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公開番号2024048242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022154171
出願日2022-09-27
発明の名称内燃機関の燃料供給装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F02M 25/022 20060101AFI20240401BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】内燃機関のノッキングを抑制するとともに排気系部品の損傷を防止し、内燃機関や燃料供給装置全体の肥大化・重量化を抑制し、コスト低減可能な内燃機関の燃料供給装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の燃料供給装置において、吸水性を有する燃料を少なくとも一部含む燃料を貯留する燃料タンク21と、燃料噴射装置22と、燃料タンク21に連通し燃料噴射装置22へ燃料を導出するための燃料供給管23と、燃料供給管23内に配設され少なくとも水を吸着できる吸着材24とを有し、内燃機関1の要求に応じて吸着材24に吸着された水分を燃料供給管23に排出する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関(1)に燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、
吸水性を有する燃料を少なくとも一部含む燃料を貯留する燃料タンク(21)と、
前記燃料を噴射する燃料噴射装置(22)と、
前記燃料タンク(21)に連通し、前記燃料噴射装置(22)へ前記燃料を導出するための燃料供給管(23)と、
前記燃料供給管(23)内に配設され、少なくとも水を吸着できる吸着材(24)と、
を有し、
前記内燃機関(1)の要求に応じて、前記吸着材(24)に吸着された水分を前記燃料供給管(23)に排出することを特徴とする内燃機関の燃料供給装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記内燃機関の要求に応じて作動して、前記吸着材(24)を加熱する加熱手段(25)を備え、
前記吸着材(24)は、前記加熱手段(25)により加熱されて水分を排出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料供給装置。
【請求項3】
前記内燃機関(1)の燃焼室(6)内でのノッキングの有無を判定するノッキング判定手段(31)を備え、
前記ノッキング判定手段(31)により、前記内燃機関(1)においてノッキングが発生していると判断された場合に、前記吸着材(24)に吸着された水分を排出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料供給装置。
【請求項4】
前記排気ガス温度検出手段(32)により、排気ガスが所定温度以上と判断された場合に、前記吸着材(24)に吸収された水分を排出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料供給装置。
【請求項5】
前記吸水性を有する燃料はアルコール燃料であり、
前記吸着材(24)は、単位温度当たりの水の離脱量が、単位温度当たりのアルコールの離脱量よりも多いことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料供給装置。
【請求項6】
前記吸着材(24)は、少なくともゼオライトまたはシリカゲルのどちらか一方を含むことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料供給装置。
【請求項7】
前記吸着材(24)は、水と燃料を吸着可能な部材であり、
前記吸着材(24)は、水の脱離量が燃料の脱離量よりも多くなるまで、前記加熱手段(25)により加熱されることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の燃料供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸水性燃料を少なくとも一部含む燃料を用いる内燃機関の燃料供給装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関のノッキングの発生を低減させるために、燃料とは別に燃焼室内に水を噴射する方法が知られている。さらに、この手法は内燃機関の排気が高温となることによる排気系部品の損傷を防止する手段としても用いられている。
また、内燃機関の排気通路にエタノールを吸着するエタノール吸着材を設け、エタノール吸着材に吸着したエタノールを、潤滑流路を介して内燃機関の吸気側に還流させるものが知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-109743
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
内燃機関のノッキングの抑制や、排気系部品の損傷を防止させるため、内燃機関の燃焼室に水を供給するには、上述のように、燃焼室に水を噴射するための噴射装置や水を貯留する部品、排気通路から吸気通路へのこの噴射装置に水を供給するための機構が必要となり、内燃機関や燃料供給装置全体が肥大化して、重量が増大し、また内燃機関の電気的負荷が増大するため、燃費悪化を招いてしまうといった課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、内燃機関に燃料を供給する内燃機関の燃料供給装置において、
吸水性を有する燃料を少なくとも一部含む燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料を噴射する燃料噴射装置と、
前記燃料タンクに連通し、前記燃料噴射装置へ前記燃料を導出するための燃料供給管と、
前記燃料供給管内に配設され、少なくとも水を吸着できる吸着材と、
を有し、
前記内燃機関の要求に応じて、前記吸着材に吸着された水分を前記燃料供給管に排出することを特徴とする内燃機関の燃料供給装置である。
【0006】
前記構成によれば、燃料供給管内に水を吸着することのできる吸着材が配設され、内燃機関の要求に応じて吸着材から水分を燃料中に排出するので、燃料中の水の有する潜熱により、内燃機関のノッキングの抑制や、高温の排気による排気装置の損傷を防ぐので、別途水噴射装置やこれに関する装置を設ける必要が無く、内燃機関の構造を簡素化し小型化することができ、内燃機関の電気的負荷を増大させることなく、燃費を向上させることができる。
【0007】
前記構成において、前記内燃機関の要求に応じて作動して、前記吸着材を加熱する加熱手段を備え、
前記吸着材は、前記加熱手段により加熱されて水分を排出するようにしてもよい。
【0008】
前記構成によれば、内燃機関から水に対する要求があった際に、加熱手段によって燃料に含まれる水分量を増加させることができ、別途、水を供給する装置を設けて内燃機関に水噴射を行った場合と同様なノッキング低減効果や、排気ガス温度低減効果を奏することができる。
【0009】
また前記構成において、前記内燃機関の燃焼室内でのノッキングの有無を判定するノッキング判定手段を備え、
前記ノッキング判定手段により、前記内燃機関においてノッキングが発生していると判断された場合に、前記吸着材に吸着された水分を排出するようにしてもよい。
【0010】
前記構成によれば、ノッキングが発生した場合に、吸着材から水分を排出して、吸気に水分を加えるので、筒内ガス温度を低下させてノッキングの発生を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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