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公開番号2024054727
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022161147
出願日2022-10-05
発明の名称船舶推進器および船舶推進器の制御方法
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー,個人,個人
主分類F02D 29/02 20060101AFI20240410BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】船舶推進器において、エンジン始動時の白煙量を低減することが可能な構成を提供すること。
【解決手段】船舶推進器1は、エンジン14と、クランク軸22と、傾斜角度センサ67と、制御部と、を備える。エンジン14は、シリンダ31と、シリンダ31の内側に配置されたピストン36と、ピストンに接続されたコンロッド37と、を有する。クランク軸22は、コンロッド37が接続されている。傾斜角度センサ67は、クランク軸22の反対側がクランク軸22側より下がるようなシリンダ31の傾斜を検出する。ECU61は、シリンダ31の傾斜とエンジン14の停止時間とに基づいて、クランキング時間を伸ばす第1クランキング制御を行う。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
シリンダと、前記シリンダの内側に配置されたピストンと、前記ピストンに接続されたロッドと、を有するエンジンと、
前記ロッドが接続されたクランク軸と、
前記クランク軸の反対側が前記クランク軸側より下がるような前記シリンダの傾斜を検出する傾斜検出部と、
前記シリンダの傾斜と前記エンジンの停止時間とに基づいて、クランキング時間を伸ばす第1クランキング制御を行う制御部と、を備えた、
船舶推進器。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記エンジンの停止時間が所定時間以上であり、前記シリンダの傾斜が検出された場合、前記第1クランキング制御を行う、
請求項1に記載の船舶推進器。
【請求項3】
前記制御部は、前記エンジンの停止時間が前記所定時間未満の場合または前記シリンダの傾斜が検出されない場合、前記第1クランキング制御よりもクランキング時間が短い第2クランキング制御を行う、
請求項2に記載の船舶推進器。
【請求項4】
前記エンジンは、燃料を点火する点火部を更に有し、
前記制御部は、
前記第1クランキング制御では、前記ピストンの駆動開始から所定時間が経過した後に、前記点火部による点火を行い、
前記第2クランキング制御では、前記ピストンの駆動開始とともに前記点火部による点火を行う、
請求項3に記載の船舶推進器。
【請求項5】
前記エンジンは、
前記シリンダに配置された排気バルブを更に有し、
前記制御部は、前記第1クランキング制御では、前記第2クランキング制御時よりも初爆までの前記排気バルブの開放時間を長くする、
請求項4に記載の船舶推進器。
【請求項6】
クランク軸にロッドを介して接続されたピストンが内側に配置されたシリンダが、前記クランク軸の反対側が前記クランク軸側より下がるように傾斜していることを検出する傾斜検出ステップと、
前記シリンダの傾斜とエンジンの停止時間とに基づいて、クランキング時間を伸ばす第1クランキング制御を行う制御ステップと、を備えた、
船舶推進器の制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶推進器および船舶推進器の制御方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
船舶推進器には、エンジンで発生する動力がクランク軸を介してプロペラに伝達され、プロペラが回転するものがある。船舶推進器のエンジンは、燃焼室と、燃焼室の内側に配置されたピストンと、ピストンとクランク軸を接続するロッドと、を有している。多くの船舶推進器では、クランク軸が縦置きであり、燃焼室が水平になるようにレイアウトされている。
【0003】
一方、船舶推進器には、航走性能向上や係留保管中の防食のため、チルト機構が設けられているものがあり、保管の際に長時間にわたって船舶推進器の姿勢が変更される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-105279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のようにチルト機構を用いて船舶推進器の姿勢を変えると、エンジンも姿勢を変えることになる。保管時にエンジンの姿勢を変更し、クランク軸とは反対側がクランク軸側より下がるように燃焼室が傾斜していると、オイルがピストンリングを超えて燃焼室に溜まりやすくなる。このように燃焼室にオイルが溜まった状態でエンジンを始動させると大量の白煙が発生する。
【0006】
本開示の目的は、エンジン始動時の白煙量を低減することが可能な船舶推進器および船舶推進器の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の第1の態様に係る船舶推進器は、エンジンと、クランク軸と、傾斜検出部と、制御部と、を備える。エンジンは、シリンダと、シリンダの内側に配置されたピストンと、ピストンに接続されたロッドと、を有する。クランク軸は、ロッドが接続されている。傾斜検出部は、クランク軸の反対側がクランク軸側より下がるようなシリンダの傾斜を検出する。制御部は、シリンダの傾斜とエンジンの停止時間とに基づいて、クランキング時間を伸ばす第1クランキング制御を行う。
【0008】
本開示の第2の態様に係る船舶推進器の制御方法は、傾斜検出ステップと、制御ステップと、を備える。傾斜検出ステップは、クランク軸にロッドを介して接続されたピストンが内側に配置されたシリンダが、クランク軸の反対側がクランク軸側より下がるように傾斜していることを検出する。制御ステップは、シリンダの傾斜とエンジンの停止時間とに基づいて、クランキング時間を伸ばす第1クランキング制御を行う。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、シリンダの傾斜とエンジンの停止時間とに基づいて、シリンダにオイルが溜まっているか否かを判断し、オイルが溜まっていると判断した場合にクランキング時間を伸ばすように制御することで、オイルをシリンダ内より排出することができる。このため、エンジン始動時の白煙量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る船舶推進器が取り付けられた船舶を示す図。
船舶推進器の側面構成図。
エンジンの内部の構成を示す模式的上面図である
吸気用カムシャフトと排気用カムシャフトとを回転駆動する駆動機構を示す上面図。
船舶推進器がチルト機構によって姿勢が変えられた状態を示す側面図。
図5のシリンダ近傍を示す拡大図。
エンジンの制御システムの構成を示す図。
第1クランキング制御と第2クランキング制御を行う場合の条件を示す図。
船舶推進器の制御動作を示すフロー図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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