特許ウォッチ

公開番号2024057752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164617
出願日2022-10-13
発明の名称端子整列治具及びこれを用いた端子の挿入方法
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 10/04 20060101AFI20240418BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子の先端を整列が可能な端子整列治具を提供する。
【解決手段】二次電池に備えられた1つの方向に並ぶ複数の端子の先端を整列させるための端子整列治具であって、端子整列治具は少なくとも1つの整列部材を備え、整列部材は長さ方向に延びる少なくとも2本の棒状部材を有し、棒状部材のうち少なくとも1本は表面に複数の切り欠きを有する櫛歯形状を備えており、各切り欠きに各端子が入り込むように、1つの方向に並ぶ複数の端子を棒状部材で挟み込むことで、端子の先端を整列させる、端子整列治具である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
二次電池に備えられた１つの方向に並ぶ複数の端子の先端を整列させるための端子整列治具であって、
前記端子整列治具は少なくとも１つの整列部材を備え、
前記整列部材は長さ方向に延びる少なくとも２本の棒状部材を有し、
前記棒状部材のうち少なくとも１本は表面に複数の切り欠きを有する櫛歯形状を備えており、
各前記切り欠きに各前記端子が入り込むように、１つの方向に並ぶ複数の前記端子を前記棒状部材で挟み込むことで、前記端子の先端を整列させる、
端子整列治具。
続きを表示（約 230 文字）【請求項２】
二次電池に備えられた１つの方向に並ぶ複数の端子の先端を、各前記先端の位置に対応して区画された挿入孔を有する樹脂部品に挿入する端子の挿入方法であって、
請求項１に記載の端子整列治具を用い、１つの方向に並ぶ複数の前記端子を前記棒状部材で挟み込むことで、その先端を整列させる整列工程と、
複数の前記端子を前記棒状部材で挟み込んだ状態で各前記端子の先端を各前記挿入孔に挿入する挿入工程と、を備える、
端子の挿入方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本願は端子整列治具及びこれを用いた端子の挿入方法に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、複数枚のシート状部材が積層された電極積層体を備える蓄電装置の製造方法であって、各シート状部材に複数の位置決め孔を設け、各位置決め孔に位置決め棒を挿入しつつ、該位置決め棒でシート状部材を吊り上げることで、シート状部材を整列させる技術を開示している。
【０００３】
特許文献２は、複数の端子が列設された電子部品と複数の接続孔が形成された基盤とを接続する際、各端子を各接続孔に嵌合させるために、各端子を所定の位置に整列させる端子整列装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１６－１４３４７５号公報
特開２００８－１０５８０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
複数の単電池を備える二次電池は複数の電圧検出用端子を有しており、各電圧検出用端子は各単電池に接続されている。また、電圧検出用端子は１つの方向に整列して配置され、列を形成している。
【０００６】
複数の電圧検出用端子は、それぞれ、電圧測定装置との接続を容易にするために設けられた樹脂部品の各挿入孔に挿入されて、当該樹脂部品に固定される。そして、複数の電圧検出用端子が挿入固定された樹脂部品に電圧測定装置の配線コネクタを接続することにより、容易に積層型二次電池の電圧を測定することができる。
【０００７】
ここで、電圧検出用端子が非常に細く折れ曲がり易くなっていたり、樹脂部品の挿入孔が電圧検出用端子に対応する小さい孔であったりすると、複数の電圧検出用端子の先端を樹脂部品の各挿入孔に挿入することが困難となる場合がある。そのため、上記のような場合であっても複数の電圧検出用端子の樹脂部品への挿入が適切に実施されるように、各電圧検出用端子の先端を整列することが考えられる。なお、このような問題は電圧検出用端子に限らず、位置調整・整列が必要ないずれの端子にも起こり得る。
【０００８】
そこで、本開示は、上記実情を鑑み、端子の先端を位置調整・整列が可能な端子整列治具及びこれを用いた端子の挿入方法を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本開示は、上記課題を解決するための一つの態様として、二次電池に備えられた１つの方向に並ぶ複数の端子の先端を整列させるための端子整列治具であって、端子整列治具は少なくとも１つの整列部材を備え、整列部材は長さ方向に延びる少なくとも２本の棒状部材を有し、棒状部材のうち少なくとも１本は表面に複数の切り欠きを有する櫛歯形状を備えており、各切り欠きに各端子が入り込むように、１つの方向に並ぶ複数の端子を棒状部材で挟み込むことで、端子の先端を整列させる、端子整列治具を提供する。
【００１０】
また、本開示は、二次電池に備えられた１つの方向に並ぶ複数の端子の先端を、各先端の位置に対応して区画された挿入孔を有する樹脂部品に挿入する端子の挿入方法であって、上記端子整列治具を用い、１つの方向に並ぶ複数の端子を棒状部材で挟み込むことで、その先端を整列させる整列工程と、複数の端子を棒状部材で挟み込んだ状態で各端子の先端を各挿入孔に挿入する挿入工程と、を備える、端子の挿入方法を提供する。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許