TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024056755
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-23
出願番号2024013173,2020554061
出願日2024-01-31,2018-12-21
発明の名称ホスファチジルイノシトールリン酸キナーゼ阻害剤としてのアミノピリジン誘導体
出願人ラヴェンナ ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C07D 213/74 20060101AFI20240416BHJP(有機化学)
要約【課題】ホスファチジルイノシトールリン酸キナーゼ阻害剤としてのアミノピリジン誘導体を提供する。
【解決手段】下式の化合物、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、異性体、もしくは互変異性体とする。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024056755000581.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">29</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">70</com:WidthMeasure> </com:Image>
式中、Aは、C3~8シクロアルキル、C4~8シクロアルケニル、アリール、ヘテロシクリル等;Bは、ヘテロシクリルまたはヘテロアリール;X1は、C(R5);X2は、C(R5)またはN;Wは、C(R6)またはN;ただし、X1、X2またはWのうちの1つだけがNでありうる;R1は、-N(R2)C(O)R3、-C(O)N(R2)(R3)等、またはヘテロアリール;R2およびR3は、それぞれの出現において、独立して、H、C1~6アルキル、C2~6アルケニル等;R2及びR3は、それらが結合して複素環を形成してもよい。該化合物は、がん、神経変性疾患、炎症性疾患及び代謝疾患等の治療に有用である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式(I):
JPEG
2024056755000558.jpg
42
92
(I)
の化合物、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、異性体、もしくは互変異性体
[式中、
Aは、C
3~8
シクロアルキル、C
4~8
シクロアルケニル、C
2~6
アルキニル、アリール、スピロヘテロシクリル、ヘテロシクリル、または6員ヘテロアリールであり、前記シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、スピロヘテロシクリル、またはヘテロアリールは、1つ以上のR

で場合により置換されており、
Bは、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールであり、前記ヘテロシクリル基は1つ以上のR

で場合により置換されており、前記ヘテロアリールは1つ以上のR

で場合により置換されており、ただし、Bがヘテロアリールである場合、Bは、そのヘテロ原子を介して結合していないことが条件であり、


は、C(R

)であり、


は、C(R

)またはNであり、
Wは、C(R

)またはNであり、ただし、X

、X

またはWのうちの1つだけがNでありうることが条件であり、


は、-N(R

)C(O)R

、-C(O)N(R

)(R

)、-S(O)

N(R

)(R

)、-N(R

)S(O)



、-R

C(O)N(R

)(R

)、またはヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、1つ以上のR

で場合により置換されており、


は、それぞれの出現において、独立して、C
1~6
アルキル、C
2~6
アルケニル、またはC
2~6
アルキニルであり、前記アルキル、アルケニル、またはアルキニルは、1つ以上のR

で場合により置換されており、


は、それぞれの出現において、独立して、-H、C
1~6
アルキル、C
2~6
アルケニル、またはC
2~6
アルキニルであり、前記アルキル、アルケニル、またはアルキニルは、1つ以上のR

で場合により置換されており、あるいは
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
式Ia:
JPEG
2024056755000559.jpg
64
149
(Ia)
[式中、
JPEG
2024056755000560.jpg
6
27
は、任意の二重結合を表す]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式Ib:
JPEG
2024056755000561.jpg
64
147
(Ib)
[式中、
JPEG
2024056755000562.jpg
7
27
は、前記環に部分不飽和または芳香族性を付与する任意の二重結合を表す]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
式Ic:
JPEG
2024056755000563.jpg
64
147
(Ic)
[式中、
Yは、C(R

)またはNである]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
式Id:
JPEG
2024056755000564.jpg
52
118
(Id)
[式中、
a、b、c及びdは、それぞれ独立してCまたはNであり、a、b、c及びdのうちの少なくとも1つがNであり、a、b、c及びdのうちの2つ以下がNであり、


及びY

は、それぞれ独立して、-O-、-CH

-、または-N(R

)-であり、
ρは、1、2、または3である]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
式Ie:
JPEG
2024056755000565.jpg
64
122
(Ie)
[式中、
JPEG
2024056755000566.jpg
7
25
は、任意の二重結合を表し、
a、b、c及びdは、それぞれ独立してCまたはNであり、a、b、c及びdのうちの少なくとも1つがNであり、a、b、c、d及びeのうちの2つ以下がNであり、


及びZ

は、それぞれ独立して、-O-、-N(R
15
)-、または-C(R
15
)(R
15
)-であり、
ωは、1、2、または3である]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式If:
JPEG
2024056755000567.jpg
52
97
(If)
[式中、
a、b、c、d及びeは、それぞれ独立してCまたはNであり、a、b、c、d及びeのうちの少なくとも1つがNであり、a、b、c、d及びeのうちの2つ以下がNであり、
ρは、1、2、または3である]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
式Ig:
JPEG
2024056755000568.jpg
76
162
(Ig)
[式中、
a、b、c、d及びeは、それぞれ独立してCまたはNであり、a、b、c、d及びeのうちの少なくとも1つがNであり、a、b、c、d及びeのうちの2つ以下がNであり、
λは、1、2、または3である]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
式Ih:
JPEG
2024056755000569.jpg
82
122
(Ih)
[式中、
JPEG
2024056755000570.jpg
7
26
は、任意の二重結合を表し、
a、b、c、d及びeは、それぞれ独立してCまたはNであり、a、b、c、d及びeのうちの少なくとも1つがNであり、a、b、c、d及びeのうちの2つ以下がNであり、


は、-O-、-N(R
12
)-、または-C(R
12
)(R
12
)-であり、
φは、0、1、または2である]を有する、請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
式Ii:
JPEG
2024056755000571.jpg
73
141
(Ii)
[式中、
a、b、c、d及びeは、それぞれ独立してCまたはNであり、a、b、c、d及びeのうちの少なくとも1つがNであり、a、b、c、d及びeのうちの2つ以下がNである]を有する、請求項1に記載の化合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年12月22日出願の米国仮出願第62/609,568号の優先権の利益を主張し、その全ての開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 3,200 文字)【0002】
本発明は、ホスファチジルイノシトール-5-リン酸-4-キナーゼ(PI5P4K)酵素に関連する疾患または障害の治療に有用なPI5P4Kの阻害剤を対象とする。特に本発明は、PI5P4Kを阻害する化合物及び組成物、PI5P4Kに関連する疾患または障害の治療方法、ならびにこれらの化合物の合成方法に関する。
【背景技術】
【0003】
細胞の微量であるが遍在性成分であるホスホイノシトール脂質は、多くの細胞内シグナル伝達経路において中心的なプレーヤーである。ホスホイノシトール脂質は、ホスファチジルイノシトール(PtdIns)が脂質キナーゼの触媒作用によりポリホスホイノシチドに変換されるときに形成される。プロトタイプの例として、膜会合リン脂質であるホスファチジルイノシトール-4,5-二リン酸(PtdIns(4,5)P2)は、ホスファチジルイノシトールリン酸キナーゼ(PIPキナーゼ)によるPtdInsの2回の連続リン酸化によって形成される。
【0004】
PtdIns(4,5)P2は、ホスホリパーゼC(PLC)の基質であり、第二メッセンジャーのイノシトール-1,4,5-三リン酸及びジアシルグリセロール(DAG)に変換される。ホスホイノシチドは、細胞骨格構築及び運動性から、小胞体輸送及びエキソサイトーシス、細胞内カルシウム貯蔵を放出させる刺激を含む細胞内シグナルの伝達まで、広範囲の活性の制御に関与している(Hinchliffe et al.,Biochem.Soc.Trans.,1999,27,657-661)。
【0005】
PIPキナーゼは、モノリン酸化ホスホイノシチドからのポリリン酸化イノシトール脂質の産生を触媒する酵素の独特で乱交雑なファミリーを含む。ホスファチジルイノシトール4-リン酸のリン酸化を触媒する及びPtdIns(4,5)P2を産生することができる、いくつかの異なるPIPのキナーゼ酵素の単離及び精製は、ホスファチジルイノシトール4-リン酸5-キナーゼ(PIP5K)と呼ばれるこれらの酵素の、異なる活性を有する2つのタイプへの更なる分類をもたらした。PIPキナーゼは、一次配列レベルで他の脂質またはタンパク質キナーゼと相同性を有さず、免疫交差反応性の欠如によって及びI型PIP5Kがホスファチジン酸によってインビトロで刺激され、II型PIP5Kが刺激されないという事実によって互いに区別される。更に、II型PTP5Kが複数の脂質基質をインビトロでリン酸化できるという最近の発見は、このキナーゼファミリーが、様々な生理学的に重要な過程の制御のために、いくつかの特有な、多くの場合に細胞内区画化されているホスホイノシトール産物を潜在的に生成できることを示唆している(Hinchliffe et al.,Biochem.Soc.Trans.,1999,27,657-661)。
【0006】
PIの1つの特定の種であるホスファチジルイノシトール5リン酸(PI5P)は、腫瘍抑制因子ING2及びがん遺伝子AKTの制御に関与している。ホスファチジルイノシトール5-リン酸4-キナーゼ(PI5P4K)ファミリー(α、β、γアイソフォーム)は、PI5PからPI4,5P2への変換を触媒する。したがって、これらの酵素は、細胞が内因性PI5Pレベルを制御できる1つの手段を表す。PI5P4Kβが欠損しているマウス(PI5P4Kβ-/-)は、増強されたインスリン感受性及びAKT活性化を骨格筋において示すことが示されている。
【0007】
したがって、PIP5KII-β活性及び/または発現の薬理学的調節は、がんまたは炎症及び代謝障害など、細胞の分化、増殖及び/または運動性が損なわれる病理学的状態における適切な治療介入点であると考えられる。
【0008】
現在、PIP5KII-βの合成を有効に阻害する既知の治療薬は存在しない。したがって、小分子阻害剤によるPI5P4Kの阻害は、がん及び他の障害の治療になる潜在性を有する。この理由から、PIP5KII-β機能を有効に阻害できる新規で強力な小分子阻害剤及び薬剤について、かなりの必要性が依然として存在する。
【発明の概要】
【0009】
本発明の第1の態様は、式(I)の化合物、
JPEG
2024056755000001.jpg
36
85
(I)
ならびにその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、溶媒和物、水和物、異性体及び互変異性体に関し、
式中、
Aは、C
3~8
シクロアルキル、C
4~8
シクロアルケニル、C
2~6
アルキニル、アリール、スピロヘテロシクリル、ヘテロシクリル、または6員ヘテロアリールであり、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、スピロヘテロシクリル、またはヘテロアリールは、1つ以上のR

で場合により置換されており、
Bは、ヘテロシクリルまたはヘテロアリールであり、ヘテロシクリル基は1つ以上のR

で場合により置換されており、ヘテロアリールは1つ以上のR

で場合により置換されており、ただし、Bがヘテロアリールである場合、Bは、そのヘテロ原子を介して結合していないことが条件であり、


は、C(R

)であり、


は、C(R

)またはNであり、
Wは、C(R

)またはNであり、ただし、X

、X

またはWのうちの1つだけがNでありうることが条件であり、


は、-N(R

)C(O)R

、-C(O)N(R

)(R

)、-S(O)

N(R

)(R

)、-N(R

)S(O)



、-R

C(O)N(R

)(R

)、またはヘテロアリールであり、ヘテロアリールは、1つ以上のR

で場合により置換されており、


は、それぞれの出現において、独立して、C
1~6
アルキル、C
2~6
アルケニル、またはC
2~6
アルキニルであり、アルキル、アルケニル、またはアルキニルは、1つ以上のR

で場合により置換されており、


は、それぞれの出現において、独立して、-H、C
1~6
アルキル、C
2~6
アルケニルまたはC
2~6
アルキニルであり、アルキル、アルケニル、またはアルキニルは、1つ以上のR

で場合により置換されており、あるいは
【0010】
本発明の別の態様は、PI5P4Kの調節に関連する疾患または障害の治療方法に関する。この方法は、PI5P4Kの調節に関連する疾患または障害の治療を必要とする患者に、有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、立体異性体、もしくは互変異性体を投与することを含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本化薬株式会社
記録材料
10日前
日本化薬株式会社
有害生物防除剤
1か月前
日本化薬株式会社
有害生物防除剤
1か月前
株式会社トクヤマ
紫外線照射装置
2日前
東ソー株式会社
オレフィンの製造方法
18日前
日産化学株式会社
ペプチドの製造方法
2か月前
岩崎電気株式会社
異性体調製装置
1か月前
ENEOS株式会社
リポ多糖を含む組成物
1か月前
住友化学株式会社
化合物及び金属錯体
1か月前
天津大学
エタノールの脱水によるエチレン製造方法
1か月前
三菱ケミカル株式会社
アンヒドロ糖アルコールの製造方法
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
1か月前
ENEOS株式会社
スチルベン化合物の製造方法
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
23日前
学校法人上智学院
メロデスモシンまたはその塩の製造方法
1か月前
大阪瓦斯株式会社
液状組成物およびその安定化方法
1か月前
公益財団法人野口研究所
非天然型糖鎖を有するO結合型糖ペプチド
1か月前
地方独立行政法人青森県産業技術センター
プロテオグリカンの精製法
1か月前
浙江越甲薬業有限公司
安息香酸エステルの誘導体
25日前
上野製薬株式会社
2,5-フランジカルボン酸の製造方法
2か月前
株式会社イノアックコーポレーション
精製ポリオールの製造方法
1か月前
学校法人昭和大学
骨形成促進剤
1か月前
住友化学株式会社
化合物及びその製造方法
1か月前
住友化学株式会社
化合物及びその製造方法
1か月前
日本化薬株式会社
ジピラニリデン化合物
1か月前
日本ゼオン株式会社
含フッ素アルコールの回収方法
1か月前
学校法人 学習院
タンパク質結晶のハイドロゲル包埋物の作製方法
1か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイスおよび電子機器
23日前
株式会社デンソー
炭化水素生成システム
17日前
東京瓦斯株式会社
メタン合成装置制御方法
18日前
大阪ガスケミカル株式会社
フルオレン化合物およびその製造方法
1か月前
メタウォーター株式会社
メタン生成方法
1か月前
国立大学法人秋田大学
化合物および金属抽出剤
1か月前
三井化学株式会社
第13族元素含有化合物
1か月前
塩野義製薬株式会社
HIV複製阻害作用を有する複素環誘導体
1か月前
住友化学株式会社
化合物、組成物、膜、積層体および表示装置
1か月前
続きを見る