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公開番号2024053886
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2022160373
出願日2022-10-04
発明の名称オイル回収構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類F02F 7/00 20060101AFI20240409BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】チェーンカバー内において、タイミングチェーンによって掻き上げられたオイルを再飛散させることなく、効率的に回収することが可能なオイル回収構造を提供する。
【解決手段】タイミングチェーン35を覆うように、エンジンに組み付けられるチェーンカバー10内におけるオイル回収構造である。エンジン幅方向における、タイミングチェーン35を上方に送る側の第1カムスプロケット33の軸心33aよりも外側で、且つ、上方から見てタイミングチェーン35と重なる位置に設けられた、ヘッドカバー40から下方に延びる第1壁部51と、第1壁部51との間に空間53を形成するように、エンジン幅方向における、第1壁部51よりも外側で、且つ、上方から見てタイミングチェーン35と重ならない位置に設けられた、ヘッドカバー40から下方に延びる第2壁部52と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
クランクスプロケットおよび動弁機構の2つのカムスプロケットに巻き掛けられるタイミングチェーンを覆うように、エンジンに組み付けられるチェーンカバー内におけるオイル回収構造であって、
エンジン幅方向における、上記タイミングチェーンを上方に送る側のカムスプロケットの軸心よりも外側で、且つ、上方から見て上記タイミングチェーンと重なる位置に設けられた、上記チェーンカバーの上方を覆うヘッドカバーから下方に延びる第1壁部と、
上記第1壁部との間に空間を形成するように、エンジン幅方向における、上記第1壁部よりも外側で、且つ、上方から見て上記タイミングチェーンと重ならない位置に設けられた、上記ヘッドカバーから下方に延びる第2壁部と、を備えていることを特徴とするオイル回収構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイミングチェーンを覆うようにエンジンに組み付けられる、チェーンカバー内におけるオイル回収構造に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、クランクシャフトが延びる方向であるエンジン長手方向の一方端において、クランクシャフトに固定されたクランクスプロケットと、動弁機構を構成する2つのカムシャフトにそれぞれ固定された2つのカムスプロケットと、に架け渡されるタイミングチェーンを収容するように、エンジンの一端面に組み付けられるチェーンカバーが知られている。
【0003】
このようなエンジンにおいて、オイルパン内に貯留されたオイルは、オイルポンプによって汲み上げられて、シリンダブロックやシリンダヘッドなどに形成されたオイル通路に圧送されることにより、冷却や潤滑を要する要素(例えば動弁機構やクランクシャフトやタイミングチェーンなど)に供給された後、各要素全体に行き渡りながら滴下してオイルパンに戻るのが一般的である。
【0004】
もっとも、チェーンカバー内では、タイミングチェーンに供給されたオイルが、回転するタイミングチェーンによって掻き揚げられることで飛散して、チェーンカバーの上方を覆うヘッドカバー等に付着するため、オイルを良好にオイルパンに回収し難いという問題がある。
【0005】
そこで例えば特許文献1には、チェーンの上方を覆うロッカーカバー(ヘッドカバー)の裏側における、2つのカムシャフト間に、ロッカーカバーに付着したオイルをチェーンめがけて滴下させることが可能なリブを形成するようにしたロッカーカバーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-035118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、車両に搭載されたエンジンは通常傾いているところ、チェーンカバー内のオイル回収性を向上させるという観点からは、タイミングチェーンによって飛散するオイルを、チェーンカバーにおける、相対的に低い側となる側壁部に沿って滴下させて、オイルパンに戻すのが好ましい。
【0008】
もっとも、傾いているエンジンにおける2つのカムスプロケットは、タイミングチェーンを上方に送る側のカムスプロケットが相対的に低い側に位置し、タイミングチェーンを下方に送る側のカムスプロケットが相対的に高い側に位置していることが多い。このため、タイミングチェーンによって飛散するオイルは、タイミングチェーンを上方に送るカムスプロケット側から下方に送るカムスプロケット側へ、換言すると、相対的に低い側壁部側ではなく、相対的に高い側壁部側へ移動する流れを生じ易い。それ故、チェーンカバー内では、オイル回収性が悪化する傾向にあるが、上記特許文献1のものでは、この点について何ら対策が講じられていない。
【0009】
また、上記特許文献1のものでは、相対的に高い側壁部側へ移動するオイルのうち、リブで集められてタイミングチェーンに滴下されたオイルは再飛散するが、再飛散したオイルは、エンジン内のブローバイガスの流れに沿うため、オイルが落ちにくい状態となってオイルパンに戻り難くなり、オイル回収性がさらに悪化するという問題もある。
【0010】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エンジンのチェーンカバー内において、回転するタイミングチェーンによって掻き上げられたオイルを再飛散させることなく、効率的に回収することが可能なオイル回収構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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