TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024051916
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158307
出願日2022-09-30
発明の名称燃料供給装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F02M 31/125 20060101AFI20240404BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】インジェクタに燃料を加熱する昇温部が連なる燃料供給装置において、昇温部とスロットルボディとのクリアランスを確保しやすくする。
【解決手段】インジェクタ40における第一長手方向で吸気管部材36と反対側に接続され、第二長手方向を有し、インジェクタ40に供給する燃料を溜めるとともに昇温させる昇温部65を備え、インジェクタ40は、第一長手方向に沿う第一中心軸線C1が、スロットルボディ内のボア中心に沿うボア中心軸線33cに対して、吸気通路の上流側に向かうほどボア中心軸線33cから離れるように傾斜して配置され、昇温部65は、第二長手方向に沿う第二中心軸線C2が、インジェクタ40の第一中心軸線C1に対して、吸気通路の上流側に向かうほどボア中心軸線33cからさらに離れるように傾斜して配置されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
機器(1)に搭載される内燃機関(10)と、
前記内燃機関(10)に接続され、内部に吸気通路(TA)を形成する吸気通路形成部(36)と、
前記吸気通路形成部(36)の上流側に接続され、前記内燃機関(10)への吸気量を調整するスロットルボディ(33)と、
前記吸気通路形成部(36)に接続され、第一長手方向を有し、前記吸気通路(TA)内に燃料を噴射するインジェクタ(40)と、
前記インジェクタ(40)における前記第一長手方向で前記吸気通路形成部(36)と反対側に接続され、第二長手方向を有し、前記インジェクタ(40)に供給する燃料を溜めるとともに昇温させる昇温部(65)と、を備え、
前記インジェクタ(40)は、前記第一長手方向に沿う第一中心軸線(C1)が、前記スロットルボディ(33)内のボア中心に沿うボア中心軸線(33c)に対して、前記吸気通路(TA)の上流側に向かうほど前記ボア中心軸線(33c)から離れるように傾斜して配置され、
前記昇温部(65)は、前記第二長手方向に沿う第二中心軸線(C2)が、前記インジェクタ(40)の前記第一中心軸線(C1)に対して、前記吸気通路(TA)の上流側に向かうほど前記ボア中心軸線(33c)からさらに離れるように傾斜して配置されている、燃料供給装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記昇温部(65)は、前記インジェクタ(40)に供給する燃料を溜める燃料チャンバ部(50)と、前記燃料チャンバ部(50)内に溜めた燃料を加熱するヒータ装置(60)と、を備え、
前記ヒータ装置(60)は、
前記燃料チャンバ部(50)における前記第二長手方向で前記インジェクタ(40)と反対側に接続される本体部(61)と、
前記本体部(61)から前記燃料チャンバ部(50)内に延び、前記第二長手方向に沿うように配置されるヒータ部(62)と、を備えている、請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項3】
前記スロットルボディ(33)は、前記吸気通路(TA)を開閉するバタフライバルブ(33d)を備え、
前記バタフライバルブ(33d)の回動中心軸線(33d1)と前記ボア中心軸線(33c)との両方に直交する直交方向(33v)から見て、前記ヒータ装置(60)は、前記スロットルボディ(33)と重なるように配置されている、請求項2に記載の燃料供給装置。
【請求項4】
前記機器(1)の上面視で、前記ヒータ装置(60)は、前記スロットルボディ(33)と重なるように配置されている、請求項2又は3に記載の燃料供給装置。
【請求項5】
前記機器(1)は、前方を進行方向とする移動体であり、
前記燃料チャンバ部(50)は、前記内燃機関(10)の後方に配置され、かつ前後方向視で前記内燃機関(10)と重なるように配置され、
前記燃料チャンバ部(50)は、前記第二中心軸線(C2)が、前記インジェクタ(40)の前記第一中心軸線(C1)よりも前後方向に対して直角に近い角度となるように配置されている、請求項2又は3に記載の燃料供給装置。
【請求項6】
前記燃料チャンバ部(50)は、内部空間(T3)を囲う外壁(52)から外側に突出するリブ(55)を備えている、請求項2又は3に記載の燃料供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料供給装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、気候変動の緩和または影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて二酸化炭素の排出量低減に関する研究開発が行われている。
例えば特許文献1においては、インジェクタと、インジェクタの燃料供給口に燃料を供給するとともにインジェクタを保持する燃料ジョイント(燃料チャンバ部)と、燃料ジョイントに取り付けられるとともに燃料ジョイント内の燃料を加熱するための棒状のヒータ部を備えるヒータ装置と、を備えている。インジェクタとヒータ部とは、互いに軸線を平行かつ同軸にして配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4834728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、二酸化炭素の排出量低減のために、上記従来技術をそのまま自動二輪車等の小型の機器に適用した場合、スロットルボディからエンジンまでの距離が短いために、ヒータ装置等を含む昇温部とスロットルボディとのクリアランスを確保し難いという課題がある。
【0005】
そこで本発明は、インジェクタに燃料を加熱する昇温部が連なる燃料供給装置において、昇温部とスロットルボディとのクリアランスを確保しやすくすることを目的とする。そして、延いては気候変動の緩和または影響軽減に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、機器(1)に搭載される内燃機関(10)と、前記内燃機関(10)に接続され、内部に吸気通路(TA)を形成する吸気通路形成部(36)と、前記吸気通路形成部(36)の上流側に接続され、前記内燃機関(10)への吸気量を調整するスロットルボディ(33)と、前記吸気通路形成部(36)に接続され、第一長手方向を有し、前記吸気通路(TA)内に燃料を噴射するインジェクタ(40)と、前記インジェクタ(40)における前記第一長手方向で前記吸気通路形成部(36)と反対側に接続され、第二長手方向を有し、前記インジェクタ(40)に供給する燃料を溜めるとともに昇温させる昇温部(65)と、を備え、前記インジェクタ(40)は、前記第一長手方向に沿う第一中心軸線(C1)が、前記スロットルボディ(33)内のボア中心に沿うボア中心軸線(33c)に対して、前記吸気通路(TA)の上流側に向かうほど前記ボア中心軸線(33c)から離れるように傾斜して配置され、前記昇温部(65)は、前記第二長手方向に沿う第二中心軸線(C2)が、前記インジェクタ(40)の前記第一中心軸線(C1)に対して、前記吸気通路(TA)の上流側に向かうほど前記ボア中心軸線(33c)からさらに離れるように傾斜して配置されている。
この構成によれば、インジェクタにおける第一長手方向に沿う第一中心軸線が、スロットルボディのボア中心軸線に対して、吸気通路の上流側に向かうほどボア中心軸線から離れるように傾斜して配置され、昇温部における第二長手方向に沿う第二中心軸線が、インジェクタの第一中心軸線に対して、吸気通路の上流側に向かうほどボア中心軸線からさらに離れるように傾斜して配置されることで、インジェクタの上流側に連なる昇温部を、スロットルボディからその径方向で可及的に離して配置することができる。このため、インジェクタの長手方向に昇温部が配置される構成でも、昇温部とスロットルボディとの間のクリアランスを確保しやすく、スロットルボディの周囲に付設される部品の配置自由度を高めることができる。
【0007】
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、前記昇温部(65)は、前記インジェクタ(40)に供給する燃料を溜める燃料チャンバ部(50)と、前記燃料チャンバ部(50)内に溜めた燃料を加熱するヒータ装置(60)と、を備え、前記ヒータ装置(60)は、前記燃料チャンバ部(50)における前記第二長手方向で前記インジェクタ(40)と反対側に接続される本体部(61)と、前記本体部(61)から前記燃料チャンバ部(50)内に延び、前記第二長手方向に沿うように配置されるヒータ部(62)と、を備えている。
この構成によれば、燃料チャンバ部の長手方向に沿ってヒータ部が延びることで、燃料チャンバ部内の燃料を効率よく加熱することができる。インジェクタの上流側に連なる燃料チャンバ部およびヒータ装置を、スロットルボディからその径方向で可及的に離して配置することができる。このため、インジェクタの長手方向に連なって燃料チャンバ部およびヒータ装置が配置される構成でも、燃料チャンバ部およびヒータ装置とスロットルボディとの間のクリアランスを確保しやすく、スロットルボディの周囲に付設される部品の配置自由度を高めることができる。
【0008】
本発明の第三の態様は、上記第二の態様において、前記スロットルボディ(33)は、前記吸気通路(TA)を開閉するバタフライバルブ(33d)を備え、前記バタフライバルブ(33d)の回動中心軸線(33d1)と前記ボア中心軸線(33c)との両方に直交する直交方向(33v)から見て、前記ヒータ装置(60)は、前記スロットルボディ(33)と重なるように配置されている。
この構成によれば、バタフライバルブの周囲はデッドスペースが生じやすく、バタフライバルブの回動中心軸線とボア中心軸線とに直交する直交方向から見て、ヒータ装置とスロットルボディとが重なる配置とすることで、前記デッドスペースを有効利用して燃料チャンバ部およびヒータ装置を配置することができる。
【0009】
本発明の第四の態様は、上記第二又は第三の態様において、前記機器(1)の上面視で、前記ヒータ装置(60)は、前記スロットルボディ(33)と重なるように配置されている。
この構成によれば、機器の上面視で、ヒータ装置とスロットルボディとが重なる配置とすることで、上記同様、バタフライバルブの周囲のデッドスペースを有効利用して燃料チャンバ部およびヒータ装置を配置することができる。
【0010】
本発明の第五の態様は、上記第二から第四の態様の何れか一つにおいて、前記機器(1)は、前方を進行方向とする移動体であり、前記燃料チャンバ部(50)は、前記内燃機関(10)の後方に配置され、かつ前後方向視で前記内燃機関(10)と重なるように配置され、前記燃料チャンバ部(50)は、前記第二中心軸線(C2)が、前記インジェクタ(40)の前記第一中心軸線(C1)よりも前後方向に対して直角に近い角度となるように配置されている。
この構成によれば、燃料チャンバ部の第二中心軸線が、インジェクタの第一中心軸線よりも前後方向(車両進行方向)に対して直角に近い角度に配置されることで、燃料チャンバ部の前面投影面積を確保しやすくなる。このため、内燃機関の周囲を流れて熱を帯びた走行風が燃料チャンバ部に当たりやすく、内燃機関の熱を利用して燃料チャンバ部内の燃料を加熱しやすくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社クボタ
エンジン
15日前
個人
水素バーナー発電機及び発電システム
5日前
本田技研工業株式会社
内燃機関
19日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
7日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
5日前
株式会社アイシン
内燃機関
20日前
トヨタ自動車株式会社
車両制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
車両駆動装置
今日
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の排気装置
6日前
本田技研工業株式会社
車両
20日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
19日前
日本製鉄株式会社
クランク軸
19日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関制御装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の点火時期制御装置
19日前
株式会社ミクニ
バルブ装置
12日前
日立建機株式会社
運搬車両の管理システム
12日前
株式会社ミクニ
バルブ装置
12日前
株式会社セイブ・ザ・プラネット
内燃機関の制御方法
7日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の停止システム
7日前
本田技研工業株式会社
内燃機関の失火判定装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の停止システム
15日前
本田技研工業株式会社
燃料供給装置
19日前
本田技研工業株式会社
燃料供給装置
19日前
愛三工業株式会社
弁システム
12日前
株式会社筑水キャニコム
斜面除草車両
19日前
トヨタ自動車株式会社
オイル回収構造
14日前
株式会社SUBARU
エンジン
20日前
株式会社SUBARU
ピストン
20日前
愛三工業株式会社
弁装置
6日前
スズキ株式会社
内燃機関の制御装置
13日前
スズキ株式会社
内燃機関の制御装置
13日前
本田技研工業株式会社
内燃機関システム
5日前
株式会社オティックス
リフタ構造
12日前
ダイハツ工業株式会社
エンジン点火装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
エンジン装置
今日
続きを見る