の燃焼により前記ピストンを下降させる、膨張工程と、を繰り返し実行し、前記排気工程から前記吸気工程にかけて、前記吸気バルブおよび前記排気バルブの双方を閉鎖するNVO期間を設け、前記NVO期間において、排気上死点の前に、前記筒内に前記アンモニア燃料が噴射される。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明の制御方法であって、前記NVO期間の排気上死点付近において、前記アンモニア燃料の噴射後に、前記筒内において放電が行われる。
【0010】
本願の第3発明は、第2発明の制御方法であって、前記NVO期間における放電は、点火プラグによるアーク放電である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社クボタ
エンジン
19日前
個人
水素バーナー発電機及び発電システム
9日前
本田技研工業株式会社
内燃機関
23日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
9日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
11日前
ヤマハ発動機株式会社
船外機および船舶
3日前
トヨタ自動車株式会社
EGRガス分配管
3日前
株式会社アイシン
内燃機関
24日前
トヨタ自動車株式会社
車両駆動装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
車両制御装置
4日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の排気装置
10日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
16日前
本田技研工業株式会社
車両
24日前
日本製鉄株式会社
クランク軸
23日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
23日前
ダイハツ工業株式会社
自動車用内燃機関
2日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関制御装置
23日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の点火時期制御装置
23日前
日立建機株式会社
運搬車両の管理システム
16日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の停止システム
19日前
本田技研工業株式会社
内燃機関の失火判定装置
23日前
株式会社セイブ・ザ・プラネット
内燃機関の制御方法
11日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の停止システム
11日前
株式会社ミクニ
バルブ装置
16日前
株式会社ミクニ
バルブ装置
16日前
愛三工業株式会社
弁システム
16日前
株式会社筑水キャニコム
斜面除草車両
23日前
本田技研工業株式会社
燃料供給装置
23日前
本田技研工業株式会社
燃料供給装置
23日前
株式会社SUBARU
ピストン
24日前
株式会社SUBARU
エンジン
24日前
トヨタ自動車株式会社
オイル回収構造
18日前
愛三工業株式会社
弁装置
10日前
株式会社オティックス
リフタ構造
16日前
スズキ株式会社
内燃機関の制御装置
17日前
スズキ株式会社
内燃機関の制御装置
17日前
続きを見る