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公開番号2024053377
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159605
出願日2022-10-03
発明の名称内燃機関の停止システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 29/02 20060101AFI20240408BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】乗員の利便性を損なうことなく、且つ換気状態の悪い場所で乗員が内燃機関を停止せずに降車したときに内燃機関を速やかに停止する。
【解決手段】制御装置は、電子キーとの無線通信によって電子キーが車両の内部に位置しているか車両の外部に位置しているかを把握可能である。制御装置は、内燃機関の運転中、且つ車両の停車中、車両が位置している場所に関する情報に基づいて、車両が位置している場所が換気状態の悪い場所であることを示す第1条件の成立可否を判定すること(ステップS10)と、電子キーが車両の外部に位置していることを示す第2条件の成立可否を判定すること(ステップS30)と、第1条件及び第2条件の双方が成立している場合に内燃機関を停止すること(ステップS40)と、を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関を搭載した車両に適用され、
電子キーとの無線通信によって前記電子キーが前記車両の内部に位置しているか前記車両の外部に位置しているかを把握可能であり、且つ前記電子キーが前記車両の内部に位置している場合に前記内燃機関の始動を許可する制御部と、
前記車両が位置している場所に関する情報を取得する機器と、を有し、
前記制御部は、前記内燃機関の運転中、且つ前記車両の停車中、
前記情報に基づいて、前記車両が位置している場所が換気状態の悪い場所であることを示す条件として予め定められた第1条件の成立可否を判定することと、
前記電子キーが前記車両の外部に位置していることを示す第2条件の成立可否を判定することと、
前記第1条件及び前記第2条件の双方が成立している場合に前記内燃機関を停止することと、を行う
内燃機関の停止システム。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記機器は、前記車両と前記車両の外部に位置している対象物との位置関係に関する情報を取得し、
前記第1条件は、前記車両と前記対象物との距離が、予め定められた規定距離以下であることである
請求項1に記載の内燃機関の停止システム。
【請求項3】
前記機器は、前記車両の外部を撮像することによって前記車両と前記対象物との位置関係に関する情報を取得するカメラであり、
前記第1条件は、一つながりの前記対象物によって、前記車両が前後左右のうちの少なくとも3方向から囲まれており、且つ、前記3方向において前記車両と前記対象物との距離が前記規定距離以下であることである
請求項2に記載の内燃機関の停止システム。
【請求項4】
前記機器は、前記車両の現在位置に関する情報を取得し、
前記第1条件は、前記車両の現在位置が、予め定められた規定領域内であることである
請求項1に記載の内燃機関の停止システム。
【請求項5】
前記機器は、前記車両が走行する路面の傾斜に関する情報を取得し、
前記第1条件は、停車前の予め定められた規定期間内に、予め定められた規定勾配以上の降坂路を経て現状の位置に到達したことである
請求項1に記載の内燃機関の停止システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、内燃機関の停止システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電子キーシステムを採用した車両が開示されている。この電子キーシステムにおいて、車両の制御装置は、車両に固有のIDを記憶した電子キーと無線通信が可能である。制御装置は、車室内にリクエスト信号を発する。そして、制御装置は、電子キーからのレスポンス信号を受信した場合、電子キーが車室内に存在していることを把握する。制御装置は、電子キーが車室内に存在している場合、内燃機関の始動を許可する。
【0003】
上記車両では、乗員が電子キーを保持したまま内燃機関を停止することなく降車してしまうことがあり得る。このときに車両が換気状態の悪い場所に停車していると、車両の周囲に排気が充満する。このような、車両の周囲での排気の充満を防ぐべく、上記の車両は、フロントバンパに、排気に含まれる有害物質の濃度を検出する排気センサを有する。そして、制御装置は、車両の停車中であって且つ内燃機関の運転状態でドアの開閉が行われた場合、車室内における電子キーの有無を確認する。そして制御装置は、電子キーが車室内に存在していないときには一定期間待機する。このことにより、制御装置は、排気センサの周囲における排気の濃度が安定するのを待つ。そして制御装置は、一定期間の経過後において排気センサが検出する有害物質の濃度が閾値以上の場合、内燃機関を停止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-245964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、電子キーが車室内に存在していないことを把握した後、排気の濃度の安定性を考慮することとの兼ね合いで、内燃機関を停止するまでに相応の時間を要する。したがって、内燃機関を停止した時点で、既に車両の周囲における有害物質の濃度が相当に高くなっているおそれがある。この点を考慮し、電子キーが車室内に存在していないことを把握したときにその時点で内燃機関を停止することも考えられる。しかし、乗員が意図的に内燃機関を停止せずに降車することもあり得る。したがって、電子キーが車室内に存在しないことをもってその都度内燃機関を停止すると、乗員にとっての利便性が損なわれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための内燃機関の停止システムは、内燃機関を搭載した車両に適用され、電子キーとの無線通信によって前記電子キーが前記車両の内部に位置しているか前記車両の外部に位置しているかを把握可能であり、且つ前記電子キーが前記車両の内部に位置している場合に前記内燃機関の始動を許可する制御部と、前記車両が位置している場所に関する情報を取得する機器と、を有し、前記制御部は、前記内燃機関の運転中、且つ前記車両の停車中、前記情報に基づいて、前記車両が位置している場所が換気状態の悪い場所であることを示す条件として予め定められた第1条件の成立可否を判定することと、前記電子キーが前記車両の外部に位置していることを示す第2条件の成立可否を判定することと、前記第1条件及び前記第2条件の双方が成立している場合に前記内燃機関を停止することと、を行う。
【0007】
上記構成では、電子キーが車両の内部に存在していない場合であって且つ換気状態の悪い場所に車両が停車したときに限って、その時点で内燃機関を停止する。したがって、乗員の利便性を損なうことなく、換気状態の悪い場所で乗員が内燃機関を停止せずに降車したときに内燃機関を速やかに停止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、車両の概略構成図である。
図2は、停止処理の処理手順を表したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、内燃機関の停止システムが適用された車両の一実施形態を、図面を参照して説明する。
<車両の概略構成>
図1に示すように、車両10は、内燃機関12、クランクポジションセンサ31、及び排気管13を有する。内燃機関12は、車両10の駆動源である。内燃機関12では、燃料の燃焼に応じてクランクシャフトが回転する。クランクポジションセンサ31は、クランクシャフトの回転位置を検出する。排気管13は、内燃機関12から車両10の後方へと延びている。排気管13は、車両10の底面を伝っている。排気管13における、外部への開口である排気口は、車両10の最後尾で車両10の後方を向いている。排気口は、内燃機関12の排気を外部に排出する。
【0010】
車両10は、自動変速機14、シフトレバー15、及びシフトポジションセンサ32を有する。自動変速機14は、クランクシャフトの回転を変速して駆動輪に伝達する。自動変速機14は、シフトレバー15の操作位置に応じて4つのシフトレンジのいずれかに切り替わる。シフトレンジには、走行用のドライブレンジ及びリバースレンジと、非走行用のニュートラルレンジ及びパーキングレンジがある。非走行用のシフトレンジでは、自動変速機14が駆動輪に動力を伝達不能な状態になる。シフトポジションセンサ32は、シフトレバー15で選択されているシフトレンジを検出する。シフトポジションセンサ32は、検出したシフトレンジに応じた信号を後述の制御装置80に出力する。なお、シフトポジションセンサ32が出力する信号は、シフトレンジ毎に異なる。
(【0011】以降は省略されています)

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