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公開番号2024057521
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-24
出願番号2022164335
出願日2022-10-12
発明の名称フィルム貼付装置
出願人株式会社ユウコス
代理人弁理士法人京都国際特許事務所
主分類B29C 63/02 20060101AFI20240417BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】熱ローラとプラテンローラの間にシート状の対象物とフィルムを通過させることにより、該フィルムを対象物に貼り付けるフィルム貼付装置において、熱ローラの温度低下を防止する。
【解決手段】本発明は、熱ローラと、該熱ローラに圧接されて該熱ローラと共に回転するプラテンローラとを備え、前記熱ローラと前記プラテンローラの間を、シート状の対象物とシート状のフィルム材とを通過させることにより、該フィルム材を前記対象物に貼付するフィルム貼付装置であって、前記プラテンローラの外周部の熱伝導率が、前記熱ローラの外周部の熱伝導率の2分の1以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱ローラと、該熱ローラに圧接されて該熱ローラと共に回転するプラテンローラとを備え、前記熱ローラと前記プラテンローラの間に、シート状の対象物と、基材フィルムとその上に形成された熱貼付層とを有するフィルム材とを重ねて通過させることにより、前記熱貼付層を前記対象物に貼付するフィルム貼付装置であって、
前記プラテンローラの外周部の熱伝導率が、前記熱ローラの外周部の熱伝導率の2分の1以下であることを特徴とする、フィルム貼付装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記プラテンローラの外周部が、ガラスエポキシ樹脂から形成され、
前記熱ローラの外周部が、金属粉を含有する合成ゴムから形成されている、請求項1に記載のフィルム貼付装置。
【請求項3】
前記熱ローラと接触するように該熱ローラと並んで配置された補助熱ローラと、
前記補助熱ローラの温度が前記熱ローラの温度よりも20℃~60℃高くなるように、前記熱ローラ及び前記補助熱ローラを加熱する加熱制御部と
を備える、請求項1に記載のフィルム貼付装置。
【請求項4】
前記熱ローラ及び前記補助熱ローラのうちの一方の温度設定値を入力するための温度設定値入力部を備え、
前記加熱制御部は、前記温度設定値入力部に入力された温度設定値に基づき、前記熱ローラ及び前記補助熱ローラのうちの他方の温度設定値を設定し、前記熱ローラ及び前記補助熱ローラのうちの一方及び他方の温度設定値となるように、前記熱ローラ及び前記補助熱ローラを加熱する、請求項3に記載のフィルム貼付装置。
【請求項5】
前記プラテンローラを、前記熱ローラに接触した状態と、該熱ローラから離間した状態との間で、変位させるプラテンローラ移動部と、
前記プラテンローラが前記熱ローラに接触した状態にあるときに該プラテンローラを前記熱ローラに付勢する付勢部材と、
前記プラテンローラの前記熱ローラに対する付勢力を設定するための付勢力設定部と
を備える、請求項1に記載のフィルム貼付装置。
【請求項6】
前記プラテンローラの外周面が、厚さが0.5mm以下のテフロン製の被覆材で被覆されている、請求項1に記載のフィルム貼付装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、箔フィルム、ラミネートフィルム、加飾フィルム等を、対象シートに貼付する箔転写装置、ラミネータ等のフィルム貼付装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
画像が印刷された印刷用紙の該画像を保護するために、前記印刷用紙にラミネートフィルムを貼り付ける装置としてラミネータが知られている。ラミネータは、加熱ヒータが内蔵された熱ローラと該熱ローラに圧接された状態で熱ローラと共に回転するプラテンローラを有しており、ラミネートフィルムと印刷用紙を重ね合わせた状態で熱ローラとプラテンローラの間に通過させることにより、ラミネートフィルムを印刷用紙に熱圧着する(特許文献1)。
【0003】
ラミネートフィルムは、例えば基材フィルムとその上に形成された保護層及び熱溶融性樹脂から成る接着層から成り、接着層が熱溶融することによりラミネートフィルムが印刷用紙に接着する。印刷用紙に接着されたラミネートフィルムから基材フィルムを剥離することで、保護層で覆われた印刷用紙が得られる。ラミネートフィルムを印刷用紙に接着させるため、熱ローラの外周面の温度が、前記接着層が熱溶融する所定の温度に達するまで該熱ローラを加熱した上で、熱ローラとプラテンローラの間にラミネートフィルムと印刷用紙を通過させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-157185号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ラミネータにおいては、印刷用紙に対してラミネートフィルムを強く接着させるため、熱ローラに対してプラテンローラが強く圧接されるように構成されている。ところが、熱ローラに対してプラテンローラを強く圧接すると、熱ローラの外周面とプラテンローラの外周面とが接触する箇所において熱ローラからプラテンローラに奪われる熱量が増えて熱ローラの外周面の温度が低下し、場合によっては前記所定の温度を下回る可能性がある。
【0006】
熱ローラの外周面の温度の低下を防止するために、熱ローラを加熱する際にプラテンローラを熱ローラに圧接させておき、両ローラの外周面の温度を前記所定の温度まで上昇させておくことも考えられるが、熱ローラとプラテンローラの両方が所定の温度になるまで加熱するには時間がかかり、また、消費電力も多くなるため、経済的ではない。
【0007】
なお、ここではラミネータフィルムを印刷用紙に熱圧着により貼り付ける装置について説明したが、加飾フィルムや箔フィルム等のフィルムを熱圧着によりシート状の対象物に貼り付ける装置においても同様の問題があった。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、熱ローラとプラテンローラの間にシート状の対象物とフィルムを通過させることにより、該フィルムを対象物に貼り付けるフィルム貼付装置において、熱ローラの温度低下を防止することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために成された本発明は、
熱ローラと、該熱ローラに圧接されて該熱ローラと共に回転するプラテンローラとを備え、前記熱ローラと前記プラテンローラの間に、シート状の対象物と基材フィルムとその上に形成された熱貼付層とを有するフィルム材とを通過させることにより、前記熱貼付層を前記対象物に貼付するフィルム貼付装置であって、
前記プラテンローラの外周部の熱伝導率が、前記熱ローラの外周部の熱伝導率の2分の1以下であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、熱ローラに対してプラテンローラを圧接させたときの、熱ローラからプラテンローラへの熱伝導を抑えることができるため、熱ローラにプラテンローラを圧接させて両ローラの間にシート状の対象物とフィルムを通過させるときの熱ローラの温度低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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