TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024049200
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022155521
出願日2022-09-28
発明の名称鞍乗型車両の排気装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F02D 35/00 20060101AFI20240402BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】排気管に装着される酸素濃度センサが、排気マフラーの上流端部に設けられる水抜き孔から流入する空気に影響され難く、排ガス中の酸素濃度を精度良く検出できる鞍乗型車両の排気装置を供する。
【解決手段】排気管21の下流端部26dより上流側に酸素濃度センサ45が設置される鞍乗型車両の排気装置において、排気マフラー31の上流側マフラー部32は、排気管31の下流端部26dが接続するマフラー上流端部32aと同マフラー上流端部32aから後方に延びる上流側マフラー外管部32bとを備え、マフラー上流端部32aは、接続する排気管21の下流端部26dより下方に膨出したマフラー上流端下方膨出部33Dが形成され、マフラー上流端下方膨出部33Dの最下端に孔38が形成されることを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
鞍乗型車両の車体フレーム(2)に支持される内燃機関(E)から前方に延出して内燃機関(E)の下方に廻り込んで車両後方に延びる排気管(21)と、前記排気管(21)の下流端部(26d)に接続して後上がりに傾斜して後方に延設されて後輪(7)の側方に配設される排気マフラー(31)とを備える排気装置であって、
前記排気管(21)の下流端部(26d)より上流側に酸素濃度センサ(45)が設置される鞍乗型車両の排気装置において、
前記排気マフラー(31)は、前記排気管(21)の下流端部(26d)に接続する上流側マフラー部(32)と、その後方に延びる下流側マフラー部(35)とを備え、
前記上流側マフラー部(32)は、前記排気管(31)の下流端部(26d)が接続するマフラー上流端部(32a)と、同マフラー上流端部(32a)から後方に延びる上流側マフラー外管部(32b)とを備え、
前記マフラー上流端部(32a)は、接続する前記排気管(21)の下流端部(26d)より下方に膨出したマフラー上流端下方膨出部(33D)が形成され、
前記マフラー上流端下方膨出部(33D)の最下端に孔(38)が形成されることを特徴とする鞍乗型車両の排気装置。
続きを表示(約 890 文字)【請求項2】
前記上流側マフラー外管部(32b)は、前記マフラー上流端部(32a)から後方に上下幅が徐々に拡大して延び、
前記マフラー上流端部(32a)は、車体側面視において、後輪(7)を揺動自在に軸支するスイングアーム(6)より下方に位置することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の排気装置。
【請求項3】
前記上流側マフラー外管部(32b)は、車体正面視で、斜め上方に傾斜する外側面(32bs)を有することを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の排気装置。
【請求項4】
前記排気管(21)の途中に介装される排気を浄化する触媒(25C)が内燃機関(E)の下方に配置され、
前記酸素濃度センサ(45)は、前記触媒(25C)より下流の下流側排気管(26)の上側部分に装着されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の排気装置。
【請求項5】
前記車体フレーム(2)は、左右一対のボディフレーム(2d)が内燃機関(E)を囲うように配設され、
前記酸素濃度センサ(45)は、左右一対の前記ボディフレーム(2d)の左右下端部(2dd)の間に設置されることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗型車両の排気装置。
【請求項6】
前記上流側マフラー部(32)は、割面構造を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の鞍乗型車両の排気装置。
【請求項7】
前記マフラー上流端部(32a)は、前記排気管(21)の下流端部(26d)に接続する底壁(33b)とその周縁に立設する周壁(33s)とで形成される上流端部材(33)であり、
前記上流側マフラー外管部(32b)は、前後方向に沿った割面で分割される一対の分割管部材(34L,34R)からなり、
前記上流側マフラー部(32)は、前記上流端部材(33)と一対の前記分割管部材(34L,34R)を合体させて構成される割面構造を有することを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両の排気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鞍乗型車両に搭載される内燃機関の排気装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
鞍乗型車両の車体フレームに支持される内燃機関から前方に延出して内燃機関の下方に廻り込んで車両後方に延びる排気管と、同排気管の下流端部に接続して後方に延設されて後輪の側方に配設される排気マフラーとを備える排気装置において、排気管の下流端部より上流側に酸素濃度センサが設置される先行例(例えば、特許文献1参照)は種々ある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-206998号公報
【0004】
特許文献1に開示された鞍乗型車両の排気装置は、車体フレームに支持された内燃機関の前傾したシリンダヘッドから前方に延出した排気管は、下方に屈曲して内燃機関の下方に廻り込んで車両後方に延びており、後方に延びる排気管の途中に触媒が介装され、触媒の下流の下流側排気管が後上がりに後方に延び、その下流端部に接続した排気マフラーが後上がりに傾斜して後方に延設されて後輪の側方に配設されている。
【0005】
触媒の下流の下流側排気管の下流端部が接続される排気マフラーの上流端部は、円錐状の底壁を構成しており、この円錐状底壁の頂部に下流側排気管の下流端部が嵌入するようにして接続されている。
この後上がりに傾斜した排気マフラーの最も低い位置にある上流端部の円錐状底壁には、通常排気マフラー内に溜まった水を外部に排出する水抜き孔が形成されている。
【0006】
また、特許文献1には、排気管における触媒の上流側と下流側に、それぞれ排ガス中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサが装着されている。
触媒の上流側と下流側の酸素濃度を比較することにより触媒の劣化判定を行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
触媒の下流側の酸素濃度センサは、下流側排気管の上流側にあり、下流側排気管の下流端部が接続する排気マフラーの上流端部の円錐状底壁が近い位置にある。
排気マフラーの上流端部の円錐状底壁の下側の壁に前記水抜き孔があり、円錐状底壁の下側の壁は、下流側排気管の下流端部の下側の壁と略同じ高さにある。
したがって、排気マフラーの上流端部の円錐状底壁に設けられる水抜き孔は、下流側排気管の下流端部の下側の壁と略同じ高さにある。
【0008】
排気マフラーの内部が負圧になった際には、水抜き孔から外気が排気マフラー内に流入する。
水抜き孔から排気マフラー内に流入した外気は、下流側排気管に浸入することになり、下流側排気管の上流側に配置される触媒下流側酸素濃度センサは、水抜き孔から流入する空気に含まれる酸素の影響を受け易く、排ガス中の酸素濃度を精度良く検出することができない。
【0009】
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、排気管に装着される酸素濃度センサが、排気マフラーの上流端部に設けられる水抜き孔から流入する空気に影響され難く、排ガス中の酸素濃度を精度良く検出できる鞍乗型車両の排気装置を供する点にある。
延いては、気候変動の緩和または影響軽減に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、
鞍乗型車両の車体フレームに支持される内燃機関から前方に延出して内燃機関の下方に廻り込んで車両後方に延びる排気管と、前記排気管の下流端部に接続して後上がりに傾斜して後方に延設されて後輪の側方に配設される排気マフラーとを備える排気装置であって、
前記排気管の下流端部より上流側に酸素濃度センサが設置される鞍乗型車両の排気装置において、
前記排気マフラーは、前記排気管の下流端部に接続する上流側マフラー部と、その後方に延びる下流側マフラー部とを備え、
前記上流側マフラー部は、前記排気管の下流端部が接続するマフラー上流端部と、同マフラー上流端部から後方に延びる上流側マフラー外管部とを備え、
前記マフラー上流端部は、接続する前記排気管の下流端部より下方に膨出したマフラー上流端下方膨出部が形成され、
前記マフラー上流端下方膨出部の最下端に孔が形成される鞍乗型車両の排気装置を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
内燃機関
28日前
個人
増設・ロータリーエンジン
25日前
株式会社クボタ
エンジン
15日前
日産自動車株式会社
内燃機関
28日前
個人
水素バーナー発電機及び発電システム
5日前
本田技研工業株式会社
内燃機関
19日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関
7日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
5日前
株式会社アイシン
内燃機関
20日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の冷却構造
21日前
トヨタ自動車株式会社
車両制御装置
今日
トヨタ自動車株式会社
車両駆動装置
今日
マツダ株式会社
ピストンの製造方法
28日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の排気装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
19日前
本田技研工業株式会社
車両
20日前
日本製鉄株式会社
クランク軸
19日前
ダイハツ工業株式会社
機械式過給機の製造方法
28日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関制御装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の制御装置
21日前
本田技研工業株式会社
鞍乗型車両の排気装置
21日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の点火時期制御装置
25日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の点火時期制御装置
19日前
株式会社ミクニ
バルブ装置
12日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の停止システム
15日前
株式会社ミクニ
バルブ装置
12日前
日立建機株式会社
運搬車両の管理システム
12日前
本田技研工業株式会社
内燃機関の燃料供給装置
22日前
株式会社セイブ・ザ・プラネット
内燃機関の制御方法
7日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関の停止システム
7日前
本田技研工業株式会社
内燃機関の失火判定装置
19日前
株式会社筑水キャニコム
斜面除草車両
19日前
本田技研工業株式会社
燃料供給装置
19日前
本田技研工業株式会社
燃料供給装置
19日前
愛三工業株式会社
弁システム
12日前
続きを見る